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July 17, 2018

催眠療法を学ぶ

 7月15(日)16日(月・祝)は東京・六本木の東洋英和女学院大学大学院に行っていました。甲府もニュースに出るくらい暑かったですが、東京もひどいですね(笑)。

 日本催眠医学心理学会主催の研修会に参加しました。

 講師は、Wendy Lemke 先生、米国臨床催眠学会認定コンサルタントで、アメリカで若手のホープと言われている先生らしいです。確かにデモンストレーションの動画を拝見しましたが、ち密な構成の催眠導入、暗示で、すごいなと思いましたね。

 一流は違う。

 研修会は初級が13,14日とあり、私は「まあ、大丈夫だろう」と高をくくって後半の中級の講座に出たのですが、レベルが高かった。ついていくのがやっとでした。大体催眠なんて、普段めったにやらないので、グループでペアになっての実習では導入からおたおたしてしまいました。相手役の人は協力的でしたから、すぐにトランスに入ってくれましたけど。

 講義では、睡眠障害、情動調整、不安、強迫、トラウマと多岐にわたり、明日からの臨床のヒントをたくさんいただきました。

 催眠療法をするときの「心に留めておきたい原則 Principles to keep in mind」として、

「症状の目的は何ですか? Whtat`s the purpose of the symptom ?」「症状の語ろうとしているものは何ですか? What is the symptom trying to tell you ?」

 というのを資料で見つけて、まさにアドラー心理学の「目的論」そのままでうれしくなりました。催眠とアドラー心理学の相性の良さが再確認されるといいなと思いました。

 実は最近の日本の心理臨床界で催眠は実践・研究ともものすごく低調です。歴史ある学会も参加者がすごく少ないようです。私もよくさぼっているし。認知行動療法やマインドフルネス瞑想に完全に水をあけられた状況にいます。

 しかし催眠は、すべての心理療法の母体です。催眠がなければ、精神分析学もアドラーも心理学もなかったかもしれません。今多くのカウンセラーやコーチがやっているNLPも。フロイトは催眠が下手すぎて、代わりに精神分析学を起こしたとはよく聞きます。

 ところが、最近日本の代表的な催眠研究の心理学者が催眠の国際学会で中国に行ったら、なんと千人もの中国人の参加者があって驚いたらしいです。あちらはさすがに目敏いようです。

 長い間ほぼ忘れられていたアドラー心理学が最近注目されたように、マインドフルネス瞑想バブルが一息ついた後、これから催眠に再び脚光が集まることがあるかもしれません。

 催眠は心理療法の土壌であり、フロンティア。今が底値、買い時かもしれませんよ。

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