コロナ対策をしないカフェ
先月、夏真っ盛りの頃、私は八ヶ岳山麓のある高校でメンタルヘルスの講演をしました。
その辺りは標高千メートルを超える高原なので、灼熱の甲府盆地よりは気温が低く、快適な空気でした。
そこで講演会の終了後、思いついて(暑い甲府に帰りたくなくて)、八ヶ岳周辺をドライブすることにしました。
ふと私は、以前こちらの地方紙で紹介されたあるカフェのことを思い出して、行ってみることにしました。
車を走らせること15分ほど、静かな通り沿いの田園の中に、その店はありました。
店内に入ると、マスターらしい50歳ぐらいのおじさんが迎え入れてくれました。私はカウンターでキリマンジャロとチーズケーキを注文して、落ち着けそうな柔らかいクッションの椅子を見つけて座りました。
ただ、なんか、ちょっと違和感があります。
「あれ、何だろう」と店内を見渡し、カウンターの向こうで働いているマスターの様子を見ていると、「ああそうか、ここは感染対策をしていないんだ」と気づきました。
各テーブルには、アクリルパネルもパーテーションもありません。
そもそも入口には、今やどこの店にも必ずある非接触型の体温計とアルコール消毒器がありませんでした。入った時には気づかなかった。
テーブルの上にも小型のアルコールスプレーも置いてありませんし、「飲食以外の時以外はマスクを」なんて注意書きもありません。
何より、マスターがマスクをしていないのです。
お店はログハウスではありませんがシンプルな木造の一軒家で、店外も店内も壁は板張り、そういえば外には、薪が山のように積んでありました。いかにもナチュラリストの人がやっているという雰囲気が漂っています。
新型コロナに対するマスターの強いコンセプトというか、ポリシーを私は感じ取りました。
コーヒーは、マスターが試行錯誤の末にたどり着いたという「かなり深煎り」で、濃い中にすっきりとした苦みを味わえました。私はコロナ対策のない、考えてみればそれ以前の「普通の空間」に癒されて、講演の疲れを忘れることができたのです。
おそらくこの店は、グリーン認証といった県のサポートは受けられないし、受ける気もないでしょう。世の流れに迎合しないで、「コロナが怖い奴は来なくていい」という自分のスタイルを貫いているところは素晴らしいと思いました。
今度また来よう。
こんな店が増えるといいな。
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