「いだてん」が面白い!
大河ドラマ「いだてん」は意外に面白くて、今や毎週観ています。
最初企画が発表された時に、来年の東京オリンピックに忖度した提灯企画、御用ドラマか、大河もここまで堕ちたか、とガッカリしました。
しかし、さすが宮藤官九郎さん、単なるオリンピック礼賛にはけしてしませんでした。オリンピックの政治性、男女差別、人種差別など、負の側面を少しずつ拾い上げてしっかりと、物語にぶっ込んできます。
やはりドラマは批評性がないとつまらない。
実際の金栗四三と田畑政治があんな極端なキャラだったか知らないけれど、スポーツの明るさと時代の深刻さのバランスを取り、オリンピックという怪物に飲み込まれながらも逞しく生きていく人々のエネルギーを象徴しているような気がしました。
武道家的には、役所広司演じる嘉納治五郎が面白いですね。あんな人だったのですかね。江戸から続く柔術を柔道へ進化させ、世界のスポーツに発展させた功績は大で、さらにドラマのようにオリンピックにもあんなに深く関わっていたとは知りませんでした。やはり偉大な人です。
しかも一方で、嘉納はある時期からスポーツ化する柔道に危機感を感じ、古流柔術を色濃く伝える合気道に深く関心を寄せ、「あれこそ、求めていた武道だ」と言ったとか。弟子を開祖・植芝盛平に学ばせに行かせたりしたそうです。やはり、近代化の矛盾と戦った人なのでしょう。
とにかく、非常に面白い。
視聴率が低いのは元々馴染みが薄い時代というハンデがあるし、誰もが知っている英雄が出てこないとか、近現代の歴史を知らない人が多い故だと思うので、クドカンさんは気にしないで、このまま突っ走ってほしいですね。
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