催眠って何だろう
前記事の日本催眠医学心理学会のシンポジウムで面白かったのは、「催眠とは何か?」というのがいまだに問われ続けていて、50年前も同じような議論があったと古参の会員からのコメントがあったこと。これを進歩がないとみなすか、普遍的な問いということなのか。
少なくとも、現在の科学のパラダイム、発想ではとらえきれないところが催眠にはあるということだと私は思います。
シンポジウムでは、自律訓練法、臨床動作法、NLP、EMDR、そして催眠療法をマスターしている研究者、臨床家が次々と登壇して、実践の様子やそれぞれの視点からトランスについて語っていました。聞いていて、EMDRのようにトランスと言っていなくても、実はどうやらトランスが治癒機制に関わっているらしい技法は数多くあるだろうと思いました。
故成瀬先生は、催眠とは「催眠誘導過程による無意識的活動」とか定義したらしいですけど、それでいくと、
自律訓練法による無意識的活動、臨床動作法による無意識的活動、NLPによる無意識的活動、EMDRによる無意識的活動など、それぞれの独自の方法から生み出される心的状態に別々の概念が当てられているけれど、実は全く独立の現象ではなく、同時に共通する状態もあることは否めない、それゆえにいつも催眠との共通性が指摘され、催眠とは何だ、ということになるのだと思います。
催眠は心理療法の母、まだまだ尽きない宝が眠っていそうです。
ちなみにシンポジストに太極拳を学んでいる人がいて、上記のトランスの他に、「武術系のトランス」という言葉を出していたのが個人的には光りました。この概念を切り口に武術と心理を語れるかもしれません。
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