December 08, 2018

心とテクノロジーの世紀

 ここのところ寒暖差が大きく、体調を崩し気味でした。仕事は変わらず忙しかったので、なかなかつらかったです。

 さて、前記事の続きですが、アメリカのシリコンバレーは言わずと知れた最先端産業のメッカです。マイクロソフトやグーグルなどの世界企業もそろっています。そこのパロアルト市で先月開かれた心理学や瞑想、ヨガ、気功などの意識科学・技術とVRやAIなどを融合させたカンファレンスは、相当な人が集まり、盛り上がったようです。

Transformative Technology Conference

 パロアルトといえば、行ったことはありませんが、昔、思想家・グレゴリー・ベイトソンがいた場所でもあります。したがって、家族療法、ブリーフセラピー、ナラティブ・セラピーのセラピストにとっても縁が深いところです。

 どうも来年以降、人間の「心」とテクノロジーの関係に大きな変動があると見て動き出している人たちがいるようです。「思考力」によって囲碁や将棋に勝つだけではなく、もっと直接人の意識に働きかけるテクノロジーを目指しているみたいです。

 このカンファレンスの関係者による動画を見ると、このマーケットは3兆ドル(約300兆円!)の見込みがあるとぶち上げています。

 けしてニューエイジの成れの果てやスピリチュアル好きの妖しいイベントではなく、出展には事前審査があったり、博士号持ちの研究者がたくさん参加していたり、アメリカの代表的な会計事務所がスポンサーになったりしているそうです。

 やはり西海岸はぶっ飛んでいる。

 そのうち、歯医者に行くようにPTSDを治したり、VRの中で美人カウンセラーに癒されるような日が来るかもしれません。セラピストはAIの発展による失業する仕事リスト(税理士とか銀行家とか)に入っていないと安心するのは早計かもしれませんよ。

 そこまでいかなくても、メンタルヘルス分野の最先端の様子をこういうところからうかがうことができそうです。マインドフルネス瞑想と同じく、アメリカで確立されたものが数年後には、日本にもやってくるでしょう。

 このカンファレンスは今年で3年目で、毎年あるそうですから、いつか覗きに行ってみたいです。

 心理学者や公認心理師、臨床心理士でテクノロジーにも強い方は、この分野に進出すれば大金持ちになれるかもしれませんよ。

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December 04, 2018

AI、VRと心理学、意識科学の邂逅

 先週は県外に出ることが多く、大変忙しかったです。とても貴重な体験をしたので、覚えと感じたことをメモします。

 11月28日(水)は、東京品川区の某企業に出向き、ミーティングに参加。まだ詳細は明らかにできませんが、知人の理工系の大学教授を介して、ある研究への協力を依頼されたためです。

 そこはまさに今話題の最先端、AIの研究、開発、事業応用の会社でした。オフィスはまるでドラマのセットみたいにお洒落で、初めて見る世界に田舎者の私はドギマギしてしまいました。

 私はカウンセリングの専門家として、あるサービス業界の名人、達人の動画を観て、そこで展開されているコミュニケーションの意味、心理的な技術についてコメントを求められました。

 まるで「江夏の21球」みたいで、大変刺激的で面白かったです。

 また、初めてお会いするAI研究者たちの、キレッキレの頭脳にも驚嘆しました。さすが、という感じで、彼らとのディスカッションもエキサイティングでした。

 いつかAIによって達人技が解析され、容易に伝達される日が来るかもしれません。カウンセリングはAIに取って代わられるか。

 29日(水)は、神奈川県藤沢市の朝日カルチャーセンター湘南教室で「アドラー心理学 課題の分離」の講座を担当。11人の参加者に、最近のアドラー心理学の代名詞、課題の分離について詳しくお話ししました。考えてみれば、私もこれだけを取り上げるのは初めてだったので、事前準備ではよい復習になりました。

 30日(金)は、東京・浅草橋駅側で、私が研究顧問という肩書をいただいているneten株式会社(旧七沢研究所)の展示会に参加しました。

 neten Technology Conference 2018

 そこは、古神道をはじめ古今東西の意識科学とAI、VR(ヴァーチャルリアリティ)をクロスオーバーさせようという大変意欲的で前衛的、かつ「ほんとかよ」と思わざるを得ないような発想と装置の発表会で、大手広告代理店はじめ、様々な企業の人たちが参加したようでした。

 このneten株式会社、これに先立つ二週間前、カリフォルニア・シリコンバレーのパロアルトで開かれたコンフェレンスにも参加、出店をしたそうです。そのHPを見ると、瞑想や心理学、コンピューターサイエンス、VRなど最先端技術がコラボする驚くべき内容であることがわかります。

Transformative Technology Conference

 日本はようやく心理職の国家資格ができたり、時代に先駆けていたアドラー心理学が定着し始めたころ、テクノロジーと心理学を融合させて、はるか先に進もうとしている世界があるのかもしれません。

 関心のある方は食いついてみてください。

 

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December 02, 2018

公認心理師、合格

 11月30日(金)に初めての心理職の国家資格試験の結果発表がありました。私は仕事と県内のアドラー仲間との忘年会のため、確認は帰宅後の深夜になりました。

 合格です。

 まあ、こんなものでしょう。

 残念ながら落ちてしまった人には悪いけど、私一応、ベテランだし、日頃からそこそこ勉強しているし、自己採点からも大丈夫だろうと思ってましたからね。しかも合格率は「初年度だから高いだろう」という見込みでしたから(実際そのようでしたね)、名前を書き忘れない限り落ちないだろうと思っていました(これはADDの私にはありうる)。

 それでも、県士会会長が落ちるのはカッコ悪いから、良かったです。

 それよりも、これから県士会をどうするか、県の公認心理師会をどうするか、臨床心理士仲間と話し合っていかなければなりません。

 アドレリアンとしても、アドラー心理学が公認心理師の世界の中に入っていけるかが重要です。公認心理師の人たちにとって、使ってみたいと思わせる魅力的な心理学にしていかなければなりません。

 おそらく公認心理師は認知行動療法ベースで、コミュニティ・アプローチが中心の職種になりそうですから、アドラー心理学やブリーフセラピーはその補完になりうると思います。

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November 26, 2018

日本催眠医学心理学会に参加

 11月23日(金)~25日(日)、東京・六本木の東洋英和女学院大学大学院で行われた「日本催眠医学心理学会第64回大会」に参加してきました。回数を見てもわかるように、日本の学会の中でも最古参に入るところです。

 初日は催眠技法研修会、私は上級特別コースに申し込みました。日米にわたる臨床催眠の第一人者、マインドフルネス瞑想法の著作でも知られる大谷彰先生(元メリーランド大学シニアサイコロジスト)が講師なので、絶対受けたいと参加しました。

2018


 大谷先生は、催眠のニューロサイエンスの知見、技法を適用する上での心構えとコツなどを教えてくださいました。特に興味深かったのは、催眠と瞑想の体験の違いは脳科学からも裏付けられることをお話しされたところです。

 催眠と瞑想は、似ているようで違う、違うようで似ている、誰もが思うけど、それをどう考えるべきか、何に由来するのかは長い間難問でした。それが最近のニューロサイエンスの発展で何とか見通しがついてきたようです。

 そう、そう、大谷先生はシンポジウムでの催眠技法の解説のとき、アドラー心理学の「as if テクニック」についてもお話ししてました。思わず終了後の懇親会で先生に近づき、「実はアドラーやっているんです。取り上げてくれてありがとうございます」と言ったら、「モサックが書いてあるからね」とこともなげにおっしゃっていました。さすが、何でも知ってらっしゃると感銘しました。

 ちなみにこの「as if テクニック」は、『臨床アドラー心理学のすすめ』で私が解説しています。

 また、アドラーとフロイトの同時代人、ピエール・ジャネの再評価のシンポジウムでは、発表者から、ジャネの「不全感」という概念は、アドラーの「劣等感」に影響を与えたと見られ、実際にアドラーは「自分の仕事が、ジャネの観察の発展であると謝辞を記載している」という話がありました。

 アドラー心理学はフロイトの精神分析の影響下にあるというしつこい論調がありますが、むしろジャネに近い可能性がうかがえました。実際ジャネの臨床の特徴の中には、「未来志向と生活臨床」というのがあったとのことで、アドラー心理学にかなり重なりそうです。

 他にもVR(virtual reality)のシンポジウムがあって、ここまでテクノロジーは来たのかと大変驚き、面白かったです。今やVRはアメリカでは歯科治療やリハビリ、医学教育で使われ、心理療法ではイメージトレーニングや暴露反応妨害法に使われ始めています。確かに下手なイメージトレーニングより効きそうです。

 私もVRの体験が実はあるのですが、内容によっては人の意識にとても大きな影響を与える可能性があると思っています。

 マトリックスの世界が近づいているかもしれません。

 そして、VRの体験は確かに編成意識を生じさせるが、果たして催眠か否か、催眠とは何か、改めて新しい議論を巻き起こしそうです。

 と、なかなか専門的というか、マニアックな内容でしたが、3日間とても楽しかったです。今はこじんまりした小さな学会ですが、これから面白くなりそうな予感です。

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November 17, 2018

『ボヘミアン・ラプソディー』を観た

 ここのところ体調を崩して、頭痛、微熱があって休み休みしながら仕事をしていました。

 今日17日、東京に行く予定でしたがキャンセルして時間が空いたので、映画『ボヘミアン・ラプソディー』を観に行きました。

 言わずと知れた伝説のロックバンド(というのもチープだが)クィーン、フレディ・マーキュリーの伝記映画です。

 いや、良かったです。

 コアなファンやロックマニアにはどうかわかりませんが、中学時代の70年代後半、クィーンのヒット曲を何もわからずラジオから聴いていた身には、その曲はものすごいインパクトがありました。

 今にして思うと私の洋楽歴は、ポップスはアバ、ロックはクィーンがファーストコンタクトだったかもしれません。そのくらい耳に焼き付いている感覚があります。

 だから、「クィーンの歴史はこうだったんだ」「フレディ・マーキュリーってこういう人生だったんだ」と知ることができました。 

 今でも時折、YouTubeで聴いています。

 最後のライブエイドのシーンは圧巻でしたね。

 映画から帰って、本物のライブエイドの動画を見直しました。

 実在の人物だし、よくここまで再現したと思いました。

 特にブライアン・メイは、本物とよく似ていました。

 同世代の方は是非ご覧になってください。

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November 07, 2018

「創立30周年記念の集い」に参加

 11月4日(日)、東京・竹橋、平川門近くの如水会館というところで開かれた、「公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会創立30周年の記念の集い」というのに出席しました。

 臨床心理士の資格を出す団体で、臨床心理士ができて、もうそんなに経つのですね。

 私はこれでも山梨県臨床心理士会会長なので、一応県代表ということで参加させていただいたわけです。

 心理臨床界、臨床心理士界の有名な先生がたくさんいらして、関係者で会場はいっぱいで、精神分析でもユング派でも認知行動療法でもなく、どこの学閥にも属していない一人ぼっちの私は、居場所感なく身を縮めておりましたよ。

 ただ、立食パーティーの料理は大変美味しくて、所在なさげにしていた割には食べまくって、お腹は大変満足でした(笑)。

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 そうこうしているうちにブリーフセラピー関係の知っている先生を見つけたり、近隣の県から来た先生もいて、「おたくは公認心理師の会をどうするの?」と情報交換をしました。

 そう、関係者はわかると思いますが、国家資格の公認心理師がこの冬に正式に生まれたら、その職能団体をどうするか、各都道府県で問われることになります。多くは各県の臨床心理士会が主導しながら、何らかの組織を立ち上げることが多いと思いますが、なかなか難しいところがあります。

 大変頭の痛い問題です。

 臨床心理士そのものがどうなるかもみんなの関心のあるところだと思いますが、認定協会のスピーチを聞くと、公認心理師よりも専門性の高い資格として生き残りを図っていこうとしているように感じられました。

 確かに、多分それしかないだろうと思いますが、臨床心理士が今のような心理職の代表的資格としての隆盛はなくなるだろうと思います。

 30周年という記念の年に奇しくも新しい国家資格が誕生というわけで、時代の流れも感じた時間でした。

 次回40周年もあれば、料理も美味しいし、また出たいです(笑)。

 

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October 16, 2018

トランスパーソナル学会に参加

 10月14日(日)、明治大学駿河台キャンパスに行きました。

 日本トランスパーソナル学会第13回大会に参加、発表するためです。私にとって初めての参加、発表です。その様子を報告します。

 トランスパーソナル心理学は若い頃、随分熱心に学んで、大学の仲間と勉強会をしたり、日本の代表的な紹介者、吉福伸逸さんのWSに参加していました。
 しかし、その後児童福祉や精神医療の「普通の」臨床現場に入ったことで、トランスパーソナルとは縁遠くなってしまいました。

 そしてアドレリアンになって、臨床心理士になりました。

 だから現在のトランスパーソナル事情をうかがう絶好の機会にもなると思って、楽しみにしていました。

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 明治大学・リバティタワーの入口です。高く立派な建物で、昔の明大校舎のイメージがあったので随分新しく、きれいになってビックリです。発表会場はこの11回でした。

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 入り口の案内です。

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 会場入り口の貼り紙です。こういうタイトルなんですよ。なんでしょうね、妖しいですねえ(笑)。

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 始まる前の会場です。少なく見えますが、40人近くの方が来てくれました。

 この世界では著名な先生が何人もいらっしゃたようです。本学会では初めてのテーマ、内容なので関心を引いたようです。

 では具体的にどんな内容を発表したのか、最近の私が関心を持っている古神道について次回以降お話ししていきます。

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October 06, 2018

日本トランスパーソナル学会で発表

 10月4日(木)は山梨県北杜市役所に行き、「ゲートキーパー養成研修」を行いました。国の自殺対策の一環として、身近な人の心をサポートする「ゲートキーパー」というアイデアで、一般の人に自殺予防、メンタルヘルスの啓発をするという事業です。現在日本各地の自治体で、地域住民や企業などで研修が行われているはずです。なぜか私は県内のいくつかの市町村から依頼されて、講師として出向いています。

 この日は2回に分けて、延べ約200人の職員の方が参加しました。私としては、同じ話を2コマ続けてしたわけで、少々疲れました。

 そんな堅気の仕事をしながら、1週間後、少し変わったところで発表をします。

 日本トランスパーソナル学会です。

 堅気じゃないと言ったら怒られるか。

 日本トランスパーソナル学会第13回大会 世界を変えるたった一つの方法~自己変容から世界変容へ で発表するのです。

 会長で大会委員長は、ロジャーズやフランクルなどの著書で心理臨床界ではビッグネームの諸富祥彦先生(明治大学教授)。

 日時は、

 2018年10月14日(日)午前10時過ぎ
 明治大学御茶ノ水キャンパス1011教室(メイン会場)

 発表内容は、

 渡辺真輝子、深沢孝之「古神道の祓い・鎮魂による意識進化論について~公という自己超越の視点」

 今回は自分のいつもの仕事場の所属ではなく、七沢研究所の研究顧問という立場です。実はしばらく前から、宮中祭祀を明治まで司ってきた白川神道を継承し、各種健康・教育・環境事業を展開する七沢研究所の研究に協力していたのです。

 そこは大変ユニークな研究所で、一体どんなところか、私はそこで何をやっているのかは、追々、ここでもお伝えするつもりです。

 正確に言うと今回私は共同研究者ということで、当日の発表者ではないのですが、もちろん会場にいる予定です。

 私たちの発表の後には、著名な占星術師でマスコミ等で活躍しながら、ユング心理学の研究もしている鏡リュウジさんが発表するようですね。鏡さんは昨年だったか、日本心理臨床学会の会報誌『心理臨床の広場』の巻頭対談に登場していましたから、目にした学会員、臨床心理士の先生も多いでしょう。私も実物を見られるのが楽しみです。

 私は若い頃トランスパーソナル心理学に関心を持ったことはありましたが、普通の臨床現場にいたために、まったく同学会や関連の活動にかかわったことがありませんでした。今回発表のために、初めて入会しました。だから正直、様子がよくわかりません。

 日本トランスパーソナル学会としても、これまでケン・ウィルバーの理論とかユング心理学がベースで、仏教や瞑想は取り上げたでしょうが、古神道は初めてではないかと推測します。少なくとも白川神道は初めてでしょう(神道にもいろいろあるんですよ〉。これまでのトランスパーソナル心理学とはまったく違う文脈なので、まるで乗り込んでいくような感じになりますが、果たしてどうなることやら。

 私自身も、これまでアドラー派心理臨床家、中国武術家として売り出して(?)来ましたが、今回初めて神道家としてカミングアウトすることになります。知らなかったでしょ。こちらも果たしてどうなることやら・・・。

 関心のある方、是非ご参加ください。

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September 10, 2018

国試受験

 先週から私も二学期モードに入りました。

 9月6日(木)は朝日カルチャーセンター湘南教室で「アドラー心理学 家族の見方・付き合い方」という講座をしました。
 毎期毎に一回講座があって、その都度、アドラー心理学の中から一つテーマを選んで講義とワークを行っています。

 今回は11人の参加者で、家族布置を中心にきょうだいの競合関係などの話をしました。みんな自分の出身家族に引き付けて考えてくれたので、その後のご感想をうかがうと、楽しくも印象的な時間になったようでした。

 次回は11月29日(木)に「課題の分離」をします。

 9月8日(土)は山梨看護協会で「看護に活かす自殺防止対策」という研修をしました。いわゆる「ゲートキーパー」を養成しようというもので、厚労省の委託を受けて県や自治体が実施しているものです。最近、なぜか私が講師を頼まれる機会が増えています。

 自殺研究から導き出された対応法やアドラー心理学の勇気づけの話をしながら、けっこう徹底的にロールプレイをしました。

 そして、昨日9日(日)、第1回目の公認心理師試験を受験しましたよ。私は東京・茗荷谷の拓殖大学でした。

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 感想は既にSNSやブログで多くの受験者が、思い思いのことを言っています。どれも興味深いのですが、私としては、「意外に細かいところが出たな」というのが第一の感想。

 公認心理師の職責とか関係法令は少なかったです。でもできなかったなあ。裁判員裁判なんて気にもしていなかった。

 当たり前と言えば当たり前ですけど、心理学系の問題が大半でした。基礎心理学系は遠い昔に学んだことなんで、ほとんど山勘でしたな。

 アドラーの名前は選択肢の中にありました(多分正解ではないと思う)が、フロイト、ユングは全く出ず、これも時代の流れか、臨床心理士との差別化か。

 代わりにサイコロジカル・ファースト・エイド関連や森田療法が何回も出たりで、SNSでは驚いたり、不満の人が何人もいたみたいでした。

 実は私は被災地支援に何度も行っているし、森田療法はヒューマン・ギルドやブリーフセラピー学会で、精神科医の山田秀先生(大通りメンタルクリニック院長)から学んでいたので、「やった!」と思いいましたよ。
 森田療法を学ぶ

 山田先生、ありがとう。

 全体としては出題のバランスが良かったのではないかと思いました。やはり連携と初期対応が公認心理師の重点であることが示唆された試験だったかもしれません。

 自分の回答を振り返ると、うっかりミスもあったみたいで、どうでしょうね。試験対策は現認者講習会のテキストを読んだだけでしたが、それだけでは足りないと思いました。

 そんなんで、悲喜こもごものような記念すべき第1回の心理職の国家試験、もし落ちてたらスルーして何も言わないので、察してくださいな。

 あと、北海道の方は、今回の地震で試験が延期になったみたいです。是非、いろいろ参考にして頑張ってください。

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September 07, 2018

あさイチで不登校特集

 酷暑、大雨、台風、地震と、なんか天変地異というか、日本中大変なことになっています。被災された方には心からお見舞い申し上げ、一日も早い復旧を願っています。しかし、いまや他人ごとではありません。

 奈良や平安の時代なら、これほどのことが連続して起こるならそれは為政者への天罰であり、責任を取っておろされるかもしれませんが、残念ながら今の日本はそうはいきません。

 Twitterで、「もうオリンピックやめて、大仏建立したら」なんてツイートが流れてきましたが、こういうユーモアでチックリ刺すのは好きですね。

 さて、9月3日(月)のNHK「あさイチ」で、不登校の特集がありました。
「もしもわが子が学校に行けなくくなったら・・・」
 ご覧になった方もいるかもしれません。2学期が始まって子どもの自殺が増える時期に呼応して企画されたのでしょう。

 ゲストコメンテーターに宮本亜門さんと、臨床心理士の掛井一徳さんが出ていました。宮本さんも不登校経験者として、すごく良いことを言ってくれていましたが、掛井さんのコメントもまた良かったです。

 実はこの掛井さん、今は名古屋方面で働いていますが、山梨で臨床心理士として活動していた時期が長く、私もケースの紹介をし合ったり、事例検討会やスクールカウンセラーの委員会などの県臨床心理士会の仕事を通して、大変近しくお付き合いをさせていただいていました。私が委員長を務める委員会の会議では、彼は緊急支援の担当者になってくれ、よく私のオフィスを訪ねてきてくれました。

 番組をご覧になった方は感じていただけたと思いますが、掛井さんは豊富な臨床経験に基づいて、子どもの立場に立った、とてもわかりやすくて説得力のあることを話していました。全然緊張しない様子で、「さすが、パフォーマンス力が高いなあ」と私は感心しました。

 彼は音楽も好きでバンドを組んでライブをやったり、実は武道家でもあって、合気道(富木流)も長年稽古しています。そのため、肚が座っているのでしょう。

 しかも普通の臨床だけでなく、「合気道と心理臨床」をテーマにして学会発表をしたり、2年前は日本心理臨床学会で、 「合気道と心理臨床学との接点」という自主シンポジウムを企画、実施したこともありました。

 実は私、そのシンポジウムで、掛井さんから頼まれて発表者になったのでした。私はもちろん、太極拳の話をしました。彼のキャラも相まって、とても楽しいシンポジウムになりました。

 合気道と心理臨床学との接点

 掛井さんはいつも活動的で、ユニークで、愛すべきキャラクターです。子どもたちからも絶対好かれるでしょう。

 不登校、思春期を中心に次代を担う臨床家が堂々のテレビ出演を果たして、友人としてとても誇らしく感じました。

 かけい臨床心理相談室

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