May 14, 2017

ヨシダソース創業者・吉田潤喜会長、山梨講演!

 5月12日(金)は、アドラーネット山梨の仲間と定例の勉強会、メンバーの近況報告をし合い、最近のみんなの活発な活動の様子が知れてよかったです。
 
 中でも、井上尚子さんという美容師でアドラー心理学を学んでいる方が、お友達の女性たちと中心になって、なんと海外の著名人を呼んで講演会を開くことが告知されました。
 ヨシダソース創業者、吉田潤喜会長を山梨に招くそうです。
 
 私も詳しくは知らなかったのですが、若い頃単身アメリカに渡って空手を教えながら、ソース会社を起こし、苦労を重ねながら遂に成功を収めた人らしいです。
 2005年には『Newsweek』(日本版)の「世界で最も尊敬される日本人100人」に選ばれ、2010年には日本とオレゴン州の友好に貢献したとして、「外務大臣賞」も受賞したそうです。
 
 
 時々テレビにも出演されたり、とてもエネルギッシュで陽気な人みたいですね。
 
 井上さんたちは、吉田会長をあるところで紹介され、その人柄やお話しに魅せられ、山梨で講演会を開くことを決意されたそうです。すごい行動力です。
 
 プロフィールを見ると、なんと吉田会長は3歳の頃事故で右目を失明してしまいますが、それにもめげず空手を支えに成長し、乗り切ったそうです。典型的な器官劣等性の建設的な補償であり、きっと大変な勇気をお持ちの方だと思います。お話を聞くときっと勇気づけられるでしょう。
 
 吉田会長は最近の若者が海外に飛んでチャレンジしなくなったことを憂慮されて、このような講演会を引き受けてくれているそうです。
 
 めったにない機会ですので、是非、ご参加ください。
 
「僕のアメリカンドリーム 吉田潤喜の決断」
 
日時:6月28日(水) 18:00~20:00
会場:山梨県立文学館
受付:17:30開始
参加費:2,500円(前売券)
      3,000円(当日券)
 
申込み・問合せ:吉田潤喜講演会実行委員会事務局
    プライベートカフェ 井上尚子(山梨県中央市西花輪3430-26)
           Tel. 055-274-3325
 
後援:山梨日日新聞、山梨放送、テレビ山梨

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May 08, 2017

GW終了

 GWが終わりました。
 
 連休はクライエントさんも気持ちが楽になるのか、それとも私に気を使ってくれるのか予約ががたんと減って、はっきりいって時間的には暇でした。
 私的には収入もガタ落ちになるので、本音は休みたくはないですが、人が来てくれないのだから仕方ない。
 
 静かなGWとなりましたが、それが幸いしてちょうどやるべきことがいっぱいできました。
 
 進行中の二つの本の仕事が重なったのです。
 
 一つはゲラのチェック、もう一つは原稿締め切りのための仕上げの執筆。
 二つともアドラー臨床心理学ものですが、なかなかユニークな内容になりそうです。
 この夏には出ると思います。出来上がったら、ここでもお知らせします。
 
 時間の合間に、評判の高い『この世界の片隅に』を鑑賞。よかったあ、泣いたあ。
 
 6日には神奈川に行き、なぜか南大沢のアウトレットモールに寄り、私にしては高いジャケットを購入。本とか研修にはいくらでも金を出すのに、服一着買うのにメチャクチャ迷う私です。
「本を買わないで、こんな布切れなんか買ったら天罰でも下るんじゃないか」と思ってしまいます。
 
 そのまま新横浜で一泊、翌7日は横浜の日本支援助言士協会で講義をしました。
 
 午前中は「家族心理学」、午後は「発達心理学」。
 
 参加者にはアドラー仲間が多く、打ち解けた雰囲気で楽しく進めることができました。
 アドラー心理学だけを話すわけではなく、家族社会学や心理学、エリクソンやピアジェの話などが中心になったので、いつもとは少し違った切り口から、アドラー心理学についても学んでいただけたかもしれません。
 
 驚いたことに前記事で紹介した『もしアドラーが上司だった』の著者の小倉広さんも参加してくれていました。他にもアドラー本の著者が何人もいて、考えてみるとけっこうレベルの高い時間だったかもしれません。
 
 日本支援助言士協会は、実は私も顧問を務めさせていただいています。
 なかなか意欲的な講座をたくさん開いていて、職種や立場にかかわらず支援や臨床の実践的な学問やスキルを学ぶには絶好のところです。
 
 是非、のぞいてみてください。
 

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April 30, 2017

ゆる体操&歌ゆるのつどい

 4月27日(木)は、山梨県立北杜高校に行き、二コマ授業をしました。
 
「介護に関する心の仕組みの基礎理解」
 という内容。福祉の仕事を目指すコースの2年生の生徒さんたちに、ストレスコーピングとアドラー心理学の勇気づけの話をしました。
 最近、高校生に話をする機会は割にあって、みんな素直に話を受け入れてくれる感じがいいですね。
 
 さて、山梨でゆる体操を指導、普及している河野先生らが、ゆる体操のイベントを開催します。毎年この時期にやっていて、地域の方や福祉施設の職員や利用者が参加して盛り上がっているようです。
 
 ゆる体操&歌ゆるのつどい
日時:2017年5月12日(金)午後1時30分~3時30分
 
会場:南アルプス市若草生涯学習センター ホール
          南アルプス市寺部725-1
 
内容:ファーストタイム 指導者たちによる「ゆる体操」30分
                 正指導員 河野貴仁氏など指導者と共に
 
   メインイベント Nidoさんによる「歌ゆる」60分
                 講師 Nidoさん(運動科学総合研究所主席指導員)
 
参加費:500円
 
問い合わせ:ゆる体操の仲間たち
          代表 野田 090-2677-0146
              河野 090-2943-1024
 
 私も行くかもしれません。
 ゆる体操を楽しく学べるチャンスです。是非、ご参加ください。
 

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April 19, 2017

映画『スノーデン』を観た

 一部で話題となりながらもメジャーな映画館で上映させてもらえない『スノーデン』を観てきました。笛吹市のテアトル石和という小さな映画館です。
 
 オリバー・ストーン監督作品、『ブラトーン』や『JFK』で知られる社会派名監督ですが、本作はハリウッドの映画会社みんなに出資を断られた苦労作のようです。それだけやばさがハンパないはずと期待して行きましたが、十分に応えてくれるものでした。
 アメリカが極秘に構築した個人情報収取プログラムはテロリストだけでなく、民間企業や個人におよび、日本を含む同盟国まで対象になっていた驚愕の事実。
 この恐ろしい現実に危機感を募らせたスノーデンは、自由な世界を願い、たったひとりで国家権力に立ち向う決意を固めていく。
 また、長年にわたってスノーデンのパートナーとして寄り添うリンゼイ・ミルズとのきずなも描かれ、観る者の胸を締めつける。  (パンフレットより)
 スノーデンの人生を克明に追いながら、CIAやNSAの内部の様子が、おそらく丁寧な考証の下に再現されているのでしょう、すごくリアリティーがあって興味深かったです。スノーデンは2009年ごろ横田基地にもいたのですね。富士山に登る予定の前日、恋人と喧嘩して行けなくなった、なんてエピソードもあります。
 
 既に報道されているように、アメリカはテロリストだけでなく自国民の個人情報も無断で収集し、世界中に監視網を作っていて、さらに驚くべきは、日本ではもし日本が同盟国でなくなったときに作動させる「スリーパー・プログラム」が仕掛けられていて、通信網やダム、交通機関をダウンさせることができるとスノーデンが暴露していることです。「裏切るなよ」と脅迫されているようなものです。何が日米同盟は対等なパートナーだ、という感じです。
 
 オリバー・ストーン監督も日本について聞かれて、「僕は、彼が語ったことはすべて事実だと考えている」「僕は日本にはまだ主権がないのだという印象を持っている」とまで言っています。多分本当でしょう。
 
 こういうことは当然トップリーダーたちは知っていて、小沢一郎や鳩山由紀夫は何とかその軛を脱しようとしてつぶされ、安倍首相は尻尾を振っているのでしょう
 
 ただ、オリバー・ストーン監督にしてもスノーデンにしても、上から抑えつけられればすぐに従順になってしまう日本人と違って、必ず気骨のある人が現れるところが、アメリカにまだ残っている良さかもしれません。
 その点で、二人やスノーデンを支えたジャーナリストたちは、国家に逆らってもより広い共同体のために動いたということで、共同体感覚と勇気のある人たちだと言っていいでしょう。
 
 とにかく、権力側は監視しようと思えば、誰に対しても、何にでもできるということがわかりました。私もされているかも。
 なんて気にしすぎるとパラノイアックな妄想になりそうですが、いつでも監視され得ることは現代人の社会常識として知っておきましょう。
 
 対策として、権力に目をつけられないような悪いことをしない、という優等生みたいなのはダメです。
 我々はどうせ、なんか偽善的な面、都合の悪いこと、恥ずかしいものは持っているものです。だからなんかバレても気にしない。
 
 大体政府や権力者の悪口が言えないなんて、メンタルヘルスの専門家としてはよろしくないと言いたい。
 その点、オリバー・ストーン監督の姿勢がリスク・コントロールとしていいですね(笑)。
(引用開始)
――これまでの社会的問題を扱う作風もあり、さらに今回のような作品を作ったことで、監督自身が監視対象になっていることを意識したことはないか。

僕はこれまでドラッグや女や酒、やれることは何でもやってきた(笑)。ただし、それを隠してこなかった。だから偽善はないし、監視する側が暴こうと思うのは偽善であったり隠していることだから、その点では僕は安心だ(笑)。まあ、監視されてはいると思うが。

(引用終了)

 山梨の上映は明日(20日)までですよ。

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April 09, 2017

信玄公祭りを見てきた

 4月8日(土)は、春の山梨最大のイベント、「信玄公祭り」が甲府の中心部でありました。
 
 ギネスに載るほどの大規模な武者行列で有名で、毎年武田信玄は有名俳優が務めてきました(これまで渡哲也さんや宇津井健さん、藤岡弘さん、北村一輝さん、沢村一樹さんなどなど錚々たる面々、去年は陣内孝則さんでした)。
 
 私も若い頃公務員時代に「徴兵」されて、本陣隊に配属、信玄公役は辰巳拓郎さんでした。鎧兜を着て、御屋形様・辰巳さんの後をついて行進したことがあります。いい思い出です。
 今年は何と信玄公役に山梨県大月市出身の三遊亭小遊三さん、山本勘助役に林家三平さん、特別ゲストに林家木久扇さんという笑点の面々という変わり種キャストでした。
 
 それでは、と私のオフィスからは会場まで近いので、見に行ってきました。
 
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 甲府駅前にたくさんのお馬さんが集合。小淵沢などの乗馬クラブの人たち、お馬さんたちのようです。たくさんの蹄の音を聞くとなんかワクワクしてきます。
 
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 乗馬スタッフにはけっこう女子がいて、かっこよく乗りこなしていていいですね。このお馬さんたちは、これから武田24将らの大将が乗ることになります。
 そして「甲州軍団出陣」です。
 
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真田信繫(幸村)の祖父、真田幸隆隊です。
 
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 こんな感じで、各隊の行列が延々と続きます。
 
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 設定は、上杉謙信が川中島へ侵攻してきたという知らせを受けての出陣ということですが、なぜか信玄公の母・大井夫人隊、正室・三条夫人隊、側室・湖衣姫隊というのもあって、家族旅行みたいですね(笑)。女性中心の隊で華やかです。
 
 行列に参加するには一般公募もあって、全国の歴女、歴男が申込みに殺到するそうです。外国人留学生の隊もあって、まさに外人部隊。みんなとても楽しんでいる雰囲気でした。
 
 是非、皆様もお誘いあわせの上、ご参加ください。
 
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 本陣の側に行ってみたら林家木久扇さんがいました。「特別ゲスト」って何だろう、落ち武者とか死体でもやったらおもしろいな、と思ってたら、なんと信玄公の影武者でした。
 
 女子アナが、「さあ、信玄公の影武者、林家木久扇さんの登場です!」と高らかにアナウンス、影武者の意味ないじゃん。
 
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 そしたら「上杉の間者」が信玄公の本陣を急襲、チャンバラも演じられました。本格的な殺陣で、プロの方たちみたいです。
 結局、「なんだ影武者か」とバレて敵は逃げていきました。
 
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 影武者の後は、山本勘助の林家三平さんが本陣に入りました。みんなボケずにマジでやってました。
 
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 後半になってついに信玄・三遊亭小遊三さんが登場。各隊の出陣を見送ります。
 
 何万人なのか、たくさんの人が見に来ていました。軍団出陣のほかに、甲府市内のあちこちでイベントをやっています。甲府駅北口には特設舞台があって芸人が漫才をやっていたり、甲府城などでは露店もたくさん出ています。
 
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 武田菱をあしらったランボルギーニが何台もありました。展示されているみたいです。
 
 何もかもが武田信玄絡み、山梨の春はこれで盛り上がります。
 

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April 04, 2017

100分de名著『人生論ノート』

 昨日(3日)からNHKEテレの『100分で名著』で、三木清の『人生論ノート』が始まりました。
 
 三木清は戦前、戦中の哲学者ですね。当時から戦後の若者に大きな影響を与えたとか。
 
 解説するのは岸見一郎先生、昨年のアドラーの『人生の意味の心理学』に続いての再登板です。岸見先生の思想のバックボーンにはアドラーだけではなく、三木清がいるんですね。
 
 私も高校時代、同書を読んだことはありました。2回ほど繰り返して読んだ記憶があるので、難しいけどなんか面白いと感じたのかもしれませんが、内容は全く覚えていません。岸見先生みたいに、深い影響を受けたということはないです。多分受験対策も兼ねて手を出してみたんでしょう。
 
 この差なんだなあ、と思ってしまいます(笑)。
 
 今月は、岸見先生の三木清を味わいたいと思います。
 
 実家の本棚にはまだこの本があるはずなので、読み直してみようかな。
 

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March 21, 2017

アドラーネット山梨と朝カルでお話し

 先週末、17日(金)は山梨のアドラー仲間でやっている、アドラーネット山梨で私が話をしました。話題提供者は大体いつも持ち回りでやるのですけど、今回はご要望があって、マインドフルネス瞑想についてでした。
 
 今、アドラー心理学以外にメンタルヘルス分野で話題の中心はマインドフルネス瞑想、本ブログでも度々言及してますし、アドラー心理学関係者、武道関係者にも最近取り組んでいる人が増えています。
 
 瞑想をわかりやすく技法化、大衆化しており、確かに意外に取り組みやすいし、仏教のベースがある(と一応なっている)日本人には向いているのかもしれません。この勢いは当分続きそうです。
 
 私の知っている範囲で、マインドフルネス瞑想とその背景のアメリカにおける仏教文化の受け入れ過程と具体的なやり方について話して実習しました。
 
 最近認知行動療法が急に瞑想を取り入れたかのような印象を普通の人は持つと思いますが、70年代から連綿と続く東洋思想のアメリカ流入の歴史とこれは不可分なはずです。
 最初はヒッピーなどによるカウンターカルチャーから人間性心理学を中心としたヒューマン・ポテンシャル運動で瞑想がワークに取り入れられ、やがてカリフォルニアを中心としたニューエイジやニューサイエンスと呼ばれる知的潮流になり、トランスパーソナル心理学の勃興がありました。そして瞑想がアメリカ社会で大衆化される中で、より地に足をつけた研究者たちが、瞑想の効果に気づいて臨床技法になっていったのだと思います。
 アドラー心理学的にいうとマインドフルネス瞑想は、絶えず私たちの心の中で働いている優越性追求や劣等感にまつわるあれこれの思い(マインドワンダリング)に対して、よい中和剤になると思います。自己概念というか、目標を目指してあくせくしている自分をメタレベルで見通したり、劣等感にとらわれないマインドを育てるにはよいかもしれません。
 
 3月18日(土)は神奈川県藤沢まで出張って、朝日カルチャーセンター湘南教室で、「アドラー心理学入門」をやりました。2時間という短時間でしたが、多くの受講者が『嫌われる勇気』を読んでいたので理解が早く、簡単なワークをやりながら和気あいあいと進めることができました。
 
 この続きは6月に予定されています。
 朝日カルチャーセンター、通称朝カルは、実にいろいろな講座があって案内を見るのも楽しいです。私の地域にあったら、是非受講してみたいものがいくつもあります。その中にアドラー心理学が入るようになって、本当にうれしいですね。
 

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March 18, 2017

ドラマ『嫌われる勇気』終了

 ドラマ『嫌われる勇気』が終わりました。日本アドラー心理学会の抗議でネガティブな意味でも話題をまきましたが、内容的には悪くなかったと今でも思っています。ネタバレになるので書きませんが、最後にいい感じにまとまったのではないでしょうか。真犯人もビックリでした。
 
 終わりの方で同僚刑事も言っていましたが、ああいうツンデレ女子がたまに見せる笑顔はなかなかいいものですな(完全オヤジモード)。
 
 同学会が中止要請までしたにもかかわらず、最後まで放映されてよかったです。フジテレビは正しい判断をしました。
 
 視聴率的には苦心したとされていますが、昨今のドラマ全般の低調傾向の中で、内容的にも難しいテーマだし、確かに庵堂蘭子の性格はかわいくないので、それほど高くなることはないだろう、と予想はできました。あんなものでしょう。
 
 私的には、これまで再三、本ブログで擁護してきて言うのもナンですが、当初それほど熱心な視聴者ではありませんでした。「ブームに乗ってよくやるよ」と思ったのが正直なところでしたね。多分、多くのアドレリアン、アドラー心理学ファンもそうだったのではないでしょうか。
 
 ところが突っ込みどころがありながらも意外に面白いので、楽しんで観るようになりました。そしたら日本アドラー心理学会の抗議がマスコミに出てビックリ。
「人が楽しんでいるんだから邪魔すんじゃねえよ」とムカついたと同時に、「これは放っておくといかんぞ」と気づいて、もっときちんと考えて発信しなければと思い直しました。
 
 いかんぞ、というのは、先ず報道記事を読んで、日本アドラー心理学会の抗議内容は私とは正反対の意見で、私から見るとアドラー心理学的にも間違っている可能性が高いこと、同学会があたかも日本のアドラー心理学シーンの代表で、引っ張ってきたような間違った印象を人々に与えてしまうことでした。
 私が書いてきたことは同学会員には不愉快でしょうけど、またそこにも良い先生がいることは知っているけど、アドラー心理学的解釈として間違っていること、事実として違うところは指摘する必要を感じたわけです。
 
 庵堂蘭子張りに、「その抗議、明確に否定します」
 と人々に伝えようと思いました。
 
 それでさらに真剣に観るようになって、これほどドラマに向き合ったのは、『真田丸』ぐらいでしたね(笑)。
 
 
 いっぱい書きましたね。
「正しいアドラー心理学」を発信しなくては、という私なりの共同体感覚の発露でした。少なくとも「視聴者共同体」には貢献できたのではないかな。
 
「アドラーの思想とかけ離れている!」と騒いだ人たちより、深くて良い解釈ができたのではないかと思います。やっぱりドラマは真剣に観て、かつ楽しまなきゃね。
 
 庵堂蘭子の造形について、発達障害特性があるのでは、と書いたことがありましたが、(どんなキャラがいいかな)、前回のドラマで、庵堂蘭子自身が「私は子ども頃からなぜか人とうまくやれなかった」などと話していたので、もちろん診断名は言わないものの、そのような視点で作ったキャラであることが推測されました。つまり、そのような人物がアドラー心理学に救われた、ということが暗示されていたわけです。
 だから「協力の姿勢が見られない」「共同体感覚に欠けている」なんて単純に言わない方がいいってことです。
 
 まったく、読みが浅いんだから。
 
 そんなことを書いていたら、ひょんなことからマスコミ2社から取材の申し込みがあり、1社は実現しました。出してみるものですね。
 
 
 取材を受けるにあたって、初めて日本アドラー心理学会の抗議文を読みましたが、こんな内容では私のブログ記事の方がよっぽど正しい、まともだと思いました。
 たかがテレビドラマだから見解の違いは別にかまわない。しかし、今回は抗議という政治的行動に出ているので、改めてこのままではいけないと思って話をさせていただきました。
 
 この影響や反響はどうだったのかはよくわかりませんが、twitterの『嫌われる勇気』クラスタの人たちには話題になったみたいで、熱心な視聴者らしき人が何度もリツイートしてくれたようです。
 
 ヒューマンギルドの岩井先生もニューズレターで「大変説得力がある。是非お読みください」と勧めてくれていました。ありがたいことです。多くの会員の人たちも読んでくれたことでしょう。
 
 実は上記ブログ記事のほとんどは、アップする度に番組HPのメッセージコーナーから、メールと共に送っていました。香里奈さんはじめ、制作陣を勇気づけるためです。「アドラー心理学的にもいろいろな考え方があるのだよ。(抗議は)気にしなくていいよ」ということを伝えたかったのです。
 
 その効果は定かではありませんが、制作陣が少しでも励まされ、番組継続に役立ったのなら幸いです。
 
 とにかく、私にとっては、アドラー心理学を思い切って好きなように論じることができて(なんといっても架空の話ですから)、なおかつドラマの進行と共に社会活動までしてしまったという面白い体験でした。その意味では、日本アドラー心理学会に感謝しなきゃね。
 そして、同学会員に限らず、私の記事で考え直してくれる人、違った視点を持ってくれる人が増えてくれたら幸いです。
 
 難しいテーマに挑戦して、なんとかドラマを創り上げた制作陣、役者さんたち、アドバイザーの岸見一郎先生と古賀健史さんには賛辞を贈りたいと思います。
 
 ありがとうございました。
 お疲れ様でした。
 
 

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March 16, 2017

ゲートキーパー養成講座

 3月8、15日と2回、山梨県笛吹市役所で行われた「ゲートキーパー養成講座」で講師をしました。
 
 ゲートキーパーとは専門職というより一般の人で、自殺のリスクのありそうな人に声掛けしたり、自殺の相談を打ち明けられた時に適切に対応できるような人です。自殺予防対策の一環として、最近各自治体で開いているようです。
 
 今回は笛吹市役所の職員、約50人が参加してくれました。職種は行政から土木、福祉など様々でした。
 
 内容はできるだけわかりやすくなるように努めましたが、最近の自殺研究の成果と認知行動モデルによるメンタルヘルスの説明、対応法として、もちろん傾聴と、これは私独自の部分かもしれませんが、アドラー心理学の勇気づけを入れました。
 
 こういう研修は、先ず第一に傾聴の重要性がうたわれて、それはその通りですが、ではその後どうコミュニケーションするかというところが意外に足りない気がしていました。
 
「安易な励ましはいけない」とテキスト等にはありますが、ではどうするか。一般の人は(専門家も)、話を聴いた後に何も話さないでいることは難しいでしょうし、助言の仕方も途方にくれるかもしれません。
 
「適切な励まし(encourage)」が必要なのです。
 
 そのような時に、アドラー心理学は励まし(勇気づけ)について本質的なところから考えていて、しかも普通の人にもわかりやすいのではないかと期待できます。
 
 幸い講義自体は好評だったようで、お役に立てればうれしいです。

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March 10, 2017

ビジネスジャーナルに掲載

 前々記事であるところからインタビューを受けたと書きましたが、それが表に出ました。
 ネットのニュースサイトである「ビジネスジャーナル」です。
 
 
「専門家」というところに、私からそれこそ「疑義」を出したいですが、実際これだけ自分のブログでアドラーを連発していて、あまつさえ本まで出しているから世間的にはやむを得ないでしょうね。
 
 まあ、アドラー心理学的に考えてもいろいろな見方があるよ、やっている人達にもいろいろいるんだよ、ということを世の中に言いたかったので、インタビューを受けました。
 
 内容的にはこれまでここで書いてきたことを、簡潔にしたものです。
 
 つまり、庵堂蘭子は、社会共同体にとってユースフル(有用)な行動と考え方を示している。つまり、共同体感覚があると推測していい、という私見です。
 
 楽しんでいただけたでしょうか。

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より以前の記事一覧