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これいいよ!

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April 13, 2024

リニアを巡る疑問、川勝知事って

 川勝平太静岡県知事が、不適切発言をして急遽辞任を表明しました。

 そのこと自体に私は特に何も思うところはないのですが、川勝知事はリニア中央新幹線の静岡県内での工事に強硬に反対して開業を遅らせたことが、山梨県民としては腑に落ちないでいました。

 辞任会見の際、2027年の東京-名古屋間の開業をJR東海が断念したことをもって、自身の手柄であるかのように「大きな区切りを迎えた」と発言したことにはムカッと来ましたね。

 彼の辞任を受けて、山梨県知事や甲府市長がチクリと嫌味や批判を地方紙に述べていたのが、山梨県民の気分を代表していたように思えました。

 私自身はリニア中央新幹線について、反対か賛成かという意見は特にありませんでした。

 環境破壊があるだろうといわれれば確かにそういう面はあるだろうし、電磁波はどうなんだろうという心配もあります。

 一方リニアには、日本経済や地域社会の復興の起爆剤、災害インフラの強化というプラス面も大きいことは間違いありません。

 一部でいわれる、新幹線によって地域社会がかえって衰えるというストロー効果も信じていた時期がありましたが、藤井聡京都大学教授らの言説を学ぶ中で、必ずしもそうではないことを知りました。むしろ、インフラをいかに整えるかが、現代社会を維持し発展させ、国土を強くするかの最重要ポイントであると認識するようになりました。

 だから、私はリニアについては賛成派になっていたといっていいと思います。

 そして川勝知事が、かたくなに工事をさせないのはなぜなんだろうと思っていました。

 なぜなら、いかにも環境に配慮するように見せながら、彼の発言が二転三転していたからです。

 当初その知事の姿勢を支持していた環境保全団体の代表が、そのウソに気づき告発した『知事失格 リニアを遅らせた川勝平太 「命の水」の嘘』という本さえあります。

 素人、一般人には「環境保護を考えてくれている良い知事だ」というイメージを振りまいていて、実は専門家にはそれが盾に過ぎないことを見破られていたのです。

 だから川勝知事には、どうも別の意図があるのではないかといぶかしんでいました。

 そしたらなんと、川勝知事は環境に配慮するのではなく、中国に配慮していたのではないかという見解がありました。

 リニア開業を遅らせた大罪。中国かぶれの知事がひとり反対して日本復活を送らせていた=鈴木傾城

 川勝知事は、以前から習近平国家主席を礼賛しており、中国に媚びるようなことばかりをしていたというのです。

 この記事を読んで、なんか腑に落ちたというか、でも本当なら極めて問題ではないですかね。

 辞めてもらってよかったですが、静岡県民には後継者の選挙によほど気をつけてもらいたいと思います。

September 10, 2023

『安い国ニッポンの悲惨すぎる未来』

 今、日本は坂道を転げ落ちるように、どんどん衰退している気がします。

 イーロン・マスクが「日本人は将来いなくなる」と言ったそうですが、見えている人には見えているというか、でも別に天才でなくても感じている人は多いように思います。

 でもその衰退は、別に自然の法則でもなんでもなく、人為的なものだと知ったらどうでしょう。

 なんとかしなくては思うのではないでしょうか。

 まずは現状と原因の分析が必要です。

 藤井聡先生の『安い国ニッポンの悲惨すぎる未来 ヒト・モノ・カネのすべてが消える』(経営科学出版)は、まさにそういう問題意識に応えてくれる本です。

 本書では、いかに日本が貧しくなっているか、バブル世代の私たちにはまだピンと来ないところがありますが、実際は相当ひどい状況になっていることが各種統計データで説明されています。

 例えば初任給は既に韓国やシンガポール以下、平均年収はアメリカが734万円、カナダやオーストラリアやベルギーは580万円前後、韓国は444万円、それに比べて日本は408万円、もはや途上国レベルです。

 それも最低賃金の水準が低いからです。最近はようやく時給1000円を目指す動きになっていますが、他国には遠く及びません。

 そしてたとえ所得を得ても、今度は過重な税負担が待っています。

 いま日本は税金と社会保障費で所得のほぼ50%が持っていかれます。まさに五公五民で江戸時代以上と言われます。

 よく一揆がおきないものだ。

 本書で藤井先生が日本経済衰退の元凶とするのが、消費税

 消費税の増税こそが、日本貧困化の直接の原因であることを、統計図表を使ってわかりやすく説明してくれています。

 デフレ時に断続的に消費税の税率を上げ続け、その度毎にガタンガタンと日本の経済力は落ちていきました。

「あらゆる実証データが、「消費税こそが日本の貧困化の根本原因である」ことを物語っています」と藤井先生は述べています。

 いくら働いても低賃金で豊かにならず、さらに消費税で持っていかれる。

 これでは豊かにならなくて、当然だ。

 ですから、消費増税のストップ、そしてその背景にある緊縮思想からの脱却こそがまず日本政府が取り組むべき、そして日本人が理解するべき、日本復活の処方箋のスタートになります。

 だから、私もインボイス制度に反対し、登録を見送ったのでした。

 本書はわりに薄いし、字は大きし、お安いのでお勧めです。

 

August 10, 2023

『偉大な言論人 石橋湛山』

 基本的に私はリベラルな思想の持ち主の方だと思っていたけれど、コロナ禍における左派系思想家・文化人のだらしなさやポリティカル・コレクトネスの乱暴さに愛想を尽かせて、最近はもっぱら保守思想になりつつあります。

 アドラー心理学はリベラル的だと思うけど、あまり過激なのは好まないところがあります。アドラー自身が共産主義から早々に離れた歴史もあるし。

 民主主義は大事にするけれど、政治的には特に関わらない態度だと思います。いろいろな人が関わってくれた方がいいという、寛容な姿勢がアドラー心理学だと思います。

 私自身は自民党支持者ではないけれど、元々神道や伝統文化が好きなので、保守的なところはあります。

 正確に言うと、臨床思想や生活態度はリベラル志向、政治思想は保守志向という感じです。

 しかし、最近のアホリベラルとは一線を画し、真の本物のリベラル思想家で政治家といえば、なんといっても石橋湛山

 この方には一目置いています。

 大日本帝国の時代に植民地主義を批判し、「小日本主義」を唱え、戦後は総理大臣にまでなった大人物です。

 リベラルといっても共産主義系ではなく、日本の地に根差した保守系リベラルとでもいうのでしょうか。

 ただ戦後、待望の総理大臣になった途端に病に倒れ、岸信介に政権を与えてしまったのが実に惜しまれるところです。

 実はこの石橋湛山、私の高校の大先輩です。

 甲府一高(旧甲府中学)には石橋湛山の銅像があり、彼の揮毫の書がいくつもあり、校舎の壁や校長室に飾ってありました。

 校長先生はあいさつの折に、何かというと石橋湛山のエピソードを話していました。全く覚えていないけど。

 その石橋湛山の甲府中学時代を中心に、若き日の思想活動を研究したのが、

 浅川保著『偉大な言論人 石橋湛山』(山日ライブラリー)

 石橋湛山が中江兆民や福沢諭吉をどう評価していたのかなど、昔日の骨太の思想家たちの行動や考え方が伝わってきて、興味深かったです。

 実は著者の浅川保(たもつ)先生は、私の高校時代の日本史の先生でした。

 とてもパッションのある授業だったのが印象的でした。

 退職後は石橋湛山の研究や大学の講師、平和活動をされているようです。

 あの時は、そんな偉い先生だとは知らなかった。

 居眠りしていてごめんなさい。

 石橋湛山は、今こそ学ぶべき思想家、政治家です。

June 26, 2023

『堤未果のショック・ドクトリン』

 NHK、Eテレの「100分de名著」でナオミ・クラインの『ショック・ドクトリン』を取り上げて話題になっていますが、やはり自分たちがやってきたこと、日本政府が仕掛けたショック・ドクトリンを取り上げるわけにはいかないようで、チりやアメリカの話題が中心です。

 しかしそれでも、新自由主義経済の教祖、ミルトン・フリードマンをやり玉に挙げたのは功績と言えるでしょう。

 1990~2000年代、グローバリズムを礼賛した知識人、学者、政治家たちはどういう思いでいるでしょうか。君たちの憧れの大先生が極悪人扱いされているんだよ。

 番組以上のことを知りたければ、『堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法』(幻冬舎新書)に進むとよいでしょう。

 直近の新型コロナ・パンデミックとマイナンバーが、まさに私たちに仕掛けられたショック・ドクトリンであることが理解されると思います。

 近くの書店ではけっこう売れているみたいで、一週間前は棚に数冊しか残っていなかったのがかなり入ったようで、積んでありました。

 私たちは、メディアや政府に不安に煽られたときにこそ、気をつけるべきです。

 ワクチンを打っちゃったり、マイナンバーカードを作っちゃった人は仕方ないけど、今度は気をつけましょう。

 ナイナンバーカードは返還できるらしいけどね。

 堤未果さんへのインタビュー記事もありましたので、リンクしておきます。

<著者は語る>国民と対話ない政府 『堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法』ジャーナリスト・堤未果さん

April 08, 2023

消費税が経済を落とす

 藤井聡・森井じゅん『ニッポン復活論』(ポプラ新書)は、日本がなぜこれほどまでにダメになったのかを経済的に知るには絶好の書です。

 犯人は消費税。

 消費税は当初3%だったのが、5%、8%と税率が上がってき、ついには10%にまでなりました。

 財務省、政府はまだまだ上げる必要があるとのたまっています。

 しかし、これまで増税したとたんに、日本の実質消費がガクンガクンと落ちてきました。

 同書にはそのグラフがあり(29p、図表6)、増税と消費の落ち込みは明らかな相関が見て取れます。ひどいものです。

 藤井氏は、「経済というものは、消費を起爆剤に発展していくものであり、消費がすべての源なんです」と言います。

 生命や生態系にとって、太陽が源であるように、消費があることで投資や生産や物流などにお金が回るようになり、人件費も上がっていきます。

 消費が増えれば、賃金も企業の売り上げも上がっていくのです。

 消費は経済の太陽なのです。

 それほど大事な消費が、「消費税によって超絶に冷え込んでしまっている」のが現在の日本です。

「消費増税すればするほど、モノの値段は上がって、実質消費も実質賃金も減って、私たちはその分、確実に「貧しく」なる」と藤井氏は説明しいます。

 今の日本はおかしくなってきていることは、コロナ禍における政府や国民の行動を見て感じている人も多いと思います。

 コロナ禍は日本人のダメっぷりを加速させましたが、その以前からの日本をおかしくさせた大きな流れがあったことがわかります。

 税金の話は退屈のように感じられますが、私たち全員に関係します。同書は消費税の仕組みとインボイス制度についてわかりやすく解説してくれているので、多くの人が何度も読み返して、この時代を生き抜くための基本教養を身につけてほしいと思います。

 

March 31, 2023

消費税は預り金ではない!

 カウンセリングオフィスを開業している関係で、最近インボイス制度と消費税について調べています。

 調べれば調べるほど、このインボイス制度と消費税はとんでもない代物だということがわかってきました。

 日本経済がこんなに長く落ち込み続けているのは、消費税が最も大きな要因であり、それにもかかわらず消費税を推し続け、さらに消費税率を上げようと画策している財務省の問題であることがわかりました。

 藤井聡・森井じゅん著『消費減税 ニッポン復活論』(ポプラ新書)でその仕組みがわかります。

 今年前半で最も勉強になった本でした。

 経済学者の藤井先生と公認会計士の森井氏の対談本で、消費税がいかに日本経済を毀損してきたか、消費税を巡る言説はいかにウソだらけか、そしてインボイス制度でいかに中小企業や自営業、フリーランスは打撃を受けることになるかを丁寧に説明してくれています。

 私は日々の買い物で払っている消費税はあまりにもなじんでしまっていたので、「10%は高いな」と感じつつ、その深刻な問題について今まで気づきませんでした。

 たとえば、「事業者は消費者から消費税を預かっているのに、免税事業者(年間売上1000万円以下)は消費税を払わなくていいので、その分得をしている、ネコババしている、つまり「益税」を享受しており、けしからん」という言説があります。

 これは真っ赤なウソ、消費税の仕組みを根本からわかっていないことからくる間違いなのです。

 実は消費税を巡って裁判がかつてあって、消費税は預り金ではないことを財務省も認めているのです。

 でも一般国民にはその事実は知らせず、いかにも自営業者やフリーランスが消費者から預かった消費税をちょろまかしているようなイメージを振りまいてきたのです。

 問題だらけの消費税は論点がたくさんあるのですが、面倒でもその仕組みを私たちは学ぶ必要があるのです。

 

April 27, 2021

マルクスの家系図

 なんか最近、カール・マルクスが注目されているといいます。

 グローバリズム経済のひずみ、あまりにひどい格差に若い人を中心に、「階級意識」に目覚めてきた人が増えてきたということでしょうか。

 改めて『資本論』を読み直すのもいいかもしれません。

 ではマルクスとはどういう人だったのか。

 私が高校時代に読んだマルクスの評伝では、亡命先のロンドンでメチャクチャひどい貧乏生活を送っていたとかあって、それで労働者への共感が高くなったのかな、というイメージを持ったものでした。

 しかし、それが覆る情報がYouTubeにあります。本当に驚いた。

【今、世界はどうなっている?】林千勝×水島聡第1回「民族無き世界を目指す2つのグローバリズム~ロスチャイルド家とカール・マルクスの繋がり」

 いわゆる右派系メディアですが、別に右も左も関係なく、マルクスに関心を持つなら絶対に知るべき情報です。

 この林千勝さんという方は凄い調査力の持ち主のようです。

 マルクスはなんと、あのロスチャイルド家の血筋を引く家柄であることが暴露されています。林さんは他にもたくさん驚くべき情報を次々と出してきて、吃驚します。

 はっきり言ってマルクスは、支配階級の一員といってもよいポジションにいたのです。

 確かにいくら勉強好きでも、無職の男が大英図書館に一日中座って研究などできるはずがない、しかも秘書付きだったとか。

 何事にも裏があるものです。

 林さんは、別にだからといってマルクスだけが悪いといっているわけではなく、マルクスを代表とする「グローバリズム、共産主義、ロシア、中共」と「グローバリズム、新自由主義、米国」そして国際金融資本の「マネー主義、世界は一つ(NWO」のトリニティが結束し合っていることが最大の問題であり、私たちの命や生活を脅かしているということを指摘しているに過ぎません。

 共産主義も新自由主義も実は対立しているのではなく、補完し合っていること、世界の支配のために動いていることが示唆されています。まさに「目的論」ですね。

 アドラーも一時期かぶれたというマルクスについて、改めて学んでみようと思いました。

 動画の50分くらいからマルクスの家系図の解説が出てきます。

 アドラー心理学でいう家族布置、家族療法のジェノグラムに相当します。

 心理屋さんは、ここからアセスメントするのも面白いですね。

May 03, 2020

ステイホームでMMT理論を学ぼう

 GW中、ステイホーム中の勉強の一つには、経済学がお勧めです。

 私たちはなんでこんなに生活がつらいのか、安倍政権は何ををやってきたのか、この自粛を強いる状況に対して何が正しい対処なのか、根本から考えたいものです。

 私は、京都大学教授の藤井聡先生たちが紹介しているMMT理論(現代貨幣理論)に興味津々です。理論的に整合性が高いし、日本の現状を見事に説明しているし、そこから出てくる経済対策も国民にとって希望の持てるものです。

「いくら赤字国債を発行しても、決して日本は破綻しない」という、これまで財務省を中心にマスコミや主流派経済学者が主張してきたことと真逆の主張は驚くべきものです。しかし実は私は数年前にこれを知った時、それまで財政破綻論に対して直感的な違和感があったので、実に腑に落ちたものでした。

 しかし、これに反対する人たちはMMT理論を「とんでも理論」を貶めて、葬り去ろうとしているみたいです。MMT理論が、フロイト派に無視されたアドラー派みたいに見えてしまうのは私ならではで、つい応援したくなってしまいます。

 批判者たちに敢然と立ち向かう藤井先生がかっこよく見える動画をご紹介。

 この機会に、経済やお金にまつわる頭をシャッフルしてみましょう。

 

 

September 13, 2019

9.11が過ぎて思う

 9.11同時多発テロが起きて、18年、もう20年近くなります。

「あれ以来世界は変わった」といった言い方がよくなされます。私もそう思いながらも、そこは一般人たちとは違った見解をずっと持っていました。

 飛行機が突っ込んで、超巨大なツインタワー二つ共があんなに真下にきれいに崩れ落ちたりするものか、しかも飛行機が突っ込んでいないビルまで倒壊するとは、どういうこっちゃ。

 その直後のアメリカ政府の動きなども勘案すると、どう考えても不自然で、アメリカ、取り分け軍産複合体の自作自演説のみが自然な結論です。

 きっと多くの人もそう思ったけど、何となく今でも、公には口にできない感じがあります。私も個人的には、飲み会みたいな場でしか聞いたことがありません。マスコミでは絶対タブーです。さらに今年は台風のこともあり、さらに取り上げられていない感じです。

 でも後に知り合ったアメリカ人の知人は、こともなげに「(アメリカでは)みんな、そう(自作自演と)思っているよ」と教えてくれました。その彼はブッシュの共和党の支持者で、家族は軍関係者、オバマが大嫌いな保守主義のお金持ちです。その彼が、「実はね・・・」と教えてくれた「事実」もありますが、もちろんここでは言いません。

 それが正しいかどうかはわかりません。

 国際情勢解説者の田中宇さんが、9.11について秀逸なことを書いていたのでメモします。そう、田中さんの言う通り、9.11以来私も含めて多くの人が「疑米」になったのでした。アメリカ好きだった私はあれ以来、世界を見る目が変わりました。

 私は自分の直観を信じて、陰謀論(権力者による共同謀議はある論 by 副島隆彦氏)を進みます。

 本文は長いですが、お読みください。

 

崩れない911公式論
 【2019年8月23日】 911の公式論は、健全な洞察力や情報分析の努力があれば、不合理なものと見抜ける。911公式論の不合理が見破れれば、QEや地球温暖化人為説、イラン露中への濡れ衣敵視など、他の歪曲的なプロパガンダの不合理も見えてくる。911以後の米国の世界戦略は不合理が多く、米国を知るほど米国に対する疑いやが増す「知米は疑米」の構造になっている。911事件は「疑米」の原点だ。対米従属のみの日本では「疑米」の姿勢が「良くないもの」「反米」「陰謀論」としか見なされず、人々は米国の本質や覇権構造について何も知らない。これは今後日本の「弱さ」となる。

 

July 23, 2019

衰退か胎動か

 参院選は自民は改選前より議席を減らしたのに「勝利」という不思議な言説がマスコミにまかり通ってますが、勝利の基準が甘いからなんとでもいえるということのようですね。

 まだしばらくビョーテキな安倍首相のツラを見なくてはならないと思うとげんなりするけど、「政権はやらせるけど憲法改正はダメよ」という民意と受け止めたい。

 ただ、消費税アップを止められそうもないのは、ホントにまずいよな。

 それにしても、れいわ新選組の山本太郎の戦いっぷりは天晴れでした。見直した。

 重度障害者を国会に送り込む、まさに昨今の当事者運動の象徴になり得る快挙です。多くの障害者、家族、支援者は勇気づけられたことでしょう。

 国会は、自らが作った法に則り、「合理的配慮」の模範を示さなくてはなりません。

 そして、内心では差別意識に凝り固まっている自称保守の議員連中も、掌を返して障害者への理解ややさしさを彼らの前で演じざるを得ないでしょう。ここでポロリと「本音」をもらしたら、ただでは済まない。

 吉本問題は、当初参院選の投票や結果に人々の目を向けさせないための煙幕かと思っていましたし、連日のワイドショ―などの扱いを見るとそのようですが、思いもかけない影響を与えそうです。今まで薄々わかっていたけど隠されてきたことが、わっと飛び出してきた感じです。

 選挙結果で、これで日本はさらに衰退に向かっていくのかとあきらめかかっていたら、何かこれまでにない動きが民衆レベルで、始まったような気がします。

 副島隆彦先生がいつもの筆致で、面白く総括をしてます。

 副島隆彦の学問道場 今日のぼやき [2425]参院選挙の結果を知って、書きます

(一部引用)

私は、今回の 参議院選挙に 初めは全く、関心を持たなかった。
ところが、後半になって、山本太郎が、 とんでもない戦略を組んで、安倍晋三たち、愚劣な権力しがみつき人間たちと 体制派に 奇策で挑んだことを、知った。 

 それで、政党「れいわ新撰組」から、 船後(ふなご)靖彦と、木村英子の2人の 重度身体障害者の 2人ともが、当選したらしい。らしいとしか、書けない。 テレビは、比例区 の結果を、今の午前2時でも、まだまったく報道しない。だから私には、正確な結果が、分からない。
それでも、山本太郎が、狙ったとおりの奇策の、戦術が勝利した。

 山本太郎の党 は、比例区(全国区)の、得票数で、300万票に届かなかったから、彼は落選したようだ。 それでも、「2%の得票数」の力で、政党要件(せいとうようけん)を満たしたので、前述した、重度障害者の2人が当選した。これで、山本太郎は、これからも、この党の党首として、堂々と、国会の中で、ガンガン、発言するだろう。 彼は、もう、参議院と言う枠組みが飽(あ)きたのだ。

安倍首相と、国会で、ガチンコの 男の対面を張った、質問・答弁の勝負をして、どれぐらい、、山本太郎が、安倍晋三を やり込めて、圧勝したことか。 安部は、怒り狂いながらも、「この男には、自分は、(一対一の男の勝負では)勝てない」と、自分の能力の無さを、重々、知ったはずだ。

 山本太郎は、次の衆議院選挙を、狙っている。そこで東京のどこかからか、小選挙区で出て、当選する気だ。どうせ、安倍晋三は、今年の暮れには、総選挙をしなければ済まない。

 その時、山本太郎は、また、「れいわ新選組」の名で、「れいわ」を、見事に、今回、安倍晋三と菅義偉(すがよしひで)から奪い取った、さらに、その上に、全国区(比例区)でも、たくさん立候補者を立てて、暴れる気だ。この、奇策きわなりない、作戦、戦法の見事さに、一週間前まで、私も気づかなかった。

 山本太郎の、このやり方を、一番、嫌ったのは、まさしく安倍晋三、本人だろう。ここまで、安倍晋三のイヤなことを、平気で、ガッツン、ガッツンやられたら、あんぐりするしかない。公職選挙法の微罪の違反で、落選した山本太郎を、捕まえて、痛めつけてやろうとしている 安倍の子分の警察官僚たち(服部半蔵だ) や、山本太郎の、女性スキャンダルとかで、追い詰めようと画策する 週刊誌や、テレビ局 も、ここまで、山本に、先回りされると、もう、簡単には追いつかない。手が出ない。

 もう、人格破壊(キャラクター・アサシネイション)の、スキャンダル攻撃など、通用する時代ではなくなった。このことが、私は、もの凄く嬉(うれ)しい。

 

 

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