November 10, 2019

アドラー派のコンサルテーション

   10月9日(土)、ここでもお知らせした通り、日本個人心理学会主催の第1回研修会が無事終わりました。

 場所はJR水道橋駅から徒歩10分ほどにある東洋学園大学です。

 40名超の参加者を得て、研修会にはちょうど良い規模だったと思います。内容的に心理職や医療職、大学職員の方が多かった印象ですが、幅広く来ていただいたようでした。

 箕口雅博先生(立教大学名誉教授)、浅井健史先生(明治大学兼任講師、国際交流基金日本語国際センター)のダブル講師で、お二人の穏やかな雰囲気のためか、和やかに進んでいきました。

 お二人が訳されたディンクマイヤーらの『学校コンサルテーションのすすめ方』(遠見書房)を軸に、コンサルテーションとは何か、アドラー心理学のコンサルテーションのすすめ方などについて、お話しされました。私のようなスクールカウンセラーにはドンピシャの内容でしたね。

 ロールプレイも入り、正直3時間では足りない内容でした。

 これはアドラー心理学以外の実践家にも知っていほしいし、使える内容なので、例えば心理臨床学会などでの1日の研修に値すると思いましたね。何とかならんかな。

 また浅井先生が話された、「共同体感覚の構造論」とでも呼ぶべきものは、これまでのアドレリアン各氏による共同体感覚の説明をさらに深めたものといえ、今後の議論の足場になり得るものだと思いました。

「誰々の偉い先生が言ったから」とそのまま引っ張ってくるのではなく、「それは一体何か?」と自分なりに考えて議論できるのが、学会の意義だと思います。

 これを一つのムーブメントとだけ定義してしまうと、あるイデオロギーに沿って一方向に向かって進むにはいいけれど、多様性を保ち根源的な議論ができるようになるには、なかなか難しいように思います。

 その意味で、今後の日本個人心理学会の在り方が示唆された研修会になったように思います。

 先月の「会員の集い」の内容は学会HPに掲載されています。フリートークでアドラー心理学や学会について話し合われたのですが、こんな感じで進んでいけたらよいですね。

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November 05, 2019

「プロフェッショナル」に出た

 もちろん、私ではありません。

 先日のNHKの人気ドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」に、なんと知人が出演しました。

 発達障害で名高い児童精神科医の本田秀夫先生です。

「あなたらしく笑顔で生きて~精神科医・本田秀夫」

 当日朝、新聞のテレビ欄を見てびっくりしましたね。

 本田先生は今は信州大学の教授ですが、その前任は山梨県こころの発達総合支援センターの所長でした。私も精神病院勤務時代から開業後も何度もお会いし、お話しさせていただきました。共通のクライアントもいますし、お互いにリファーし、されていました。先生のご著者は、私の研修、講演の大切なネタ元になっています。

 ですから、日頃から大変お世話になっています。

 発達障害の啓発の月か何かにかこつけて出させられたのかなあ、と推測しつつ、先生の臨床の様子を垣間見ることができて、楽しませていただきました。

 それにしても知っている人が長時間テレビに出ているのを見るのは、誇らしいような現実感がないような不思議な気分になるものです。

 そういえば、ずっと以前、「タモリ俱楽部」に大学のサークルの先輩が出たり、同じ太極拳の道場生が出たことがありました。テーマは「あの人、こんなこともやっていたんだ」と驚く内容でしたが、やはり私の知人にはマニアックな人が多いようです。

 そのうちNHKからアドラー心理学系にも話があるかなあ。私は絶対断りますよ。〇〇本の立ち読みができなくなる。

 やはりI先生かY先生が適任ではないかな。

 

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October 28, 2019

<発達ー環境>調整障害スペクトラム

 先週10月25日(金)に甲府で行われた、いじめ研究で著名な内藤朝雄先生(明治大学准教授)の講演会に行きました。

 私の前職場の山梨県立北病院が主催した「子どもの心に関する講演会」です。

 内藤先生には、ご著書『いじめの構造』には随分刺激されて、ずっと前にここでも紹介させていただいたことがありました。

『いじめの構造』

 だから実物に会えると、とても楽しみにしていました。

 いじめの研究を通して、一般的な視点からするとラディカルな批判を今の教育体制に向けている先生なので、前半にはそういうお話も聞けて良かったのですが、後半の発達障害を巡る現在の日本の状況の分析がさらに興味深かったです。

 発達障害の過剰診断が問題になる現在、本来なら先生のような考えだと「反精神医学」的な主張になりやすいと先生もおっしゃっていましたが、意外にも先生は現行の発達障害を巡る精神医学を擁護する立場でした。

 それは「発達障害のレッテルが虐待保護につながっている」からです。

 発達障害の概念は、レッテル貼りの問題はありながらもそれ以上に、その人を守る機能を果たしているし、日本の児童精神科医のリーダーたちはそのように人々を啓蒙し、一定の成果を上げてきたといいます。私も同感です。

「児童青年精神医学のリーダーたちは、習俗の残酷が歴史的にしみつけられた「障害者」という古い革袋に、学校の中の中間集団全体主義習俗から一人ひとりの尊厳と多様性を守る手立てという、新しい酒を注ぎこんだのだ」(当日資料)

 ただ、リーダーたちの志とは裏腹に、やはり弊害も少なくなかったといえます。単純なレッテル貼り、発達障害か正常かという二者択一、発達障害なら特別支援教育、正常なら学校のルールに従え、といった単純な二分法や、新たな差別が生じました。

 今起こっているのは、発達障害を個人を守り解放しようという「望ましいストーリー」と、それを単純化の方法として発達障害者を差別や管理の対象とする「別のストーリー」との間の綱引きであると、言います。

 そこで、内藤先生は、発達障害概念をさらに進めて環境と個体との相互作用という観点を強調することを提案しました。

 それは<発達ー環境>調整障害スペクトラム、です。

 障害は個人の中にあるのではなく、かといって社会環境からのみ作られるというわけでもなく、両者の相互作用の調整の不調、失敗として捉えようという発想です。これはこれまで交わされてきた発達障害の議論の中で、児童精神医学サイドにも反発達障害論サイドにも偏ることのない、バランスの取れた見方といえます。

 アドラー心理学的にも、対人関係論(社会統合論 social embeddedness)、全体論などと整合できる考えだ思います。

 素晴らしい。これからも先生の研究や発言に注目していきたいと思います。

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October 24, 2019

朝カルで劣等感講義

 台風19号のため通行止めだった中央高速道路は先週末に解除され、20日(日)は無事自分の車で通ることができました。

 前回お伝えした日本個人心理学会の第1回「会員の集い」に参加するためです。

 しかし、会場の世田谷の駒澤大学周辺は近くの駒沢公園にイベントか何かあるらしく渋滞で、駐車場も満杯でなかなか車が停められず、到着がずいぶん遅れてしまいました。

「会員の集い」では、参加者から日本個人心理学会への思い思いの発言をいただき、私たち理事は大変刺激になりました。新しいアドラー心理学の学会への期待の高さを感じることができました。

 集いの内容は学会HPにまとめて掲載される予定です。

 その前の10月17日(水)は、養護教諭を中心とした「東山梨学校保健大会」に講師として登壇。「気分を変えるトレーニングをしよう!」というタイトルをいただき、養護教諭や栄養士、教員や保護者の方々約50人にメンタルヘルスの基礎をお話しした後、マインドフルネス瞑想や、リラクゼーション法としてゆる体操をお伝えしました。

 ゆる体操はいつも楽しく盛り上がっていいですね。

 さて、来週10月30日には、神奈川県藤沢市の朝日カルチャーセンター湘南教室でアドラー心理学の講座をします。今回のテーマは、アドラー心理学の基礎の基礎、「劣等感」です。

 誰もが持っている劣等感、これを丁寧に扱って、自己の振り返りに役立てていただきたいと思います。

 朝日カルチャーセンター湘南教室 アドラー心理学入門 劣等感

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October 14, 2019

台風の影響:大迂回して上京

 先週末の台風19号は各地に爪痕を残しましたが、私も個人的にかなりの影響を受けました。

 11日から4日間、日本催眠医学心理学会の研修会に参加するために、会場の六本木の東洋英和女学院大学大学院近くの麻布十番にホテルを三泊予約したにもかかわらず、台風で全部キャンセルしなくてはならなくなりました。研修会は11日は実施、関東最接近の12日は中止になったためです。その時点は13,14日も未定でした(結局13日午後、14日と実施されました)。

 今回はアメリカで活躍しながらも日本の催眠療法、マインドフルネス瞑想の臨床の第一人者、大谷彰先生が講師ということで楽しみにしていましたが、出鼻をくじかれました。

 結局11日に山梨に帰還し、台風に備えました。帰りの特急はどれも満席でした。私もわずかに残った席をゲットできました。結果的にはこれで帰れてよかった。

 そして12日午後の関東東海地方の再接近。

 といっても私の住む甲府地域は特に何もなく、12日の再接近の時私は、オフィスの窓から外を見ていましたが、いつも程度の台風の雨風という印象でした。午後10時過ぎには、外に出ても問題はなかったですね。

 一時は近くの川の水位が上がって警戒されましたが、その夜と翌朝にその川の橋を渡ったたら水量は既に下がっており、結局大したことはなかったようでした。

 ただ洪水こそなかったものの、山梨は山間部の土砂崩れが各所であり、けっこうひどいことになりました。全国放送であまり取り上げられないのは、堤防の決壊、洪水の方が大規模でニューズバリューが大きかったからでしょう。

 特に山梨東部の被害が大きく、大月市の橋が損壊を受けるなどして国道20号線は通行止め、土砂の流入などでJR中央線、中央高速道路は通行止めになってしまいました。

 当然すべての電車、高速バスは運休。

 一時期はそこだけでなく山梨周囲の幹線道路が通行止めになり、ほとんど陸の孤島になりかけました。数年前の大雪の悪夢がよみがえります。

 いまだにJR、中央道の復旧の目途は立っていないようです。

 ということは、通常の方法では東京や関東に出られないということです!

 これは困った。

 13日は午後からその研修があったのですが、方々手を尽くしてもダメだということがわかり、断念、欠席しました。

 でもネットから唯一のルートがあることを発見(山梨の西側は開いていたので名古屋に出るというのはあり得ますが、東に向かうには現実的ではありません)。多くの方も気づいたようで、Twitterなどで流れ出しました。

 それは、甲府から河口湖、富士吉田市に向かい、富士山の下を走る東富士五湖道路を通って、御殿場ICから東名に入って、神奈川を経由して東京に入るというルートです。

 ただ、ちょっとというかかなりの遠回りで、私も躊躇しました。でも、大谷先生の講義を聞きたい!、名人の催眠デモンストレーションを見たい!という思いが勝り、14日早朝に起きて、自分の車で乗りだし、会場に向かいました。

 まだ空いている高速を飛ばし、走り続けましたが、通常だったら3時間ほどで着くところが、5時間近くもかかりました。もう研修会はとっくに始まっていました。

 帰りは大井松田付近が大渋滞で、5時間以上かかってしまいました。

 しかも慣れない東京の道で、大変くたびれました。田舎の道は単純で楽だ。

 しかし、当分はこの方法で東京に出るしかないようです。

 洪水や停電の地域とは比べられませんが、これはこれで、被災地といえるかもしれません。

 山梨の皆さん、山梨に来られる方々、大変ですからくれぐれも気をつけてください。

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October 10, 2019

台風接近の影響

 週末に東京に4日間の研修を受けに行く予定ですが、台風接近が気になります。

 昨日、主催団体から連絡があり、明日11日からの前半2日は実施するようですが、後半はどうなるか未定だそうです。

 私もこういう経験がありますけど、難しい選択ですよね。

 主催者としてはできればやりたいし、実際台風が来てみたら大したことはなかったということも多いですからね。でも、何かあったら困るし。

 日本個人心理学会の前身の日本臨床・教育アドラー心理学研究会でも、この時期に企画した研修会が台風で中止になったことがありました。企画者の私たちは、本当に忸怩たる思いでした。

 2011年には私は県下の中核的な精神病院に勤めていて、そこの中間管理職として研修も担当していました。その時もある著名な医学者を呼んで、県内の精神医療、学校関係者、公的機関に呼びかけて大きな講演会を企画しました。

 そしたら講演会当日の3月11日、そう、あの大地震が東日本を襲ったのです。

 山梨には震度4程度でしたが、甲府に向かう途中の新宿駅にいた講師からは、突然電車がストップして来られないとの連絡があり、緊急のTVニュースを見て「これはダメだ」と判断し、私の指示の下、心理スタッフ総出で県内各地に中止の連絡をしました。

 今でも鮮明に覚えています。

 今は災害の可能性があると早めの対応が叫ばれているので、公共交通機関もストップしたりするかもしれません。

 中止は致し方ないけれど、私は上京した後に山梨に帰れるか少し心配です。

 どうなることやら。

 皆さんもお気を付けください。

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October 01, 2019

9月末の講師業

 ここ一週間の動きの備忘録です。

 9月25日(水)、私がスーパーヴァイザーをしている単科精神科の病院で、心理スタッフの方たちに、アドラー心理学をベースにしたキャリアカウンセリングの話をしました。サビカスというアドレリアンでナラティブ・セラピストが開発した方法で、私もよく日常臨床で参考にしている方法です。自己理想を探る質問が豊富で、とても面白いですよ。

 26日(木)の午前中は山梨南中学校で「薬物乱用防止教室」の講師をしました。2年生全員を相手に1時間、薬物に限らず依存症についてのお話をしました。同校には昨年もやらせていただいて、幸い好評だったので今年もご依頼いただきました。

 その後、午後は山梨県南部、静岡県との県境にある南部町の職員にメンタルヘルス研修会で講師。その日と今日10月1日の2回とあって、役場職員は全員がどちらかに出席するという形で行われました。甲府から二時間近くは運転してかかるほどの遠距離ですが、初秋の景色を見ながらのドライブも快適で、研修会も楽しく実施できました。

 27日(金)夜は、山梨精神医学研究会主催の講演会に参加、AIを使った精神医療の研究者の発表で、その最先端の様子を知ることができました。遠隔診断の可能性など、なかなか刺激的で面白かったです。AI、VRの発達で、カウンセリングも近未来は確実に変わっていくだろうと思いました。

 そして29日(日)は東京、神楽坂のヒューマン・ギルドで久しぶりの講師のお務め、「臨床アドラー心理学の極意」なんてすごいタイトルつけてしまいましたが、アドラー心理学でいう家族布置のトレーニング研修会で、そのツールとしてのジェノグラム(家系図)の紹介と実習をしました。25人の参加者があり、みんな同じアドレリアン同士、前提が共有されているので私としても話しやすく、とても楽しく、中身の濃い話ができたと思います。

「臨床アドラー心理学の極意」というわけのわからないテーマを、ちょっとシリーズ化というかこれからさらに内容を豊かにして、いずれ書籍化したいな、なんて思ったりもしました。

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September 21, 2019

根津記念館でメンタルヘルス講座

 9月13日(土)、16日(月)と社会福祉法人ぶどうの里で「対人支援職のためのメンタルヘルスとリラクゼーション研修」の講師をしました。ぶどうの里は、その名の通り、山梨特産の葡萄を冠するだけあって、山梨を代表する老舗の福祉法人です。そこから依頼されて、職員の方たちにお話しさせていただきました。

 2時間をいただき、前半はメンタルヘルスの基礎知識、ストレスマネジメントやワークエンゲイジメントなどについてワークも取り入れてお伝えして、後半は心身の疲れを取ると共に仕事にも役立つリラクゼーション法として、ゆる体操の実習をしました。

 ゆる体操は、心理系の静かなリラクゼーション法に比べて、動きとリラックスを両立させた大変優れた方法として、私は高い評価を与えているものです。

 笑いが絶えず、なかなか楽しくやっていただけたようです。

 そして、会場が何よりよかった。

 根津記念館といって、明治から昭和にかけて活躍した企業家、俗に甲州財閥と言われた一人の根津嘉一郎の生家を保存、活用したところです。建物は国の有形文化財です。その中で研修をしたのです。

 根津嘉一郎 Wikipedia

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 研修はその広間で行ったのですが、そこからきれいな庭を眺めることもできます。

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 根津嘉一郎なんて今の人は知らないかもしれませんが、東武鉄道を発展させるなど、鉄道王として一時代を築いた人です。ただの金儲けに邁進した人ではなく、芸術や教育などの社会事業にも多大な貢献をして、東京の人には根津美術館といえばわかるでしょうか、彼のコレクションを保存、展示するために始まった美術館です。

 根津嘉一郎は、故郷の山梨では全小学校にピアノを寄付するなどしたので、私より年配の人たちには「根津ピアノ」の人として知られています。

 根津記念館には、彼の人生の足跡をわかりやすくたどった展示館もあり、研修後に立ち寄って拝観しました。改めてすごい人だったんだと感銘しました。まさに共同体感覚あふれる人だったのでしょう。

 私も財閥になるほど金持ちになったら見習わないと(笑)。

 

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September 19, 2019

山梨のひきこもり支援が全国放送に

 以前ここで、ひきこもり支援でとても素晴らしいアプローチをされていることで紹介させていただいた(ふすまの向こう側と)、精神保健福祉士の芦沢茂喜さんが明日20日(金)、午前4時30分からのNHK「おはよう日本」に出演するそうです。

 NHK甲府で放送されたものを再編集したもので、芦沢さんの家庭訪問の様子などが見られると思います。

 早朝ですので、早起きの方、是非ご覧ください。

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September 16, 2019

「いだてん」が面白い!

 大河ドラマ「いだてん」は意外に面白くて、今や毎週観ています。

 最初企画が発表された時に、来年の東京オリンピックに忖度した提灯企画、御用ドラマか、大河もここまで堕ちたか、とガッカリしました。

 しかし、さすが宮藤官九郎さん、単なるオリンピック礼賛にはけしてしませんでした。オリンピックの政治性、男女差別、人種差別など、負の側面を少しずつ拾い上げてしっかりと、物語にぶっ込んできます。

 やはりドラマは批評性がないとつまらない。

 実際の金栗四三と田畑政治があんな極端なキャラだったか知らないけれど、スポーツの明るさと時代の深刻さのバランスを取り、オリンピックという怪物に飲み込まれながらも逞しく生きていく人々のエネルギーを象徴しているような気がしました。

 武道家的には、役所広司演じる嘉納治五郎が面白いですね。あんな人だったのですかね。江戸から続く柔術を柔道へ進化させ、世界のスポーツに発展させた功績は大で、さらにドラマのようにオリンピックにもあんなに深く関わっていたとは知りませんでした。やはり偉大な人です。

 しかも一方で、嘉納はある時期からスポーツ化する柔道に危機感を感じ、古流柔術を色濃く伝える合気道に深く関心を寄せ、「あれこそ、求めていた武道だ」と言ったとか。弟子を開祖・植芝盛平に学ばせに行かせたりしたそうです。やはり、近代化の矛盾と戦った人なのでしょう。

 とにかく、非常に面白い。

 視聴率が低いのは元々馴染みが薄い時代というハンデがあるし、誰もが知っている英雄が出てこないとか、近現代の歴史を知らない人が多い故だと思うので、クドカンさんは気にしないで、このまま突っ走ってほしいですね。

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