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January 08, 2017

『オープンダイアローグとは何か』

 
 北欧フィンランドで「対話の力」によって、統合失調症の治療に素晴らしい成績を上げているとして、精神医学、臨床心理学の世界に衝撃を与えているオープンダイアローグの入門書です。
 著者はひきこもりや若者文化の分析、精神分析家ラカンについての著書で知られています。正月のNHKEテレ「100分de名著」の手塚治虫特集にも出ていましたね。
 
 心理臨床の世界にも流行り廃りがあり、100年前は精神分析学、戦後はロジャーズのクライエント中心療法、ここ数年は認知行動療法であり、最近はマインドフルネス瞑想でした。その前は解決志向ブリーフセラピーだったり、家族療法だった時代もありました。アドラー心理学はこれまでもこれからもないでしょうね(笑)。
 
 知人の臨床家は、「これから(心理臨床界で)来るのはオープンダイアローグだ」と断言していました。
 本書の斎藤環氏も、「ラカンは実は治療が下手だ」と曝露までして、オープンダイアローグにかなり入れあげている感じです。
 家族療法、ベイトソンの思想がベースにあると言われるオープンダイアローグは、一読して私には親近感がありました。
 徹底的な対話によって、深刻な精神症状が変わっていくのは、カウンセラーや臨床家の理想とするところです。その実態はどうなのか。本書でオープンダイアローグのアウトラインがつかめます。
 
 私は昨年はマインドフルネス瞑想に関心を持って学び、臨床で使ってきて手応えを感じたので一段落し、今年は「対話の力」を高めたいと思います。オープンダイアローグ、ナラティブにエネルギーを向けようかな。内から外、内面志向からコミュニケーション志向へとシフトチェンジします。
 
 これでまた一つ、達人に近づいた・・・。
 

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