免疫力をつけるには・2
免疫力をつけるにはどうすればいいか。
前記「秘伝」誌の「腸能力を磨け!」には、そのキーになるのは細胞内のミトコンドリアで、その機能を上げることが最重要と説いていています。
そのためには「栄養素と酸素」を考えなければならず、栄養素には食事が、酸素には呼吸が当然関連します。
本誌では、先ず「口呼吸」の弊害が指摘されています。
つまり口から息を出し入れする呼吸は身体にとってとても問題らしいのです。
免疫学者、西原克成氏はその理由を詳しく説明してくれています。一部を引きます。
口は本来食べ物を体内に取り入れるための入り口で、鼻のように空気を取り込むのに適した構造にはなっていません。鼻から吸入された空気は、繊毛(鼻毛)と粘膜の作用で雑菌やホコリ、ゴミなどが除去され、副鼻腔で冷えた外気が温められてから気管に取り入れられますが、口にはこうした天然のフィルターがないからです。
口呼吸では乾いた冷えた外気が直接喉に当たり、ウィルスも易々入ってしまいます。
この結果、「体の組織・器官の細胞が黴菌に汚染され、ミトコンドリアの働きも低下します」
口呼吸が問題であるなら、当然口からハッハッと息をする「スポーツは体にとても悪い」というのが著者や西原氏の主張です。とても興味深いですね。
西原氏は、
「マラソンや水泳、サッカーなど全身を酷使させる運動を想起して下さい。こうした運動は大量の酸素が必要になるため、鼻呼吸だけでは対応できず口呼吸が習慣化してしまいます。こんな口呼吸病をうながす行為を幼い頃から奨励しているのが、いまの学校体育です。中高年世代にメタボ対策などといってジョギングなどをすすめることもあるようですが、私からすれば自殺行為というほかありません。生きるということは「息る」ということです。呼吸の重要性について考えていないスポーツは、健康づくりとは何の関係もないものなのです」
と辛辣なことをいっています。
そして著者の長沼敬憲氏は、
もし運動を取り入れるなら、口呼吸ではなく、鼻呼吸を主体とした太極拳のような伝統武術、ゆったりペースのストレッチなどが適していることになる。西原氏もこうした理論に基づき、独自の横隔膜呼吸法をすすめている。
と、太極拳などの武術の優秀性を評価してくれています。
やはりそうだったんですね。
ちなみに本誌で写真入りで紹介されている横隔膜呼吸法という体操を見ると、普段私たちが稽古の前にしている準備体操(抜筋骨と呼んでいます)とほとんど同じか似ている動きばかりです。
やっぱり免疫力を上げるには、武術や気功がいいですねえ。



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