September 04, 2014

神門メソッド

 9月2日(火)は山梨県北杜市の八ヶ岳山麓のある場所で興味深いワークショップがありました。

「神門メソッド」を紹介するもので開発者の飯島敬一先生が、実に楽しいワークを展開してくれました。

 神門とは耳たぶの内側上部にあるツボで、ここを中心に耳たぶを引っ張ったり揉むと、自律神経の安定、肩こりや高血圧の改善、イライラや気分の安定や能力アップにつながるという驚くべき効果があるというのです。
 神の字が使われているだけあって、極めつけのツボらしいですよ。

 私の太極拳の兄弟子に当たる人が飯島先生とコラボの仕事していたり(下記のサイトの神門爆睡セミナーという動画で出ています)、私の生徒で治療師をやっている人が、飯島先生の東京のセミナーに参加してよかったという報告を受けたので、好奇心旺盛な私は地元山梨でそのご本人が来られるというので、早速参加したのでした。

 感想ですが、確かにこれはかなりいいかもしれない、という感触を得ました。目がスッキリとして気分も晴れやかになり、身体の柔軟性もいきなり高まりました。飯島先生も仰ってましたが、神門メソッドのいいところは即効性がある、すぐに効果を検証できるというところです。やってだめでも副作用もなさそうだし。

 医学者も注目しているということですが、これはちゃんと研究するといいのではないかと思いました。

 私は、何か具体的な対処法や緊急避難的な対応を伝えたいときにTFT(思考場療法)というツボ刺激による心理療法をよく使うのですが、神門メソッドもそのレパートリーに加えてもいいかもしれないと思いました。

 この方法、なかなかスピリチュアル的なところがあるから臨床心理士などは引いちゃうかもしれないけど確かな効果はあるようです。私は武術や気功を知っているので、別に驚きませんが。

 心理臨床家、カウンセラーはじっくりカウンセリングするのもいいけど、こういうスキルを知っておくことが非常に重要だと思っています。

 神門メソッド

 神門堂

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May 09, 2014

一動全動

 神田橋條治先生の「技を育む」(中山書店)よりメモの続き。

 太極拳の作る心身の説明です。
「一動全動」という太極拳用語(?)の説明。

「一動無有不動」とも言います。体のどこかが動いているときに、体のどこも停止している部分はない、という意味です。指を一本動かしても体全体の重心が変化します。それを体のある部分で補正するとそこにまた重心の変化が生じます。それを繰り返すと究極的には体全体を微細に連動させながら動くことになります。ネコ族なかでもチーターのしなやかな動きがそれです。人では坂東玉三郎の動きが、希少な例です。  p155

 一つが動けば全体に波及する、当たり前のようですが、普通の人やストレスで心身がやられちゃった人は体のどこかが動いてもその影響がほとんどない、つまり固まっている状態といえます。「一動全不動」とでもいいますか。

 固い陶磁器の人形みたいなものだから、倒すのは簡単。

 これをさらに進めたものに、「一不動三動」という言葉を聞いたことがあります。単に全身がグニャグニャ動いているわけではなくて、実はほんの一瞬動かない部分があって、全体が滑らかに動くことができる、その繰り返しだということだ、と解釈しています。
 さらに微細な身体感覚があるから感じ取れることだと思います。

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October 30, 2013

自殺者1万人を救う戦い

 アイルランド人が作った日本の自殺問題に関するドキュメンタリー映画。

 ネットで無料公開しています。

「Saving 10,000 - 自殺者1万人を救う戦い」

 日本の自殺の問題が深刻なのは、我々誰だって知っていることですが、外国人が録ると見慣れた日本の風景が違った印象になり、よけいに心にぐっと残るものがあります。

 様々な方がインタビューに応じています。認知療法の大野裕先生もいます。

 少し長いですが、良かったらご覧ください。

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October 09, 2013

うきうきウッキン

 引き続き神田橋條治先生の「改訂版 精神科養生のコツ」(岩崎学術出版)からですが、先生は同書や他書で、発達障害の人などに春ウコンを勧めています。臨床経験上、かなり有効な感触を得ているらしいです。「脳が落ちつく」とか別の本で書いていたように記憶しています。

 知らなかったのですが、ウコンには春ウコンと秋ウコンがあるらしいですね。同じウコンでも種類が違うとか。

 春ウコン研究会などの研究によれば「癌だけでなく成人病やうつ病など、数多くの臨床事例が報告されているそうです」なんかすごい力があるそうですよ。

 そもそも鬱金と書いてウコンだそうですから、昔から精神への作用は認められていたのかもしれませんね。

 というわけで、今の健康、サプリブームでドラッグストアにもウコン製品はいくつもあるようですが、今回、なんと私が愛用しているものを紹介させていただきます。

 その名はうきうきウッキン!

 http://ukkin.jp/

 名前は少しおふざけ気味ですが、本物ですぞ。

 沖縄、西表島で無農薬、無化学肥料で育ったウコン100%をじっくり乾燥させて作ったそうで、私の感触としてはとてもいいと思います。まあ私自身はもともと元気だから、著しく効果を感じるというわけではありませんが、疲れにくくなって、気分もいい感じがします。
 私にも発達障害の気があるから、けっこういいかもね。

 それで、周囲の「これは」と思う人には勧めているわけです。

 実はうきうきウッキンの製造元は私の家のすぐ側にある株式会社ロゴストロン研究所で、そこにうかがったときに知ったのです。
 この研究所はとてもユニークなところで、宮中祭祀を司っていた白川神道の継承者・七沢賢治先生が社長で、私は以前から親しくさせていただいており、船井幸雄先生も絶賛されていた方ですね。だから薬効以上にご利益があるかも。

 関心のある方はお試しください。

 私とお付き合いのある方は代わりに購入してお分けすることもできますが(どうせ自分のために買うので)、遠方の方は直接研究所にお申し込みください。

 ただ、ウコンは肝臓に負担をかけたり、他の薬の作用を弱めてしまうこともあるようなので、精神科などから服薬している人は、使用に当たっては主治医と相談をしてください。

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October 07, 2013

形と意

 前回神田橋先生の著書を紹介したら、機を同じくして興味深いブログ記事が出ていました。

 意拳を修練している臨床心理士さんが主宰する意拳の研究(意拳練功会一得会)というブログで、神田橋先生が中国武術の形意拳を精神療法のたとえに使っているという話が出ていました。形意拳といえば、まさに私の本門とする武術で、一番好きで最も稽古してきた拳法です。神田橋先生が形意拳について語ってくれるなんてうれしいな。
 ちなみに意拳というのは形意拳から生まれた拳法で、イメージを使ったり非常に心理学的要素の強い武術で、なおかつ実戦派としても空手界などでもよく知られています。

 内的フィーリングを伝える

精神科医の神田橋條治先生が、精神療法を形意拳に例えて話しておられたことがある。

「(型自体が実戦に使われるわけではなく)その形をすることによって、内側に感じられるようになるわけ。」「本人の内的フィーリングが完成されることが目標なんだ。あとは実戦の練習をして強くなるの。」「ボクはあまりそう理屈を言わなくて、こんなときはこうしなさい、こういうときはこうしなさいっていうでしょ。それは型を伝えているわけ。伝えているから、これを帰ってまねしたらいいけど、だけど、所詮はその型がしっかり身につくためのものではないのよね。それをやっていくことによって、そういう対応の内側に流れている言葉では伝えることのできないフィーリングを伝えようとしているわけだから、形だけ伝わった人は、それをただずーっと伝承するだけで、しょうがない縮んだものになる。」
(「治療のこころ4」より)

正鵠を射た内容である。心理臨床においても武術においても、培ってきた技術の伝承という面では、参考になるというより其のものように感じる。

 まさに、まさに。
 形をとおして意(意識、イメージ、感覚など)を得させていく、こちらもそのような構えが必要と思います。そうすれば形にとらわれることなく、形と意識が一体となって動けるようになるでしょう。

 ちなみにそもそも形意拳をご存じない方がほとんどでしょうから、ご紹介。たくさんの種類や型があります。

http://www.taikyokuken.co.jp/goshin/martial_arts.html#hsingi

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October 06, 2013

「気持ちがいい」を大切に

 神田橋條治先生の「改訂 精神科養生のコツ」(岩崎学術出版社)以前紹介しましたが、本書の肝が冒頭にあります。養生とは何か、どのような心がけでするとよいか、という先生の考えです。

 端的にいうと「気持ちが良いこと」をすること、探すことです。これに尽きる。そのために様々なメソッドが本書では紹介されています。精神科の患者さんだけでなく、すべての人に当てはまる発想でしょう。
 よく言われることではありますが、神田橋先生が言うと含蓄が出てきます。

 日々の生活の中で、自分なりに「あぁ、気持ちがいい」あるいは「気分がいいなぁ」と感じる瞬間を探すつもりでいてください。そして「気持ちがいい」と感じる瞬間に出会ったら、その感じの中に居て、その感じを味わいながら、次のように考えてみましょう。「この気持ちの良さを、もっと良くするにはどうしたらいいだろう?」何があればもっと良くなるだろう?何がなくなればもっと良くなるだろう?」いろいろ空想してください。自由に空想してください。ただ思うだけですから、実現不可能なことでも、非道徳的なことでも、口に出して言えないようなことでもかまわないのです。「気持ちがいい」という感じの中に浸っている間に、そうした空想を続けてみましょう。  p17

 興味深いのは、先生はいつもでもどこでも気持ち良くなることを目指しているわけではないということです。人生には、気持ちの良くないこと、気持ちの悪くなることはあります。それを体験、咀嚼することは心を鍛えます。

 気持ちの良いことを探すのは、「いまの自分の心身にはどのような事柄がピッタリするのかを見つけること」が目的で、自分を知ること、自分の感覚に注意を払い、受け止める力をつけることが大切ということです。

 なぜかというと多くの人は、気持ちの良いことではなく、「やらなくてはいけない」「すべき」ことに心を奪われていて、心が鈍感になっているからです。

 私の武術の師の師、流派の総帥に当たる方は、私たちの動きや型を見て修正するとき、「これ、気持ちいいです」「これ、よくないです」と仰りながら生徒の体に触れて直すことがありました。けして痛みに耐えろとは言いません。
 身体の自然、本来の力を引き出すには大切なことなのでしょうね。

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March 31, 2013

気と心理ワークショップ

 アドラー心理学の研究者、浅井健史先生(立教大学)よりお知らせをいただきました。

 以前ご紹介し、私も参加した「気と心理ワークショップ」の第2弾があります。すごく面白かったですよ。

 別に武道関係者でなくても大丈夫ですので、関心のある方、是非ご参加ください。

 

卯酉館アカデミック・ワークショップ

 

「氣」と「心理」のつながりを探る(第2回)

 

~「力を抜く」ことで生まれる「力」とは~

古来より「氣」の力は武道や治療法・健康法に活用されてきましたが、学問の領域では神秘的で捉え所のない物と見なされ、その解明は十分に進んでいない現状です。

心理学は、研究や臨床実践を通して人間の心のあり方を究明するとともに、成長・発達を促進し、人間と環境との調和を目指します。いっぽう武道も、心身を一如として捉え、人間が潜在能力を十全に発揮し、自然・宇宙と調和するよう導きます。すなわち方法は異なっても、心理学と武道は究極的には同じ地点を目指して人間にアプローチしているように思われます。両者が協働して「氣」を探求するならば、互いに豊かな実りをもたらすかもしれません。

そこで心理学の研究および実践に携わる先生方にご参集いただき、体験を通して「氣」を考えるワークショップを開催いたします。前回と同じく、講師の考案した「インナーセンス・トレーニング」よりいくつかのワークを選び、「氣」の力を実感するとともに、それが発動する身体的・心理的条件を検討します。質疑やディスカッションを深めながら、「氣」と「心理」の接点をともに探り、「氣」の解明に近づきたいと思います。

手探りの試みですが、関心をお持ちの皆様にぜひご参加いただきたく、ご案内申し上げる次第です。

開講日時20134月20日()13001530

場所卯酉館(ぼうゆうかん)

板橋区中板橋2-11(東武東上線「中板橋」下車徒歩5)

道順はHPをご覧くださいhttp://chizuz.com/map/map51291.html

参加費3000(当日お支払いください)

対象者心理学および関連領域の研究や実践に携わっている方/心理学および関連領域を専攻する大学生・大学院生/その他の対人援助の仕事に携わっておられる方

申込方法卯酉館(boyu-kan@mbr.nifty.com)または浅井(aae19090@pop21.odn.ne.jp)のメールアドレスまでお申込み下さい。お問い合わせもこちらまでお願いいたします。

定員10(定員になり次第締め切りますので、お早めにお申し込みください)

当日はジャージ等、動きやすい服装をご用意ください。

講師

田嶋和樹(研鑽会合氣道館長)

昭和38年生まれ。「田嶋治療院」院長。合氣道3段・居合道2段・大東流合氣柔術初伝初段・中国武術2段。 鍼灸学校で東洋医学・西洋医学を学び、『氣の力、人体の本質的な動き、心身の状態を快適に高める』ためには、違った角度から見なければならないと感じる。怪我や故障に苦しめられ、克服してきた経験も加えて、体の弱い方や元氣になりたい方に心身を楽にする、武道が基本の体系を考案する。(研鑽会合氣道ホームページ http://boyu-kan.jimdo.com/)

世話人

浅井健史(臨床心理士)

立教大学・明治大学非常勤講師/東京都市大学・国際交流基金日本語国際センターカウンセラー

 

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March 27, 2013

腹が体幹を支える

 胴体、体幹を強くするには、あるいは姿勢をよくしたり、美容のためには、腹筋や背筋をガンガン鍛える、なんてことはよくやられています。それでかっこいい体型になれるとうれしいのですが、時にそれで固い動きになったり、腰痛になってしまうこともあるようです。

 それは私たちの体は筒みたいなもので、表面を固くすれば強くなる、しっかりするというボディー・イメージを持っているためと思われます。

 先月の「月刊秘伝 3月号」(BABジャパン)に、整体や合気道を研究している松原秀樹先生(体質研究所主宰)の記事「100%動ききるための調整術」で、私たちのそのようなボディー・イメージに変更を迫る文章が載っていたので、メモとして引用します。

 要するに背骨の外側(背筋)と腹の外側(腹筋)の間に何があるのか、という話です。そこにイメージがいかなければ、中身のない、すっからかんというわけです。

 一般に脊柱を支える力は、腹筋と脊柱起立筋の力であると考えられている。したがって腰痛を治したり予防したりするには、腹筋や脊柱起立筋を鍛えることが重要であると言われている。もしこの考え方が正しいのであれば、筋肉の強いはずのスポーツ選手たちは腰痛になるはずがない。ところが、腰痛に悩んでいるスポーツ選手は意外と多いのが現実なのだ。つまり、いくら腹筋や背筋を鍛えても、腰痛は防げないのである。

 人間の身体を植物に例えると、脊柱は「幹」に、皮膚や肺は「葉」に、胃腸は「根」に、それぞれ例えることができる。植物の場合、幹を支えているのは「根」である。根は栄養を吸収するところであるから、「胃腸」に相当する。このように考えると、脊柱を支えているのは、胃腸であることがわかるだろう。

 たとえば腹痛がひどいときに、脊柱をまっすぐに保てない。腹痛がなくても、胃下垂や胃もたれなどが慢性化している人は、脊柱を良い姿勢に保つことが難しい。つまり、脊柱を良好な状態に保つには、胃腸の状態が健全であることが前提となる。

 その上で、腹圧が重要である。腹筋、ではない。

 腹筋を鍛えると、腹筋が収縮する力が強くなる。腹筋を縮めれば、猫背になる。すると内臓は圧迫された状態になるし、腰の筋肉が伸ばされることによって緊張し、腰痛が悪化する。

 また、いくら腹筋を強化しても、打たれ強くはならない。たとえば卵をコンクリートで包んでも、落としたらコンクリートの中で卵は割れてしまうだろう。表面をいくら硬くしても、内部を守れないのである。落としても卵を割れないようにするには、真綿のように柔らかいもので包めばよい。腹部も同じで、打たれ強くするには、腹筋を硬くするのではなく、腹圧を高めればよいのだ。ゴムという柔らかい素材でできているタイヤを適度な空気圧で膨張させると、高速道路の走行にも耐えられるほど強くなるのと同じである。

 腹圧を高めた状態は、腹筋が伸びた状態になっている。収縮とは真逆である。腹圧を高めるには、腹筋が十分に伸びなければならない。したがって腹筋が硬縮していると、十分に腹圧を高められない。

 腹圧を高めた状態、すわなち「下腹の膨張力」こそ、脊柱を支える本当の力なのである。p101

 下腹の膨張力、まさに下丹田です。日本に初めて太極拳を伝えた我が流派の王樹金老師のパフォーマンスがまさにそうで、鍛えぬくとヘビー級のボクサーのパンチが効かないほどになるのです。
http://www.youtube.com/watch?v=TgSPsiQhAZk (動画の前半が王老師、後半の髭の人は全く関係ない別の拳法の人です)

 

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January 29, 2013

「気と心理」ワークショップ

 立教大学を中心にアドラー心理学の研究を進めている浅井健史先生から、講座の案内をいただきました。

 なんと「気と心理」がテーマです。大変興味深いですね。私の関心ともぴったり重なります。是非参加したいです。

 合気道家とのコラボ企画だそうで面白そうです。関心のある方ご参加ください。

(案内より転載貼付)

卯酉館アカデミック・ワーショプ

「氣」と心理のつながりを探る ( 1)

~インナーセンス・トレーニングを通して 

 古来より「氣」の力は、武道や治療法・健康法に活用されてきましたが、学問の領域では「神秘的」で捉え所のない物と見なされ、その解明に向けた研究は十分に進んでいない現状です。

「心理学」は、研究や臨床実践を通して人間の多様な心のあり方を究明し、成長・発達を促進し、幸福に寄与することを目指します。武道における「氣」も、人間の存在を深く見つめ、本来持っている能力を十全に発揮するよう導くものです。方法は異なっても、両者は同じところを目指して、人間にアプローチしているのかも知れません。

そこで心理学の研究および実践に携わる先生方にご参集いただき、「氣の力」を体験的に知っていただくワークショップを開催することにいたしました。今回は講師の考案した「インナーセンス・トレーニング」により、「氣」を実感するワークを体験します。それをもとに皆様に忌憚のない御意見やご質問をいただきます。「氣」と「心理」の接点をともに探り、議論を深めることで、「氣」の解明に近づければと思います。また皆様にとっても、人間の「心」を新たな角度から見つめ直し、研究や実践に生かすための気づきが得られることを願っています。

これを機に、「氣と心理」ワークショップをシリーズ化したいと考えています。手探りの試みですが、関心をお持ちの皆様にぜひご参加いただきたく、ご案内申し上げる次第です。

 開講日時2013年2月23日()13001500

場所卯酉館(ぼうゆうかん)

板橋区中板橋2-11(東武東上線「中板橋」下車徒歩5)

道順はHPをご覧くださいhttp://chizuz.com/map/map51291.html

参加費3000(当日お支払いください)

対象者心理学およびその関連領域の研究や実践に携わっている方/心理学およびその関連領域を専攻する大学生・大学院生/理学療法や鍼灸治療に携わっておられる方

申込方法卯酉館(boyu-kan@mbr.nifty.com)または浅井(aae19090@pop21.odn.ne.jp)のメールアドレスまでお申込み下さい。お問い合わせもこちらまでお願いいたします。

定員10(定員になり次第締め切りますので、お早めにお申し込みください)

当日はジャージ等、動きやすい服装をご用意ください。

講師

田嶋和樹(研鑽会合氣道館長)

昭和38年生まれ。「田嶋治療院」院長。合気道3段・居合道2段・大東流合気柔術初伝初段・中国武術2段。 鍼灸学校で東洋医学・西洋医学を学び『気の力、人体の本質的な動き、心身の状態を快適に高める』ためには、また違った角度から見なければならないと感じる。怪我や故障に苦しめられ、克服してきた経験も加えて、体の弱い方や元気になりたい方に心身を楽にする、武道が基本の体系を考案する。(研鑽会合氣道ホームページ http://boyu-kan.jimdo.com/)

世話人

浅井健史(臨床心理士)

立教大学・明治大学非常勤講師/東京都市大学・国際交流基金日本語国際センターカウンセラー

(転載貼付終わり)

 

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January 28, 2013

呼吸法の効用

 ストレス・マネージメントのお話をするときに呼吸法をよく教えるのですが、最近「児童心理 2010年12月号 特集・子どものストレス・コーピング」(金子書房)にある藤原忠雄先生(兵庫教育大学大学院准教授)の「リラクセーション」に、呼吸法の生理学的意義と心理学的意義について簡潔にまとめてくれているのを見つけたので、メモとして引用します。

 参考にしたいと思います。

①呼吸法の効用

 生理的効果としては次のようなことが挙げられる。

 一回の呼吸で出し入れする空気量(一回換気量)は、胸式呼吸では約0.4リットルであり、腹式呼吸では約2.9リットルである。すなわち、腹式呼吸では胸式呼吸の約7倍の換気量となる。また、血液の流れは、重力の関係で肺の下の方が活発で、肺の頂点で1分間に約0.1リットル、中程で約0.7リットル、底の方では約1・3リットルである。つまり下部三分の一だけで上部三分の二の二倍近い血液量がある。そのため、腹式呼吸は呼吸数を減少させ、かつ肺の最も効率のよい部分を使って、たっぷりと酸素を取り入れることができる。したがって、肺と心臓の負担が軽減し、血圧も高くならない。さらに腹式呼吸による横隔膜の上下運動が、穏やかに絶え間なく内部器官をマッサージする。横隔膜が下がると器官およびその血液が圧縮され血液が心臓に送り戻され、横隔膜が上がると動脈から酸素をもらった血液が効率よく流れ込む。このように、循環組織全体の働きを高める。それに加え、肝臓をマッサージし胆汁を早く分泌させて解毒作用を促進させるなど、身体内部組織の機能も高める。

 心理的効果としては次のようなことが挙げられる。

 呼吸法により心身がリラックスした状態になると、余裕をもって自己をコントロールできるようになる。したがって、いろいろな刺激、ストレス、課題に過剰反応しないで対処できるようになる(ストレス耐性の向上)。また、呼吸に受動的な注意を集中することにより、心身への気付きがが高まり、内省力、自己向上性が増大する。さらに、創造性や問題解決能力も高まる。 p64

 同論文には最も簡便な「10秒呼吸法」が紹介されています。私も中学生に教えたことがあります。

 クライエントレベルの人にはそのように簡単なやり方がいいでしょうけど、もっと深めて効果を増大させるには、やはり太極拳やヨガなどの身体行法がお勧めです。最近はロング・ブレスなんていうのもあるみたいだけど、要点は同じでしょう。

 やっぱり呼吸だけを続けるのは退屈なところがあるからです。体の動作や姿勢が伴っていた方がやりやすいし、効果も高いと思います。

 深呼吸だけをただ20分続けるのはつらいですが、太極拳を20分するのは難しくありません。その間ゆったりとした動きとともに自然に深呼吸を続けていることになるので、呼吸法を意識する必要がないからです。

 よくできたものだと思います。

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