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August 16, 2017

がんばれ!直虎

 昨年は大河「真田丸」推しで全編視聴し、本ブログでは勝手に解説などしていましたが、今年は全く「女城主 直虎」を取り上げていません。
 
 でも、実はけっこう観ています。去年ほど熱心ではないのは確かですが、割と好きです。視聴率が悪いのは気の毒に思っています。
 
 大前提の「女城主」に、井伊家の子孫から疑義が出されるなど、ドラマスタート前のっけからdisられた感がありましたが、俳優陣はなかなか頑張っていると思います。脚本も面白い。
 
 これまでの大河にない斬新な内容で、歴史好きには面白いんじゃないでしょうか。
 
 戦国武将が完全無欠のヒーローだったり、女たちが今風の平和主義者だったり、やたらイケメンの俳優を並べただけだったりした、「真田丸」以外の最近の大河にない新機軸がいくつもあります。
 
 地方の国人領主が戦国大名に囲まれて右往左往するところは「真田丸」と同じですが、真田昌幸は天才的軍略家で、リスク大好き(アドラー的にはエキサイトメント・シーカー)な変わった御仁でした。だから徳川、北条を手玉に取ったのですが、井伊家の当主と家臣ははっきりいって普通の人たち、実際はこっちの方が多かったでしょう。
 ただでさえ立場が弱いのに、戦で男子が次々亡くなってしまって、苦肉の策の連続、苦労が絶えません。
 
 特に百姓の逃散とか隠田とか人身売買とか、戦国の民衆レベルの出来事が描かれているのがいいですね。もちろんドラマですから、あまり悲惨な話にはしていません。それでも前々回の、今川から直政の首を差し出せと命令された高橋一生演じる小野但馬が、どこかの子どもを殺めて首を斬って直政の代わりの偽首を作るくだりは、なかなかでした。
 
 甲州人としては武田信玄公と山県昌景がかなり悪辣に描かれているのが残念ですが、井伊家目線では仕方ないでしょう。あんなふうに見えたでしょうね。
 
 でも信玄役の松平健さんは「雄々しく力強く、少しお茶目に演じたい」と言っていたそうですから、確かに悪だけど面白い感じの信玄になっています。
 
 興味深いのは、山県昌景率いる赤備軍団を、後年直虎が育てた井伊直政が直接引き継ぐことになるわけで、その辺の歴史の妙をこのドラマは描くのかどうか。
 井伊の赤備は実質的には武田軍だったのです。
 
 しかし、時代的に直虎が死んだ後のことだろうから、ないかなあ。

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