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September 02, 2017

『ニーチェに学ぶ「奴隷をやめて反逆せよ!」』

 8月30日は山梨県の南部にある身延町に行き、「峡南地域教育フォーラム」で講演会をしました。「学校・家庭・地域の連携」というメインテーマで、私は思春期の子どもへの勇気づけについてお話をしました。
 地域の教育関係者、一般の方、約80人が参加してくれたようです。はじめは固い表情の参加者が講演会の終わりころには柔らかい表情になってくれたのがよかったです。
 
 さて、前記事はトランプ大統領のことでしたが、昨年、そのトランプ当選を大統領選中の早くから予言・断言し、本にまで著した人が副島隆彦先生でした。言論人であそこまで言い切ったのは、先生だけでした。その慧眼を、知的に誠実な人は認めるべきだと私は思ってきました。
 その後、さすが五木寛之氏や佐藤優氏がそれを認めるべき発言をどこかでしていたそうですが、大抵の器の小さい文化人、マスコミ人は、それを認めないのか、黙殺しているようです。
 
 そのようにいつも孤独な副島先生が、やはり孤独な大哲学者、ニーチェに深く共感し、入れ込んで書き上げた本が最近出ています。
 
 
 私も若い頃からニーチェの本は解説も含めて何冊か読んできましたが、面白さを感じつつも、いまひとつわかり切れていない感じがありました。
 大学生時代、『ツァラトゥストラはかく語りき』はほんとに面白い読み物で、強烈なエナジードリンクでしたが、結局はそれだけでした。
 でも現代の哲学者や思想家によるニーチェの解説はさっぱり面白くないし、わからない。
 
 自分の頭の悪さのせいと思いもしましたが、やはりそれは、ニーチェ死後150年間の解説者の「ニーチェ無理解」がいけなかったと、副島先生は断言します。
 
 本書で副島先生は、ニーチェ思想の本質と、ニーチェの人生、人間関係を、いつもの明晰で激しいけれど、どことなくユーモラスな文体で描きつくそうとしています。読んでいて、つい引き込まれてしましました。
 ニーチェの思想の核心とは何か。
 それは、ローマ教会キリスト教に向かって、お前たちこそが人類の悪そのものなのだ、とえぐり出したことだ。ローマ教会キリスト教こそが、人類に奴隷の思想を圧し付け、いろいろな巨大なウソを人間に吹き込んだ諸悪の根源だ。人間は本当はひとりひとりが自由に楽しんで生きていいはずなのに ― ニーチェは人類のこの巨大な真実を暴いた人だ。  (帯より)
 哲学に関心があるけど、とっつきにくいとか読んでもわからなかったという人は、是非お試しください。
 ニーチェが何と戦っていたのか、ニーチェの人生の流れと西洋の思想史ともに身に入ってきます。
 
 それにしてもニーチェと作曲家ヴァーグナーが同性愛の関係だったとは知らなかった。
 

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