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March 17, 2018

『アルメニアを巡る25の物語』

 今日はいつもと毛色の変わった本の紹介です。
 
 トルコの隣、中央アジアの小さな国、アルメニアを紹介したコンパクトな本です。
 
 
 出版社の代表の方と以前から懇意にしていたので、先日いただきました。
 著者は長く国際基督教大学(ICU)の教授をして、駐日アルメニア特命全権大使も務める親日家だそうです。
 
 アルメニアの風土、景色、文化、そして人々がきれいな写真入りで紹介されています。
 
 私もアルメニアの名は知っていても、どこにあるか、何があるかは全然知らなかったので大変興味深く読みました。
 
 印象的だったのは、
 
 何よりアルメニアは3000年とも5000年ともいわれるかなり古い起源、歴史を持つ国、民族であること。
 
 そして、旧約聖書のノアの箱舟が漂着したといわれるアララト山を擁します。アララト山はアルメニア人にとっては、日本人にとっての富士山と同じく、魂の山だそうです。ただ、残念なことにアララト山は現在トルコ領だそうです。アルメニア人は残念がっているでしょう。
 
 教育にも熱心で、チェスが盛んで数多くの達人を輩出してきました。
 
 そのためかアルメニアは以前からIT立国で、昔は「ソ連のシリコンバレー」とも呼ばれ、今でも世界的企業が拠点を置いているらしいです。日本の保守派や体制側はアメリカべったりだからなかなか認めませんが、現在のあらゆる分野におけるロシアの強さは、ここに淵源があるのかもしれません。
 
 お酒はブランデーが素晴らしいですね。かのイギリス首相チャーチルも大好きだったらしく、なんとスターリンに毎年送ってくれと頼んだとか。スターリンも毎年400本のブランデー「アララト」を送ったそうです。
 
 意外にも日本とのかかわりは古く、どうやら日本最古のブドウはアルメニアがルーツであることがDNA解析で判明しています。いわゆる甲州種です。これは何年か前、日本でもニュースになり、私も見た記憶があります。そこから甲州種によるワイン作りが一層盛んになりました。いまや甲州ワインは、世界的ブランドになりつつあります。
 
 そしてアララト山を望むアルメニアの光景は、富士山を望む甲府盆地ととてもよく似ています。以前、本書の出版社の方から見せていただいた写真で、あまりにもそっくりでびっくりしたことがあります。
 
 アルメニアと日本、山梨は、アジアの東と西の端っこ同士、深いつながりがあるようです。
 
 いつか旅してみたいですね。
 

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