January 18, 2019

『児童心理』休刊

 Twitterで流れてきて知りました。

 金子書房の『児童心理』が休刊になるそうです。

 雑誌『児童心理』休刊のお知らせ(金子書房のサイト)

 1947年創刊ということだから、今年で72年になるという超長寿雑誌だったわけです。心理学雑誌の老舗でしたが、サイトにもあるように、これも時代の流れということでしょうか。

 しかし、戦後から一貫して、日本中の教師、親、カウンセラーなどに、正しい心理学を伝え続けた功績はとても大きいと思います。

 何を隠そう、私自身、大変お世話になっていて、執筆者としてのメジャーデビュー(?)は同誌でした。

「2008年12月号臨時増刊 子ども勇気づける心理学ー教師と親のためのアドラー心理学入門」でした。本誌初、あるいは心理学雑誌初のアドラー心理学特集で、岩井俊憲先生や岸見一郎先生、アドラー仲間の方々と名を連ねさせていただきました。

 幸い大変好評で、完売したそうです。

 今にして思うと、アドラーブームの種まきになったのかもしれません。

 その後も2回程、金子書房さんからご依頼いただいて、寄稿させていただきました(下記のリンク)。

 お題をいただくその度に、自分なりに調べ、考察し、執筆したので、物を書く上で大変鍛えられたと思います。

 とても感謝しています。

 休刊は残念ですが、金子書房さんには是非これからも、魅力のある新企画の雑誌、本を出し続けていただきたいと思います。

 長い間、ありがとうございました。

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January 14, 2019

『定年後の人生を変えるアドラー心理学』

 八巻秀先生(駒澤大学教授・やまき心理臨床オフィス)が、最近また面白いアドラー心理学本を出しました。

 八巻秀『定年後の人生を変えるアドラー心理学 Adler's Bar へようこそ』(講談社)

 アドラーズ・バーに集まる定年間近の中高年の男性とマスターとの対話からできています。

 私と臨床家向けの本を出し( 『臨床アドラー心理学のすすめ』など)、子ども向けの本を出した( 『おしえてアドラー先生!』 )後は、こう来たか!という感じです。この世代をターゲットにしたのは、今まであるようでなかったです。

 企業人、組織人向けにリーダーシップや人間関係に焦点を当てたアドラー本はいくつかありました。そういうのはどちらかというと自己啓発的で、登場人物が問題を解決して成長するというストーリーになっていました。昔の教養小説風ですね。

 それに対して本書は、なにせおっさんたちが通うバーですから、大体グチや本音が吐露される場面設定なので、内容的に共感しやすいですね、私ももう、そういう歳ですから。

 本邦初、おっさん向けのアドラー本です。

 お客たちが持ち込んでくる問題は、親子、夫婦関係、昔の職場仲間との関係、親の介護、老化、そして恋愛や盗撮までいろいろあって、身につまされます(盗撮はないですよ)。それらにマスターがアドラー心理学を使って答えていきます。

 つまりよりカウンセリング的な状況なわけです。

 もちろん私は著者の八巻先生を存じ上げていますから、マスターが八巻先生に思えて仕方なかったです。確かに先生はバーのマスターっぽいし。実際こんな雰囲気のカウンセリングなんだろうな、と思いました。

 対話形式は『嫌われる勇気』もそうだったけど、アドラー心理学にフィットするスタイルかもしれません。

 本書は当事者のおっさんたちばかりでなく、女性でも楽しめますし、何より私はカウンセラーや臨床家の人たちの読んでほしいです。

 それにしても、アドラーズ・バーのマスターみたいにアルコールが使えると。本当はカウンセリングは進むかもしれませんね。ただ、翌日覚えているかはわからないけど。

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December 27, 2018

『ひきこもりでいいみたい』

 子どもだけでなく、青年、成人のひきこもりが昨今問題になっています。一般に本人がカウンセリングに来ることは少なく、親や家族が来ることが多いと思いますが、どう対応していいか難儀しているカウンセラーは多いのではないでしょうか。

 今年夏に、私の知人がひきこもり本人、家族にとてもやさしく、支援者には実に示唆的な本を出しました。

 芦沢茂喜『ひきこもりでいいみたい 私と彼らのものがたり』(生活書院)

 タイトルがいいですね。

 著者の芦沢さんは精神保健福祉士、社会福祉士でソーシャルワーカー、私が以前勤めていた精神病院の同僚でもあり、今は山梨県の保健所で働いています。私は開業してからも、メンタルヘルス関係の講演の依頼をいただいたり、ケースを紹介していただいたりして、大変お世話になっています。

 芦沢さんは、ひきこもりの人がいる家庭に積極的に訪問します。ソーシャルワーカーの強み、腰の軽さを最大限に使って家族、本人にアプローチし、ジョイニングして、少しずつ彼らのニーズを引き出し、周囲や社会と折り合わせていきます。その手並みがすごく自然で、ユーモラスでいいです。

 家庭訪問する時の芦沢さんの車には、ドラえもんのポケットみたいにいろいろなものが入っています。

(引用開始)

 私の車の中には沢山の道具が入っています。ゲーム機、テレビ、プロジェクター、マンガ本、ライトノベル、コーヒーミル付き全自動コーヒーメーカー、雑誌(ゲーム、アニメ、歴史など)、プラモデル(ガンダムなど)、インスタント食品など、家族から聞き出したものを揃えています。使い方については後述しますが、私は車の中にある道具を想像しながら、訪問時本人と行うことを考えます。

 そして、前述のとおり、例えばゲームが好きということであれば、本人に渡してもらう手紙に、「今、Nintendo Switch(スイッチ)の○○をやっています。伺った際には、それをやって頂くだけでも結構です」という一文を加えることにします。

 本人はなんで私が来るのかを分かっています。家族が相談に行ったというだけで、自分の状況をどうにかしたいと思って、私が来るに違いないと思います。私であれば、そのような人と会いたくはありません。でも「ひきこもり」の問題とは関係のない、自分の好きなことであれば、少しの時間、会ってあげても良いと思うかもしれません。大事なことは、この少しの時間だけなら会っても良いと思わせることができるか否かだと思います。 p56

(引用終わり)

 いいですね。楽しそうな家庭訪問です。

 コーヒーが好きな人には、持参のミルで厳選した豆でじっくりコーヒーを淹れていきます。コーヒーがぽたぽたと落ちるのを、二人でじっと見ているのでしょう。

 また、集団活動は必要性が叫ばれても、なかなかひきこもりの人には難しいところがありますが、芦沢さんは所属機関で「ゲーム大会」を催して、ひきこもりの人たちを呼び寄せたりして成功を収めています。 

 公的機関でもここまでできるんだと、すごく参考になります。

 私も児童相談所時代、不登校児の家庭訪問をよくやっていました。ゲームやキャッチボールなんかをやりました。

 スクールカウンセラーになってからも、たまに家庭訪問をします。でも年を取るとなかなか子どもに合わせた遊びができないところがあって、どちらかというと親面接が主になっています。やはり世代的に、親にかかわるのはどんどんうまくなっていると思います。いや、もうすぐお爺ちゃん、お婆ちゃんか。

 こういうやり方は、若いうちにどんどん経験しておくといいと思います。

 スクールカウンセラーは家庭訪問ができない自治体があるらしいですが、できれば経験しておいてほしいと思います。本人や家族の暮らしぶりがわかりますし、メリットがいっぱいあります。

 特に若いお兄さん、お姉さんカウンセラー、ソーシャルワーカーは、本書にあるような感じでかかわっていってほしいですね。

 ひきこもりの支援者の方に強くお勧めします。

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December 23, 2018

フロイトと催眠

 高石昇・大谷彰著『現代催眠原論』(金剛出版)には、かのフロイトがいかに催眠が「下手」だったかが暴露されてます(知っている人は知っているけど)。

(引用開始)

 …フロイトの催眠は患者のニーズを無視した、粗雑で柔軟さにかける、荒っぽいアプローチであったという。

  フロイトにとって催眠とは患者を駆り立て、強制することによって自分が患者から得たいと思った情報を引き出す策でしかなかった。催眠という極めて力動的な現象や、催眠関係から生まれるさまざまな反応を度外視した、融通性に欠ける、実にぞんざいな使い方であった。(Klein[大谷(訳)]1958 ,p63[強調原文])

 催眠誘導に関するフロイトの理解はまったく歪んだもので[…]「私は患者の面前に指を立てて「眠れ!」と大声で怒鳴った。すると患者は驚きと困惑の表情をみせて椅子に沈み込んだ」。まさかと思うかもしれないが、覚醒に至ってはさらに劣悪であった。「さあ今はもうこれで十分だ!」と叫ぶのが彼のやり方であった。(Rosenfeld [大谷(訳)] 2008,p.62[強調原文]

 こうした記述から、フロイトの技術は荒々しいもので、このため効果が思うように上がらず、その結果彼が催眠に見切りをつけた理由が十分納得できるであろう。 p43‐44

(引用終わり)

 これではとても催眠はかからなかったでしょうね。僭越ながら、私より下手だと思います(笑)。 

 そしてフロイトは、「俺には催眠は無理だ」とあきらめて独自の道を進み、精神分析学を創始したわけです。

 ここで大事なのは、フロイトは、催眠を極めてその限界を悟って、精神分析学を創ったわけではけしてないということです。それこそアドラー的にいうと、催眠ができない劣等感の補償として、天才的な思考力と文筆力で精神分析学を創った、と考えることができます。

 それ自体は素晴らしいことで、さすがフロイト、ということですが、やはりそこには限界があったかもしれません。

 数学が苦手な人が高等数学を語る、野球の素人がイチローの能力の秘密を語る、武道の初心者が奥義を語る、極端にいうとそれに近いところが必ずあったはずです。天才フロイトにしても、人の心や行動について、わかっていないところ、見えていないところが多々あったでしょう。

 現に行動主義者からの執拗な批判は今に至るまで止まないし、アドラーもユングも、フロイトの後継者たちも、「それはないんじゃないの」「それは言い過ぎじゃないの」「これ言わなきゃダメでしょう」と、次々と反論や修正をしてきたわけです。

 その結果、精神分析学はホーナイなどの「ネオ・フロイディアンはネオ・アドレリアンだ」とエレンベルガーに言われ、コフートの自己心理学も和田秀樹先生から「アドラーそっくり」と言われる程、アドラー心理学に近づいてしまいました。

 でもそれを、日本の精神分析学の人は絶対に言いません。言えないというか、まあ、指摘されると嫌な気持ちになるんでしょう。だから私も普段人前では、悪いから言いませんけどね。

 その点においても、今後の心理臨床界は、催眠に改めて注目するといいかもしれません。

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December 19, 2018

『現代催眠原論』

「催眠は心理療法の母」、「全ては催眠から始まった」とはよく言われることですが、催眠ほどわかりにくく、誤解されやすいものはありません。

 でも誤解されるのは無理はないかもしれません。そもそも、正解がはっきりしないからです。

 いったい、催眠とは何だろうか、実はこの疑問は心理学の根本疑問の一つだと思うのですが、実はいまだに決着がついていません。いまだに欧米の心理学者、セラピストたちの意見の一致はないのです。

 しかし、催眠は心理療法だけでなく、シャーマニズムや宗教も関係し、人類最古の精神技術でもあります。催眠に比べたら、キリスト教の告解や座禅なんて、まだまだ新参者かもしれません。というか、多くの宗教システムの中に、実際は催眠は入り込んでいるはずです。

 武道・武術も、修行システムや実際の技の中に催眠的要素は多々見られます。だから心理療法家だけでなく、武道家も催眠はたしなんでおいた方がよいと思います。

 現代の催眠研究の最前線の知見をまとめ上げたのが、高石昇・大谷彰『現代催眠原論 臨床・理論・検証』(金剛出版)。斯界の最高峰の先生方による、催眠の超基本文献です。分厚いけど、心理療法をうまくなりたい人、さらに能力を上げたい人は絶対触れておくとよいと思います。

 日常臨床で多少催眠的なことをやったり、瞑想を実施する私には、とても勉強になりました。

 次回以降、内容の学術的で本質的なところは長くなるし面倒だから書きません(勉強してください)が、読んで面白かった個所を紹介します。

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November 13, 2018

アドラー心理学の未来2

 前回に続いて『Adlerian Psyhotherapy』より、アドレリアン諸氏が語るアドラー心理学の課題を抜粋します。正確な訳ではないので、関心のある方は原著に当たってください。

・Jill Duba Sauerheber(ウエスタン・ケネディ大学教授、北米アドラー心理学会長)は、これからは標準化された教育を受けた資格を持った専門家がどんどん卒業してくる、彼らは「理論的にピュアではない」。既にたくさんのものを学んでいるから。しかしそれが、さらにアドラー心理学をより深める方向に働くだろう。そうすれば、他のカウンセリング理論をどのようにアドラー心理学に加えるか、アドラー心理学の知識や応用を高める方向に進めるかもしれない。

(日本では逆に考える人がいるかもしれませんね。ピュアで「正しい」アドラー心理学が良いと信じる人たちには)

・また、脳がいかに情動や思考、生理を調整するかの知識をもっと学ぶ必要がある。神経科学における記憶の流動性の知見は、早期回想に対するアドラー心理学の仕事を支持してくれたりしている。

・Len Sperry(フロリダ・アトランティック大学教授)は、柔軟さが売りだったアドラー心理学の強みが、今は悩みの種になってしまっている、と言います。アドラー心理学はアセスメントに強い(ライフスタイル診断など)が、介入に弱い。特に独自の、定義されたアプローチを持っていない。エビデンスがあるとされているのは、STEPとActive Parenting Program だけで、それ以外にはない。独自の介入方法を開発するべきだ。そのためにSperry はセラピストをトレーニングしており、直接的にクライエントのライフスタイルを変化させる介入法を pattern - focused psychothepy と呼んでいる。

 他にもアドラー心理学は、女性の人権や社会的文脈を重視するところが現代にマッチしているという人や、LGBTのクライエントの援助のための理論と技術を研究すべきだという人もいます。

 また、特にこれからは組織化された宗教の力がさらに弱くなっていくだろう、その時アドラー心理学はさらに必要になるだろう、100年先を行っていたアドラー心理学の未来は明るい、と言うアドレリアンもいます。

 いろんな意見があります。

 日本でも思い思いにアドラー心理学の未来像を描けるといいですね。

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November 10, 2018

アドラー心理学の未来

 少し前に紹介した『Adlerian Psychotherapy』の終わりの方に、アドラー心理学の課題、未来のあるべき方向性を考察した章があります。著者以外にアメリカの主なアドレリアンが答えていて、いろいろな意見があるのが興味深いです。

 例えば、著者は次のように言っています。以下、意訳、要約します。

・もっとアドラー心理学についての調査や研究をしたり、奨学金によって、エビデンス・ベイストのアドラー心理学(Adlerian evidence-based psychotherapy)の輪郭を描き出すことが必要である。

・アドラーのアイデアは、スクールカウンセリングの分野でよく確立されている。ペアレンティングやコンサルテーションや子どもの発達に関するガイダンスに力を入れているからだ。

・アドラー心理学は二つの領域に特に適している。一つは多文化やコンテキストを考慮しなくてはならない領域と、ポジティブ心理学のような成長志向、ストレングス志向の領域である。

 科学的なアドラー心理学を目指す著者に対して、ドライカースの娘、エバ・ドライカース・ファーガソンは、反対のようです。

・多くのセラピストは症状とそれを楽にすることに焦点を当てすぎている。アドラー派のアプローチは、長期的な社会・認知的な変化(long-term social-cognitive changes)を目指すものだ。所属とか意味の感覚を。

・アドラーの社会変革の強調は、未来の心理学でも生き残っていくだろう。

 反対にロイ・カーンという学会誌の編集長は、

・アドラー派のライターや研究者は、もっと他の認められたジャーナルで発表するべきだ。

・アドラー心理学を教える専門家、学部が必要である。

・アドラー心理学は大学をベースにしないと、その理論は心理学のテキストの中のただの脚注に過ぎなくなってしまうだろう。

 とまで言っています。

 このようにいろいろな意見があり、アドラー心理学の未来に対してある種の危機感を抱いている人もいるようです。面白いので、次回以降もメモしようと思います。

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November 05, 2018

『臨床アドラー心理学のすすめ』重版!

 前記事でアメリカのアドラー心理学のテキストを紹介しましたが、日本にもあるのですよ。

 何を隠そう、私も書いてます。

 その一つ、 『臨床アドラー心理学のすすめ』(遠見書房)の第2刷りが出ることになりました。初版は1,000部だったということで、専門書にしては上出来だと思います。3000部出ればベストセラーといいいますからね。

 アドラー自身の本は岸見先生訳で、アドラー心理学の自己啓発、子育て系は岩井先生関係の著者たちで充実していますが、臨床本は類書があまりないので(そのほとんどに私が絡んでますが)、当分日本のその分野では本書が基本テキストになり続けるでしょう。

 特に遠見書房さんは心理系の学会によく出店しているので、これからもより専門家の方に見ていただけるかもしれません。ロングセラーになる予感です。

 カウンセリング関係の方、是非お読みください。

 アマゾンにない場合は、書店か直接遠見書房にご注文ください。

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November 01, 2018

『Adlerian Psychotherapy』

 先週末はヒューマン・ギルド岩井俊憲先生が山梨に来県し、「アドラー心理学ベーシックコース」を開催していました。山梨のアドラー仲間の森崎千秋さんが主催し、20人もの参加者があったようです。

 小さい県とはいえ、山梨のアドラー心理学は人材が豊富で充実しています。さらに仲間が増えてくれたようで、うれしいですね。

 私も学びをさらに進めていきたいところです。まず基礎が終わったら、次はカウンセリングを学ぶ人が多いでしょう。本格的にアドラー心理学によるカウンセリングや心理療法を学びたい人に絶好の入門書があります。

 Jon Carlson and Matt Englar-Carlson 『Adlerian Psychotherapy』

 新宿の紀伊国屋書店の洋書コーナーをぶらぶら歩いていたら見つけたのでした。なんと日本で買えるとは。

 アドラー心理学の代表者的立場として、APA(アメリカ心理学会)でも活躍したジョン・カールソン先生が著したものです。残念ながらカールソン先生は昨年だったか、亡くなってしまいました。

 本書には、アドラー心理学の歴史や理論から、具体的な方法、事例まで、しっかりと説明されています。

 英語としり込みしなくても大丈夫です。本書は他の英語のアドラー本に比べても格段にやさしく書かれています。ちょっと驚きました。高校生くらいの力があれば十分だと思います。

 読んでみましょう。

 

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October 29, 2018

『ウクレレきよしの歌謡医学エッセイ』

 昭和歌謡をヒントに人間心理、面接の極意を語る、とても面白い本です。

 長田清『ウクレレきよしの歌謡医学エッセイ 歌は世につれ予は歌につれ』(幻冬舎)

 著者は沖縄出身、沖縄で活動している精神科医。ブリーフセラピー関係の会報誌にとても面白いエッセイを書いていたので、何となく存じ上げてはいました。それが歌謡曲、ポップスにこんなに造詣の深い人だとは知りませんでした。「

 懐かしのメロディーにはよりよく生きるヒントが隠れている。

 昭和歌謡にまつわる自身のエピソードを織り交ぜ、精神科医のストレングス(強み)で歌詞から人間心理を読み解く。  

 中条きよしの『うそ』に直観力を感じ、SMAPの『世界に一つだけの花』に解決志向アプローチ、『 Let It Go~ありのままで~』にマインドフルネスの概念をみる。

 沖縄在住・精神科医の捧腹絶倒エッセイ    (帯より)

 今年の日本ブリーフセラピー学会の懇親会で、この長田先生が舞台でウクレレを抱えて気持ちよさそうに歌っていたのを見て、翌日出店していた書店で早速買い求めて、サインをいただきました。本の通りに気さくで、腰が軽くて、面白い先生でした。

 面接や仕事で疲れた合間にどうぞ。

 

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