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January 10, 2018

今年のアドラー心理学シーン

 もう1月も半ばになりますが、年の初めに抱負というか希望も兼ねて今年のアドラーシーンを占ってみましょう。自己啓発的にはアファーメーションといいますか、古神道では予祝というらしいけど、起きてほしいことをあらかじめ言祝ぐことがいいらしいです。言霊思想ですね。
 
 主に心理臨床分野に限りますが、アドラー心理学未開拓分野だから、広がる余地が大きいと思うのでやりがいはあります。子育て、教育、産業・ビジネス分野は他の方がデザインしてくれるといいです。
 
 前記事でお伝えしましたが、日本臨床・教育アドラー心理学研究会は7年も地道な活動を続けてきましたが、今年は大きなステップアップの年になりそうです。
 3月の大会の後、4月はアメリカから大物アドレリアンを招聘してワークショップをやります。
 日本アドラー心理学協会とヒューマン・ギルドとの共催です。岩井俊憲先生のブログにちょこっと発表されています。
 詳細が決まったら、ここでもお伝えしますね。
 
 日本臨床・教育アドラー心理学研究会はさらにいろいろ企画してますので、お楽しみに。
 
 9月は日本心理臨床学会で久しぶりに自主シンポジウムをします。アドラー心理学を論じ、議論する場を提供します。
 ただ公認心理師の国家試験直前で、出る人も行く人もみんな大変そう。例年は超マンモス大会ですが、今年は参加者はいるのか。
 
 私は昨年2冊の本を共著と編著で上梓しましたが、今年も1冊はいけそうです。テーマは思案中、トラウマか発達か不登校か・・・。
 アドラー心理学で臨床やカウンセリングをするということはどういうことか、こんな風にやってみたがいかに、という姿勢で開けっぴろげに世に問うことは、決定的に重要なことだという信念があります。今年も批判覚悟で出します。
 
 ヒューマン・ギルド勢の勢いは今年も止まらないでしょう。一騎当千の人たちが今年もセミナーや出版に活躍されるでしょう。さらに何人もの人がヒューマン・ギルドにとどまらず、いろいろな学ぶ場に出て研さんを積んでいると聞いています。そこから新しいアドレリアンが現れることを期待します。
 
 そして、私が昨年本ブログで提唱したアドラーリーグの方向に全体が緩やかに動いていくでしょう。
 
 身近なところ以外では、岸見一郎先生の本はさらに世界に広がる気配らしいです。東アジアから東南アジア、インド、アメリカにも翻訳されるかもしれません。日本発のアドラー心理学が世界に広がるといいですね。
 
 アドラー心理学の弱点は心理臨床分野の浸透度の低さ以外に、実証的データの乏しさがあると思います。いわゆるエビデンスですが、アドラー心理学はいいものだと多くの人が語りながら、それを根拠を持って出すのがとても難しいところがあります。
 別に認知行動療法の向こうを張る必要はないし、そもそも治療効果をうたうものでもないと思いますが、何らかの説得力のあるデータはほしいところです。
 その点、早大の向後千春先生のところからや、優秀な研究者、実践家の台頭が望まれます。
 
 私の頭じゃ無理。
 
 ちなみに向後先生は、昨年末に出した『思春期・青年期支のためのアドラー心理学入門』(アルテ) についてAmazonでポジティブな書評を書いてくれてました。ありがとうございます。
 
 そして最後に、意外に思われるかもしれませんが、野田俊作先生の新著の登場を実は心から望んでいます。
 昔の『トーキングセミナー』の復刻版みたいなのは出ましたが、「昔の名前で出ています」みたいで、あまり感心しませんでした。終わった人みたいに思えてしまいます。
 私は先生を取り巻くグループや、チベット仏教にも今さら関心はありませんが(中沢新一さんの本を散々読んだし、友人にアメリカのチベット仏教修行者が何人かいるし、多少チベット仏教の瞑想法を体験したこともあるので)、先生の理論的で先鋭的なものは読んでみたい。そして参考にしたい。
 仮にも正統派を自称し、他を否定する言辞を吐き続けているなら、内輪向けではなくて、それなりのテキストは出さなきゃね。
 
 集合的無意識を通して、応援のエネルギーを送ります。
 
 さあて、楽しみですね。
 
 今年の終わりにはどのようになっているでしょうか。

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