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June 30, 2020

古神道は密教

 前記事の続きですが、私自身かつては神道に全く興味はありませんでした。

 普通に初詣や旅先で神社にお参りするくらいで、何かを真剣に考えたことはありませんでしたね。「女の子にもてますように」なんてレベルのお祈りしかしてませんでした。普通の人はそうなんじゃないかな。

 そのような、私たちが普段接しているのは「神社神道」というそうです。これもいろいろな問題があるみたいです。

 私は、特に障害者や社会的弱者の支援に携わっていると自然にリベラルな考え方になじんでくるので、神道というと戦前までの天皇を現人神に奉った国家神道のイメージが強すぎて、街宣車の右翼も連想したりして、敬して遠ざける存在でした。

 むしろ仏教の方が高尚というか、哲学的なものに関心があると好ましく見えました。実際仏教を背景にした知識人、思想家はいるけど、神道ベースの思想家って見たことがないですね。

『古神道と古流武術』の著者たちによると、神道にもいろいろあって、一般には明治以降の国家神道の前に存在した諸々の流れを古神道と一応分類されるようです。

 そして、古神道は仏教でいう密教に相当する存在とのことです。

 本書の著者(対談相手)の一人、大宮司朗氏によると、

 古神道という概念は、太古日本の霊的な時代から現代まで、非常に秘教的、密儀的な、不可思議な古伝の行法、神道法術を伝承してきた、いわば古伝の伝承というところに眼目がおかれるわけです。ですから、一般の神社神道を表神道とすれば、裏神道と称してもよろしいかもしれません。

 これはちょうど仏教でいえば一般的な顕教に対する密教とでもいえる存在であり、密教神道、秘密神道と称してもよいかもしれません。 p15

 おもしろいですね。

 私たちが普段の生活で接する神道の他に、なかなか知られてこなかった神道の流れがあって、どうも現代においても様々な影響を社会に対して静かに与えているようなのです。

 

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