ミネアポリスでの第27回国際アドラー心理学学会、たくさんある発表のうち、私が見に行ったものをいくつかタイトルだけ挙げておきます。私の意訳です。
・社会的に統合されていることと社会的責任についてのケーススタディー:アルフレッド・アドラーとライサ・エプスタイン・アドラー(注:奥さんです)のマイナスからプラスへの動き
・臨床実践において、どのように劣等感を扱うか?(パネルディスカッション)
・依存症的行動を超えて:劣等感、優越性追求と創造力
・:難民の子どもに関わる経験不足の教師についての考察
・劣等感と共同体感覚(エバ・ドライカースの講義)
・心理療法における患者の劣等感に対するセラピストの反応
・劣等感の表現としてのうつ:新しいアセスメントと治療法は必要か?
・4つの基本的なライフタスク:それは何か、なぜ重要か?
・5番目のライフタスクについて
・マーゴット・アドラー(アドラーの孫)の劣等感を克服としてのスターへの道
・劣等感、私的論理とアメリカの犯罪者リハビリテーションシステム
・ウェッブにおける劣等感:ソーシャル・ネットワークへの依存とFOMO(fear of missing out:取り残される不安)
・ADHDの二つの面:劣等感と共同体感覚の表現と関係性
・アドラー心理学と統合理論パラダイム
・力、優越性、克服への意思:全体性の追求について
今回の全体のテーマが、「Inferiority Feeling : New Manifestations and New Approaches」と劣等感だったので、アドラー心理学の原点回帰とその現代的意義を考える、というものが多かったように思います。
以前はドイツ、ヨーロッパ系のアドレリアンとアメリカ系のアドレリアンの対立みたいなこともあったようですが、何度か来ている人によると今回はそれは目立たなかったようです。お互いに歩み寄る姿勢がここ数年の努力であったようです。
ただ、ドイツ、イギリス系の人の発表では、随所にウィニッコトとかスターンという精神分析家の名前も出たり、事例の表現の仕方にアメリカ人との違いがうかがわれて興味深かったです。
ドライカースの娘さんのエバさんの発表では、さすがにスーパースターなので、会場にたくさんの人が入っていましたね。
またヨーロッパではやはり問題になっているのでしょう、難民の教育問題があったり、サイバーいじめ、ネット依存、ADHDや自閉症など、現代的な問題にも取り組んでいる人達の様子もわかりました。
いつかは私も発表してみたいです。
次回は3年後、2020年、場所はなんとウクライナです。
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