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December 19, 2018

『現代催眠原論』

「催眠は心理療法の母」、「全ては催眠から始まった」とはよく言われることですが、催眠ほどわかりにくく、誤解されやすいものはありません。

 でも誤解されるのは無理はないかもしれません。そもそも、正解がはっきりしないからです。

 いったい、催眠とは何だろうか、実はこの疑問は心理学の根本疑問の一つだと思うのですが、実はいまだに決着がついていません。いまだに欧米の心理学者、セラピストたちの意見の一致はないのです。

 しかし、催眠は心理療法だけでなく、シャーマニズムや宗教も関係し、人類最古の精神技術でもあります。催眠に比べたら、キリスト教の告解や座禅なんて、まだまだ新参者かもしれません。というか、多くの宗教システムの中に、実際は催眠は入り込んでいるはずです。

 武道・武術も、修行システムや実際の技の中に催眠的要素は多々見られます。だから心理療法家だけでなく、武道家も催眠はたしなんでおいた方がよいと思います。

 現代の催眠研究の最前線の知見をまとめ上げたのが、高石昇・大谷彰『現代催眠原論 臨床・理論・検証』(金剛出版)。斯界の最高峰の先生方による、催眠の超基本文献です。分厚いけど、心理療法をうまくなりたい人、さらに能力を上げたい人は絶対触れておくとよいと思います。

 日常臨床で多少催眠的なことをやったり、瞑想を実施する私には、とても勉強になりました。

 次回以降、内容の学術的で本質的なところは長くなるし面倒だから書きません(勉強してください)が、読んで面白かった個所を紹介します。

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