オウムの子どもたち
地下鉄サリン事件から30年経ったということで、各メディアで特集が組まれていました。
その中で、山梨県上九一色村(現甲府市の一部)のオウム真理教の信者のコミュニティ(サティアンと呼ばれていた)から、53人の子どもが保護されたという事件を覚えているでしょうか。若い人には「知っているでしょうか」と聞いた方がいいかもしれません。
実は私、その保護する側の児童相談所の現場で働いていたのです。
その時の様子とその後の子どもたちについて、NHKの「クローズアップ現代 オウム真理教の子どもたち 失われた30年」で取り上げられていました。
NHKプラスでは3月25日までの期間限定です。
その後はNHKオンデマンドで観られるのかな。
番組に登場している元児童相談所の方は、私の元上司だった人です。
この方の指示の下で、私たちヒラのスタッフは動いていました。
番組でも伝わると思いますが、元上司の方はとても包容力のある素晴らしい臨床家です。
当時保護された子どもが30年経った大人になって、その方と再会する場面は印象的でした。
個人的には、まだ臨床を始めて間もない時期だけに懐かしい感じがします。
いきなりどでかい事例に出会っちゃったということですが、若くて一生懸命だった分よく覚えていないところもあります。
オウムの子どもたちとのやり取りは、保護した当初は混乱状態でいろいろあっても、私にとっては世間の人たちが想像するほど大変ではありませんでした。私はむしろ、日々変わっていく子どもたちの元気さや健康さを感じることの方が多かったです。
私も20代、一時保護所の庭で子どもたちとよく遊んでいました。
まあ、上司を始め管理職の人たちは大変だったと思います。
連日のマスコミ対応、県庁や警察の上層部、厚生省(当時)とのやり取りが続いていましたからね。
ただ、やがて教祖が逮捕されて世情が落ち着き、子どもたちがそれぞれの家庭や地域に戻ってからのことは、番組でも触れられていた通り、継続的な調査やサポートががされなかったこともあり、わからないことばかりのようです。
生活が大変だったり、新しい環境になじめずに、あるいは自分をそのままに表現できずに不適応感を持ったり、苦労した親や子どもはたくさんいたと思います。
日頃NHK批判をしている私からしても興味深い内容ですので、ぜひご覧になってください。
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