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December 10, 2019

臨床アドラー心理学シリーズを目指して

 拙編著『不登校に向き合うアドラー心理学』(アルテ)は今日9時30分の時点で、Amazonの「いじめ・不登校」部門で37位になっています。数冊売れるだけで相当変動するらしいので、これからも上がったり下がったりするのでしょう。それを見るのも楽しいです。それより早く書影が出てほしい。

 私がかかわったアドラー心理学本はこれまで6冊になります。いずれも共著か編著ですが、心理臨床分野におけるアドラー心理学、「臨床アドラー心理学」の紹介とその実践報告をメインにしてきました。

 アドラー心理学はアドラー心理学なので、臨床も何も区別も分野もない、と言われそうですが、それでは社会への訴求力が弱いとずっと思っていました。少なくとも専門家には見向きもされない。実際それが長い間の日本の実体でした。いわゆる「ムーブメント」の限界を、私は早くから気づいていました。となるとムーブメントの究極目標である、人類の平和への貢献に近づけないことになる。

 実は私がモデルにしたのは、ブリーフサイコセラピーです。

 日本では90年代の後半くらいだったか、短期で効率的、精神分析学のような過去志向ではなく未来志向、解決志向というアンチテーゼで一世を風靡しました。当時はまだ若かったブリーフセラピー界の個性あふれる先生たちが、ロジャーズ、精神分析学中心の心理臨床界に殴り込みをかけたように見えました。

 その際、故宮田敬一先生らが中心になって、様々な分野でブリーフセラピーを実践した本を次々に出していきました。

 学校、医療、虐待、トラウマ、発達障害等々様々な分野の本が出版され、「こんなにブリーフって使えるんだぜ。君も学びに来ないか?」というメッセージを発していました。

 そして日本ブリーフサイコセラピー学会は成長していきました。 

 アドラーもそうなればいいな、と思っていたところへ2014年頃からの『嫌われる勇気』の大ベストセラー、そして空前のアドラーブーム、アドラー本のラッシュ、私にも話が来たところで、これはチャンスと「宮田路線で行こう!」と思いつきました。

 志を同じくする仲間と話し合いながら、先ず理論編として『アドラー臨床心理学入門』、そして『スクールカウンセリングのためのアドラー心理学』『思春期・青年期支援のためのアドラー心理学入門』と続き、今回の『不登校に向き合うアドラー心理学』となりました。応用編として、遠見書房から『臨床アドラー心理学のすすめ』もあり、ラインナップも増えつつあります。

 次回作はいつになるかわかりませんが、医療(精神医療、看護、終末期など)、トラウマ、ひきこもり、身体(ボディーワークや武術、代替医療など)、スピリチュアリティ辺りをテーマにしたいですね。まだ発表になっていませんが、発達支援や保育は他の仲間が出してくれるそうです。「我こそは」と思わんアドレリアンは名乗りを上げてください。

 また、アドラー心理学だけに閉じこもるのではなく、他のアプローチや学派の方たちと議論して出すのもいいと思います。

 一緒に書けたらうれしいです。

 

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