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February 27, 2017

日本臨床・教育アドラー心理学研究会第7回大会成功!

 ここでも何度かお知らせした通り、2月26日(日)、埼玉県越谷市の文教大学で日本臨床・教育アドラー心理学研究会第7回大会が開催されました。
 
 最近何かと話題のアドラー心理学と大物講師をお呼びしたためか、たくさんの事前申し込みがあり、当日参加も含めて90人を超えたそうです。会場もいつものところから変更して、大きな階段教室になりました。
 
 大物というのは、諸富祥彦先生(明治大学教授)でした。カウンセリング界で知らぬ人はいない先生です。テーマは「アドラー心理学とフランクル心理学にみる幸福の極意」。
 
 いきなり始まった。参加者全員を巻き込むワーク、圧倒的なパフォーマンスと話術、初めて接した人は驚きだったようです。
 
 そしてアドラーとフランクルの深い一致点。
 
 先生は、臨床心理学全体を見通してある座標軸を設定し、フロイトやユングを「深層心理学」とすれば、アドラーやフランクル、マズローを「高層心理学」と呼ぼうという提案が面白かったです。
 
 私としては、トランスパーソナル心理学にも造詣が深い先生と、講演終了後のランチセッションでお互いの若い頃のトランスパーソナル心理学体験について話し合えたのが、最大の収穫でした。同世代、同時代にそれぞれがかかわっていたはずなので、一度このネタで先生と語り合いたかったからです。先生も、「それは大変でしたね」とビックリされてました。中身は言えませんが。
 
 午後は発表、山梨県甲州市立松里小学校の岩下和子先生による「アドラー心理学との出会い-勇気づけで変わった子どもたちとの関わり」という研究と教育実践について。
 総合教育センターでのアドラー心理学を使った授業研究の結果と、地元の学校に戻ってからの実践の2本立てで、2年間という短い間によくここまでやったと本当に感心しました。
 
 続いて産業医でヒューマンハピネス(株)代表の上谷実礼先生による「アドラー心理学を産業保健の現場で活かす~『患者』ではなく『社員』との関わりにおいて~」。
 先生の口調は切れ味とテンポがよく、気持ちよく話が聞けました。産業保健の歴史と現状を教えていただきました。
 
 そもそも臨床家、アドラーの出発はサーカスの軽業師の相談や、仕立て屋の衛生環境に関するものだったので、産業保健のさきがけの一人だったのです。そういう意味ではアドラー心理学の原点回帰を味わいました。
 
 特に働く人のメンタルヘルスにかかわることの多い私としては、産業医とは何か、どういうことをするのかを明確に知ることができたのが良かったです。意外と知っているようで知らないところでした。
 
 とにかく中身の濃い一日でした。
 
 この研究会はもう7回も大会を重ねてきたわけで、仲間とゆるやかで穏やかに、地道な活動を続けてきましたが、大分定着した感があります。
 ここも日本のアドラー心理学の拠点の一つとなってきたと思いました。
 
2017226

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