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February 16, 2021

勇気づけ論文、掲載される

 日本心身健康科学会の学会誌「心身健康科学 Vol.17 No.1 Feburuary 2012」に拙論文「心身の健康回復過程における勇気づけのコミュニケーションに関する研究」が採択、掲載されました。

 数日前に学会誌が届きました。

 研究協力をいただいた30名超の人から、心身の不調、病気、障害から回復する過程で他者からどのように勇気づけされて、どのように体験したかについてのエピソードを集め、質的に分析したものです。

 勇気づけは、アドラー心理学では積極的に取り上げられてきましたが、「アドラー心理学の」理論と実践に基づいた発表が多く、実際に一般の多くの人が何を勇気づけとして体験しているかは必ずしも明らかではありませんでした。

 また、心理学の歴史では、不安や恐怖などのネガティブ感情の研究は膨大にありますが、希望や勇気のようなポジティブ感情の研究は近年のポジティブ心理学が起こるまで盛んではなかったといえます。

 アドラー心理学も人間性心理学も、理論重視の心理学だったからです。

 その中で私が調べた限りでは、日本ではがん患者の体験記から勇気づけを研究したものや、アドラー仲間の浅井健史先生(明治大学)が、独自に勇気づけのエピソードを集めて分析された研究があるくらいでした。

 私のはささやかな研究ですが、臨床や支援の場面で勇気づけを考えるときに、何らかの示唆を得られるものになっていたら幸いです。

 

 

 

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