マインドフルネス瞑想を臨床でさらに実践的、効果的に使うための必読書です。
以前大谷先生のWS体験(マインドフルネスの基礎と実践)や著書をアップしましたが(マインドフルネス入門講義)、本書は前作の続編であり、さらに詳細に心理療法でいかにマインドフルネス瞑想を使うかを説いています。
マインドフルネス瞑想の全体像と科学的エビデンスをできるだけ網羅しながら、トラウマ治療にどうやってこれを用いるかを説明しています。
それをマインドフルネス段階的トラウマセラピー(Mindfulness-Based Phase-Oriented Trauma Therapy : MB-POTT)と呼びます。
私には、以前からこのやり方でいけるのではないかと思っていたこととほぼ同じ内容が書かれてあって、権威からお墨付きをいただいたみたいで、勇気づけられました。
瞑想を使ってセラピーをやるには、けっこうセンシティブな感覚と、瞑想や変性意識に関する詳しい知識や経験が必要だと思います。やはり相応の瞑想体験はあった方がいいのはいうまでもありません。
ただ、別に悟りを目指すわけではないのだから、ある程度経験のある人には、意外に難しいことではないと思います。
本書を読むことは、マインフルネス臨床のエッセンスを受け取る契機になるかもしれません。
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