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前記事の通り、急逝された八巻秀先生を偲び、先生の講義『アドラー心理学入門」を紹介します。
先生が所属されていた駒澤大学の市民向けの講座のようで、リンクするのはその4回シリーズの第1回目です。
アドラー心理学の思想的特徴をアドラーとフロイトの思想の比較から、実にわかりやすく説明してくれています。
八巻先生をご存じの方もそうでない方も、そのお人柄を含めて、アドラー心理学のエッセンスを学ぶことができるので、是非ご覧ください。
アドラー仲間の梶野真さん(日本アドラー心理学協会)からご案内いただきました。
現在、世界のアドラー心理学をけん引するマリーナ・ブルフシュテイン博士と直接語り合えるというオンラインの会です。
マリーナさんは国際アドラー心理学会の会長で、私もアメリカや日本で何度もお目にかかっています。
まさに本物、存在感抜群のゴッドマザー、私も最も尊敬しているアドレリアンの一人です。
アドラー心理学に関心のある人は、その謦咳に触れる絶好のチャンスです。
今回は正式のお勉強のワークショップというより、気楽にマリーナさんと語り合おうという主旨みたいなので、肩の力を抜いて参加できると思います。
普段聞けないことを聞けるかもしれませんし、まだ本格的に勉強したことがなく、本でしかアドラー心理学に触れていない人も大丈夫と思います。
もちろん通訳付きだから安心。
是非、ご参加ください。
前記事で精神科医・和田秀樹先生の著書『プラグマティック精神療法のすすめ』(金剛出版)を紹介しましたが、実は最近アドラー心理学の大家とのYouTube動画が出ています。
私をアドラー心理学に導いてくれた岩井俊憲先生(ヒューマン・ギルド)との対談です。
和田先生とアドラー心理学の対話が実現して、とてもうれしいです。
それぞれのYouTubeチャンネルで対談しているので、記念にリンクを貼っておきます。
お二人は、フロイトとアドラーの比較など、専門的な話でもわかりやすく語ってくれています。
お楽しみください。
【心理学コラボ!】幸せに生きるための心理学って!アドラー心理学入門【岩井俊憲先生】
精神科医、作家として著名な和田秀樹先生は、私も以前から著書を拝読したり、YouTubeチャンネルを拝見してきました。
元々精神分析学を専門にされていたのに他の分析家と違うのは、全く違うオリエンテーションの学派からも積極的に学んで評価していることを公言することです。
今時精神分析家でもさまざまなアプローチを学ぶ時代ですが、「これはいい!」とはっきり言う人はこの業界では珍しい。
それは、より患者に役に立つために、臨床の腕を上げるために、というプラグマティックな姿勢を和田先生が持ち続けたためだと思います。
アメリカに留学中は臨床催眠やブリーフセラピーも学んだみたいだし、特に日本発の森田療法がお気に入りで積極的に取り入れているようです。
そして和田先生は、臨床家としてのアドラー、アプローチとしてのアドラー心理学をとても高く評価しています。
『プラグマティック精神療法のすすめ 患者にとっていい精神科医とは』(金剛出版)は、和田先生の自己啓発的な他著とは違って、臨床家としてのこれまでを振り返ったものです。
本書の第8章に「プラグマティック精神療法の元祖 アルフレッド・アドラー」という章があります。
アドラーについて和田先生はこう述べています。
アドラー学派の特異性というのは、アドラーの名前を忘れられても劣等コンプレックスの概念はいまだに通用するように、概念の普遍性にあると言えるのだろう。
もう一つは精神分析学のように内部で分派していくのではなく、個人心理学の枠外に大きな影響を与え、多くの新しい学派を生み出していったことだ。
アドラーの影響を受けたとされる心理学者には、人間性心理学のアブラハム・マズロー、カウンセリングの父カール・ロジャーズ、交流分析の祖エリック・バーン、そして自己啓発の父デール・カーネギー、そして前述のアーロン・ベック(認知療法の創始者:ブログ主注)がいる。
自らの名前より、そこから派生する学派によってその理論が広まっているという数奇な運命をたどるのだ。 p133-134
とても正直な和田先生は、多作だし、歯に衣着せぬ政治的発言もあり批判的な人はいるかもしれませんが、私はとても信頼できる人だと思います。
2月23日(金)、東京神楽坂のヒューマン・ギルドで開催されたワークショップ「劣等感~持ち続ける?捨てる?それとも自分のものにする?」に参加してきました。
講師としてアメリカから、マリーナ・ブルフシュテイン博士が来日、北米アドラー心理学会で要職を務めてこられ、現在国際アドラー心理学会の会長です。
アドラー心理学の世界で、まさにトップオブトップといっても過言ではありません。
2016年だったか、アメリカの学会で初めてマリーナさんにお会いした時、私は英語がろくにできないので、もっぱらアメリカのアドレリアンたちを観察していたのですが、その雰囲気、佇まいから、「この人はただ者ではない」と直感しました。
それで是非日本のアドレリアンにも紹介しようと、博士の直弟子である梶野真さん(日本アドラー心理学協会)と招聘を決め、2018年にヒューマン・ギルドと日本臨床・教育アドラー心理学研究会(日本個人心理学会の前身)と協力し合いながらワークショップを開催したことがあります。
以来、何度も来日してくださっています。
ワークショップのテーマは、アドラー心理学の原点である「劣等感」、今やあまりに日常語になっており、かえってその本質が見えにくくなっているこの概念を、歴史的、理論的、実践的に丁寧に紐解いてくれました。
その様子は、岩井俊憲先生のブログで見ることができます。
「劣等感は深いなあ」と再認識した1日でした。
4月21日に新しい本が出ます。
『実践 心と体のアドラー心理学:この時代を生き抜くために』(労働実務)
私は『労基旬報』という労務管理関係の業界紙に長く連載記事を持っていまして、今回その株式会社労働実務さんが記事をまとめてくれて、電子書籍化となりました!
産業メンタルヘルス関連の記事が多いですが、ここ数年、コロナ禍を含めて私が学んだことや思ったことをいろいろと書いています。
私にとって一般の方向けとしては、初めての単著になります。
心理学の入門としてもとても読みやすい内容だと思いますので、是非よろしくお願いします。
前記事でお知らせしたとおり、3月4,5(土日)、東洋学園大学で日本個人心理学会第3回学術大会が開催されました。
2019年に学会が設立されて、「さあ、これから」という時にいきなりコロナ禍に襲われ、大会の延期を余儀なくされました。
その後2回のオンライン開催を経て、実際に会員同士が会う対面開催は今回が初めてでした。
しかも会場に来られない人のためにもと、オンラインによるライブ配信も同時に進行するという欲張った構成になってしまいました。
普通の人は知らないと思うけど、ある程度の規模の学会では、イベント屋じゃないけど、専門の業者さんがいて難しい作業は全部やってくれるのです。
しかし我々のような出来立ての小さい学会では、そのような予算はありません。
全部手作りでしなくてはならないのです。
約1年前、大会長を仰せつかった私が、実行委員になっていただけそうな会員に声をかけて、11人による実行委員会が発足しました。
学者や研究者がほとんどいないので(専任の大学教員が一人、非常勤講師歴があるのが2人)、「そもそも学会の大会ってなんだ?」というレベルからのスタートでした。
話し合いを重ねて、大会の骨格を作り、方法を確定し、担当を配置し、万が一のリスクヘッジも検討し、などなど様々な細々としたことをクリアーしてきました。
さすが、皆さんアドラー心理学を修めたアドレリアンなので、協力と貢献をことさら訴えなくても自然に体と頭が動き、見事なチームワークを準備から当日まで実践してくれました。
大会長としては、とても安心して任せることができました。
ここで大会の細かい内容は書きませんが、2日間とても良い雰囲気で、充実した内容の大会が実現できたと思います。
私も楽しめました。
いやあ、ホッとした。
参加してくれた皆様、協力してくれた学会員、実行委員の人たち、本当にありがとうございました。
私が大会長を務める「日本個人心理学会第3回学術大会」が今週末、3月4日(土)5日(日)、東京の本郷、水道橋近くの東洋学園大学で行われます。
初日のワークショップは、初学者向けの「アドラー心理学入門」をはじめ、臨床家向け(「目標の一致について考えるワーク」)、教育者向け(「勇気づけの教室を作る」、子育て支援者・家族向け(子どもの自立を支援する勇気づけ子育て」といった多彩な講座が目白押し。
二日目の大会では、会員による研究・実践発表の後、精神科医で山梨県立大学教授の坂本玲子先生による「成人ASD者への全体論的支援」という大変興味深い講演があります。
最後のシンポジウムでは、催眠や武道、人材育成とアドラー心理学というこれまでにない異色の組み合わせによる討論が行われます。
アドラー心理学に関心のある方ならだれでもOK。
事前申し込みは締め切られましたが、対面開催ですので当日参加が可能です。
アドラー心理学を知らなくても、ぜんぜんウェルカムです !
ご都合がつく方、是非遊びに来てください。
6日発売の『精神療法 2023.Vol.49 No.1』(金剛出版)に拙文が掲載されます。
半年くらい前に依頼されて、長年の心理業界の片隅にいる私からすれば、「なんと、なんと」と驚きの展開です。
『精神療法』誌は、精神科医や心理職などサイコセラピーのプロフェッショナル向けの本格的な専門誌だからです。
今号のテーマは、「逆説的介入を日常臨床に活かす」。
森田療法の北西憲二先生が企画者です。
私は「逆説的介入とアドラー心理学」と題して、寄稿しています。
アドラーとアドラー心理学がいかに逆説的介入とされるコミュニケーションを実践してきたかを紹介したものです。
思わずちょっと趣味に走ったところもあって、多少異色の内容になってしまったかもしれません。
執筆者は他に、動作法の鶴光代先生、ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)の熊野宏昭先生、家族療法の中村伸一先生、ナラティブの小森康永先生など大物ばかり。
あの神田橋條治先生も登場しています。
その中に私の名前が入ることは、実に恐れ多いことです。
また、ブリーフセラピー仲間で、森田療法を教わったこともある札幌の精神科医・山田秀世先生も面白いコラムを寄せています。
いやあ、家宝にします。
カウンセラー、臨床家の方々、是非お求めください。
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