August 21, 2017

オープンダイアローグを学ぶ

 先週末はまた旅に出ていました。
 
 その間、ヒューマンギルドの岩井俊憲先生が、8月1日に出た拙共著『臨床アドラー心理学のすすめ』(遠見書房)をご自身のブログで紹介してくれていました。ここでも紹介した山口麻美さんの『アドラー臨床心理学入門~カウンセリング編』(アルテ)と共にです。
 
 
 岩井先生、ありがとうございます。
 その影響か、Amazonの臨床心理学・精神分析部門で500位前後だったのが、昨日は42位までいったみたいです。自分で言うのもナンですが、なかなか充実した中身になっているので、ロングセラーになってくれるとうれしいです。
 
 8月18、19日(金土)はつくば国際会議場に行き、日本家族研究・家族療法学会第34回筑波大会に参加しましました。
 
 最近の心理臨床界隈で話題沸騰のオープンダイアローグを学ぶためです。
 今大会、ひきこもりで有名な精神科医・斎藤環先生(筑波大教授)が大会長で、著書も呼んだことがあるし、テレビに出たのも観たことがあるので、「あの斎藤先生を見てみよう」とミーハー気分もありましたね。
 その斎藤環先生は、もっぱら精神分析学中心の臨床家、評論家でラカンなんか盛んに引用していたのが、最近はオープンダイアローグにすっかりはまっているご様子です。今やオープンダイアローグの旗振り役になっています。
 
 なにより今回は、オープンダイアローグの開発者であるヤーコ・セイックラ氏がフィンランドから来日するというので、ご尊顔を拝むために筑波まで行った、というのもありました。
 そのセイックラ先生の基調講演を聞くと、穏やかな淡々とした印象の人で、北欧の人とはこういう感じかという勝手なイメージを持ってしまいました。とてもいい感じです。
 
 WSでは、参加者の前でオープンダイアローグのロールプレイがあり、セイックラ氏もセラピスト役で登場し、なんと斎藤環先生が患者役で、なかなか面白かったです。現場の雰囲気が感じられました。
 対話によって統合失調症を治そうという、画期的なオープンダイアローグに、今多くの臨床家、研究者が注目している理由がわかりました。臨床のエッセンスがそこに詰まっているのです。
 私も改めて、そのベースにあるナラティヴ・セラピーやリフレクティング・トークをしっかり学んでみたいと思うようになりました。
 
 8月20日(日)は昭和女子大学に行き、第22回学校臨床心理士全国研修会に参加。全国からスクールカウンセラーが集まったので、大きな講堂はいっぱい。大変な人数でした。
 
 その中でアドレリアンは私と、会場で偶然会った橋口さんだけだったでしょう。彼のブログにある通り、昼休みと帰り道に会ってよもやま話をしました。
 
 酷暑と不順な天候と目まぐるしい天候の夏で、私も出かけることが多くて少々ばて気味ですが、充実した学びの夏になりました。
 
 

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August 16, 2017

がんばれ!直虎

 昨年は大河「真田丸」推しで全編視聴し、本ブログでは勝手に解説などしていましたが、今年は全く「女城主 直虎」を取り上げていません。
 
 でも、実はけっこう観ています。去年ほど熱心ではないのは確かですが、割と好きです。視聴率が悪いのは気の毒に思っています。
 
 大前提の「女城主」に、井伊家の子孫から疑義が出されるなど、ドラマスタート前のっけからdisられた感がありましたが、俳優陣はなかなか頑張っていると思います。脚本も面白い。
 
 これまでの大河にない斬新な内容で、歴史好きには面白いんじゃないでしょうか。
 
 戦国武将が完全無欠のヒーローだったり、女たちが今風の平和主義者だったり、やたらイケメンの俳優を並べただけだったりした、「真田丸」以外の最近の大河にない新機軸がいくつもあります。
 
 地方の国人領主が戦国大名に囲まれて右往左往するところは「真田丸」と同じですが、真田昌幸は天才的軍略家で、リスク大好き(アドラー的にはエキサイトメント・シーカー)な変わった御仁でした。だから徳川、北条を手玉に取ったのですが、井伊家の当主と家臣ははっきりいって普通の人たち、実際はこっちの方が多かったでしょう。
 ただでさえ立場が弱いのに、戦で男子が次々亡くなってしまって、苦肉の策の連続、苦労が絶えません。
 
 特に百姓の逃散とか隠田とか人身売買とか、戦国の民衆レベルの出来事が描かれているのがいいですね。もちろんドラマですから、あまり悲惨な話にはしていません。それでも前々回の、今川から直政の首を差し出せと命令された高橋一生演じる小野但馬が、どこかの子どもを殺めて首を斬って直政の代わりの偽首を作るくだりは、なかなかでした。
 
 甲州人としては武田信玄公と山県昌景がかなり悪辣に描かれているのが残念ですが、井伊家目線では仕方ないでしょう。あんなふうに見えたでしょうね。
 
 でも信玄役の松平健さんは「雄々しく力強く、少しお茶目に演じたい」と言っていたそうですから、確かに悪だけど面白い感じの信玄になっています。
 
 興味深いのは、山県昌景率いる赤備軍団を、後年直虎が育てた井伊直政が直接引き継ぐことになるわけで、その辺の歴史の妙をこのドラマは描くのかどうか。
 井伊の赤備は実質的には武田軍だったのです。
 
 しかし、時代的に直虎が死んだ後のことだろうから、ないかなあ。

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August 11, 2017

八卦掌のお稽古

 自営業のカウンセラーは暇なときは暇なのですが、なかなか丸1日の時間は取れず、加えて学会やら研修会やらで旅が多く、武術の稽古が全然できていませんでした。
 
 夏休みにやっと東京・渋谷にある私の属する団体の本部道場に行きました。八卦掌のクラスに参加しました。
 
 中年期以降、残りの武道家人生で何にエネルギーを注ぐか考えたとき、最近の私は八卦掌にしようと思い定めています。
 
 八卦掌は、円周上をグルグル歩き回る稽古が特徴で、道教の修行システムと密接な関係があると言われています。
 太極拳以上にわかりにくく、華麗な踊りに見えながら、強力でえげつない技のオンパレードみたいです。歴史上まさにこれは暗殺拳だったみたいです。
 
 八卦掌の稽古をやってみるとわかりますが、実にきつく、下半身が鍛えられます。体をひねる動作が多いので、雑巾を絞るがごとく、汗が噴き出してきます。体の深いところから変わるのが実感されます。
 
 さらにグルグル回るためか、瞑想状態に入りやすく、意識が変容していくのが実感されます。これは催眠や瞑想をいろいろやってきた自分だから気づくのかもしれませんが。
 かといってただ流れるように踊りのようにやってはダメで、型は厳密です。私はたまにしか上京して稽古に参加できないので、いつも動きを直されます。
 
 昔、「八卦掌をやりたいです」と老師に話したら、「強くなりますよ」とニヤッとしながらおっしゃったのが実感されます。
 
 筋トレ的な強さではなく、なんというか、「気が鍛えられる」としか言いようのない感覚です。自分の感覚でも、また、歴史上達人を輩出してきたので、方法論的には科学的で正しいものだと思います。
 もっと早くから打ち込んでいたら、今頃かなり強くなっていたに違いありません。
 
 非常に不思議な拳法です。
 一般の武道家やカウンセラーなどはご存じない方が多いでしょうから、少しだけ公開された動画を貼り付けておきます。
 是非、やりませんか。
 

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August 07, 2017

酷暑の中で

 7月半ばに涼しいミネソタから帰ってきてから、愛媛に行ったり、今週末は東京に出たり、旅ばかりしながら、地元でもいろいろ仕事がありました。連日の酷暑の中、さすがに疲れてきました。オフィスにいれば、暇さえあれば昼寝ばかりしています。
 クーラーの中の昼寝はホントに気持ちいい。
 
 日記、備忘録としてメモします。
 
 7月19日(水)は山梨県立巨摩高校で生徒さんたちに「アルコール教室」の講演会をしました。もちろんお酒の飲み方を教えるわけではなく、アルコールの害を説いたわけです。精神保健福祉センターの依頼でした。
 
 7月22日(土)は、山梨県学校臨床心理士委員会として研修会を開く立場。
 山梨英和大学にて、坂本玲子先生(山梨県立大学教授)をお呼びして、学生の発達障害についてご講義いただきました。
 坂本先生は長年のアドラー仲間なので、普通の臨床心理士仲間にも先生を知っていただきたいと、私から是非にとお願いしました。
 先生は最近、大学で発達障害者の当事者会をやっていて、とても面白い実践をうかがうことができました。
 
 7月31日(月)は、山梨県総合教育センターで教員向けの研修会で講師。
「関係機関との連携について学ぶ研修会」というテーマで午前は私が基調講演、午後は私が座長で警察、医療、教育センターの先生方とのシンポジウムをやりました。
 なんで私にこのテーマのお鉢が回ってきたのかよくわからないのですが、まあ、いろんなところで働いてきたから、いろいろ知っているだろうということでしょう。
 
 実は、先日上梓した『臨床アドラー心理学のススメ』(遠見書房)にも、連携の章を担当しています。アドラー心理学によるコンサルテーションを紹介していますよ。
 
 8月3日(木)は、山梨県里親会の研修会。今、里親さんは何年かに一回、登録を更新しなくてはならず、その際研修を課せられるそうです。
 虐待を受けた難しい子どもを預かることも多い里親さんに、発達の基本的な道筋や、アドラー心理学の目的論から問題行動をどう見るかを話しました。
 帰り際、ある里親さんが寄ってきて、「とてもわかりやすかったです」という言葉をいただけました。
 児童相談所勤務時代の私の元上司や仲間にも久しぶりに会うことができて、懐かしかったです。
 
 そして、8月5、6(土日)は東京のヒューマン・ギルドへ行き、ジョセフ・ペルグリーノ博士の来日WS「アドラー派のカウンセリング/心理療法の技法」に参加しました。
 大抵の技法は知っているので私には復習になりますが、ペルグリーノ博士のカウンセリング・デモンストレーションは本当に勉強になるので、可能な限り参加するようにしています。
 デモは3回ありましたが、御年80歳を超えるにもかかわらず、相変わらず素晴らしいセッションでした。クライエントへの深い信頼、一見自然な会話だけど厳密にアドラー心理学の原理にのっとった展開、行き詰ってもあきらめずに柔軟な方法を採用する仕方など、身につけたいものばかりでした。
 
 さらにヒューマン・ギルドの人気講師、永藤かおるさんが、9月からカナダのバンクーバーにあるアドラー・ユニバーシティという、大学院に留学することが発表されました。
 懇親会で、彼女の熱意と、留学が決定するまでの苦労話を直接お聞きし、絶対応援したいと思いました。凄まじい英語の勉強ぶりだったようです。
 
 これで、日本のアドラー心理学シーンがさらに広く、深く展開していけるようになるかもしれません。
 
 楽しみだ。
 

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July 31, 2017

愛媛でブリーフサイコセラピー学会

 更新が滞っていました。
 先々週のアメリカに続いて、また旅に出ていたからです。
 
 7月27(木)から30日(日)まで、愛媛県松山市に行っていました。
 
 第27回日本ブリーフサイコセラピー学会に参加するためです。
 私の大好きな学会で、これまでもできるだけ参加してきましたが、今回は私にとって初めての四国で、しかも道後温泉のある松山ということで、絶対参加を決めていました。
 
 今回はワークショップでアドラー心理学があったり(八巻秀先生が講師)、エンカレッジシートという学校で使える新しいアドラー心理学ツールの発表があったり(鈴木義也先生たちが開発)、解決志向アプローチやシステムズアプローチなどの一般的なブリーフセラピーに混じって、アドラー心理学がしっかりと入っていました。
 
 書籍売り場にはまだAmazonや書店には出ていない『臨床アドラー心理学のススメ』が積まれていました。遠見書房さんの売り場があったから先行販売となりました。
 なんか、感慨深いです。
 
 また、山梨の臨床心理士仲間で、昨年心理臨床学会で「合気道と心理臨床」の自主シンポジウムを一緒にした掛井先生の大変興味深い発表があったり(Basic-phというアセスメント法)、私はいろいろな人のプレゼンを見ているだけでしたが充実感がありました。
 
 来年は京都みたいだから、是非また行こうと思います。
 
 観光で訪れたところをお伝えします。
 まずは日本最古の温泉、道後温泉本館、超有名スポットですね。
 
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 当然入場してお風呂に入りましたが、平日昼のためか幸いそれほど人がいなくて、とても気持ちがよかったです。
 ただ、こちらも連日猛暑で、外に出たとたんに汗が噴き出して、 早くもドロドロ状態に。ホテルに戻って、もちろんそこも温泉なので入り直しました。
 
 この本館、「千と千尋の神隠し」のモデルの一つになったと言われるだけあって、大変雰囲気のある建物でした。
 
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 夜は特にそんな感じですね。
 
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 松山城。
 小高い山の上にある素晴らしいお城でした。
 ロープウェイで上りますが、そこからさらに天守閣まで歩きます。
 暑くてヘロヘロになりました。
 その後売店で飲んだオレンジジューがおいしかった。
 蛇口からジュースが出るのですよ(もちろん有料)。
 
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 松山駅から電車で40分ほど、下灘駅という、最も海岸に近い駅、一度は行ってみたい駅といわれているらしいです。
 ドラマや映画などでよく使われる名所です。
 
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 単線の線路と小さくてシンプルなホーム、目の前に広がる瀬戸内海と、穏やかで癒される素晴らしい風景でした。
 
 ただ、暑かった。
 夕日が素晴らしいそうなので、夕方に来るとさらに良いかもしれません。
 他にもいくつか行きましたが、愛媛はどこもなんかいいところだなと感じました。また来たいと思う場所ですね。
 

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July 25, 2017

ミネアポリス観光記

 国際アドラー心理学会中の空いた時間や終了後のフリーの日に、ミネアポリス市内の観光をしました。
 ありがたいことに現地で暮らしている日本人の方が、車でガイドしてくれたのでとても助かりました。梶野さんのご友人です。
 
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 ミネアポリス美術館の建物の前。中央の小さいのが私。
 
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 ここが正式の入り口。
 東西の美術の歴史が一覧できる素晴らしい美術館でした。全米でも来館者の数がトップクラスらしいです。
 短時間ではとても見切れません。古代インドや中国の美術品も多かったです。
 写真撮影もOKです。
 
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 インドの仏像や、
 
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 古代中国の文物。
 
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 チベット仏教の砂マンダラ。通常は作ったら壊してしまいますが、チベットとの友好の証にプレゼントされ、砂が固定されて展示されているようです。
 
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 日本の仏像もいくつもありました。これは名前は忘れてしまった。日本コーナーには、秋葉権現とか愛染明王の像とか、狩野派の襖絵、茶室、着物、鎧や日本刀など数多くありました。
 
 現代美術を中心に扱っているウォーカー・アート・ミュージアムも面白かったです。
 モダンダンスのカミングハムの特集をやっていました。
 その隣にあるミネアポリス彫刻庭園は、箱根の彫刻の森みたいな公園になっています。
 
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 これは有名なモニュメントらしいです。実は噴水にもなっています。
 
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 最近できた新しい目玉作品らしいです。青い鶏ですね。
 現代芸術といってもいかめしくなく、ポップで面白い作品ばかりでした。みんな、家族、友人同士で散策に来ている感じでした。
 
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 ミネアポリスで最も代表的なスポット、セントポール教会の内部です。カソリックらしい荘厳な雰囲気です。
 12使徒の像がこの祭壇を囲むように並んでいました。
 
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 ミネソタ議事堂正面です。州議会が行われるところですが、大変大きいです。 内部も見学しました。
 
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 食事はアメリカ人がふつう食べるものはもちろん、ラーメンやインド料理など、いろいろ試しました。まあ大体大味で、日本の方がおいしいのは間違いないけど、十分楽しめました。
 
 中でもやはりUSAに来たのだからステーキは欠かせないと二度食べました。厚い赤身がよかったです。これでも2,000円くらいか。
 この写真の肉の横にどかっとあるのはマッシュポテト。多すぎだろ、どっちがメインかわからない。
 
 他に現地でアメリカ人と結婚した日本人の人たちのホームパーティーにも呼んでいただいたり、夜もとても楽しい時間を過ごすことができました。
 
 という感じで、学会を含めて全く観光気分の旅でしたね。
 
 来年は北米アドラー心理学会が6月にカナダのトロントであるようです。
 昨年に続き今回も気をよくしたので、また行くかもしれません。

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July 22, 2017

国際アドラー心理学会体験記2

 ミネアポリスでの第27回国際アドラー心理学学会、たくさんある発表のうち、私が見に行ったものをいくつかタイトルだけ挙げておきます。私の意訳です。
 
・社会的に統合されていることと社会的責任についてのケーススタディー:アルフレッド・アドラーとライサ・エプスタイン・アドラー(注:奥さんです)のマイナスからプラスへの動き
 
・臨床実践において、どのように劣等感を扱うか?(パネルディスカッション)
 
・依存症的行動を超えて:劣等感、優越性追求と創造力
 
・:難民の子どもに関わる経験不足の教師についての考察
 
・劣等感と共同体感覚(エバ・ドライカースの講義)
 
・心理療法における患者の劣等感に対するセラピストの反応
 
・劣等感の表現としてのうつ:新しいアセスメントと治療法は必要か?
 
・4つの基本的なライフタスク:それは何か、なぜ重要か?
 
・5番目のライフタスクについて
 
・マーゴット・アドラー(アドラーの孫)の劣等感を克服としてのスターへの道
 
・劣等感、私的論理とアメリカの犯罪者リハビリテーションシステム
 
・ウェッブにおける劣等感:ソーシャル・ネットワークへの依存とFOMO(fear of missing out:取り残される不安)
 
・ADHDの二つの面:劣等感と共同体感覚の表現と関係性
 
・アドラー心理学と統合理論パラダイム
 
・力、優越性、克服への意思:全体性の追求について
 
 今回の全体のテーマが、「Inferiority Feeling : New Manifestations and New Approaches」と劣等感だったので、アドラー心理学の原点回帰とその現代的意義を考える、というものが多かったように思います。
 
 以前はドイツ、ヨーロッパ系のアドレリアンとアメリカ系のアドレリアンの対立みたいなこともあったようですが、何度か来ている人によると今回はそれは目立たなかったようです。お互いに歩み寄る姿勢がここ数年の努力であったようです。
 
 ただ、ドイツ、イギリス系の人の発表では、随所にウィニッコトとかスターンという精神分析家の名前も出たり、事例の表現の仕方にアメリカ人との違いがうかがわれて興味深かったです。
 
 ドライカースの娘さんのエバさんの発表では、さすがにスーパースターなので、会場にたくさんの人が入っていましたね。
 
 またヨーロッパではやはり問題になっているのでしょう、難民の教育問題があったり、サイバーいじめ、ネット依存、ADHDや自閉症など、現代的な問題にも取り組んでいる人達の様子もわかりました。
 
 いつかは私も発表してみたいです。
 
 次回は3年後、2020年、場所はなんとウクライナです。
 
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July 19, 2017

国際アドラー心理学会体験記

 第27回国際アドラー心理学会は7月10日(月)~13日(木)の4日間にわたって、ミネアポリスのセントトーマス大学で開かれました。
 
 会場のセントトーマス大学です。とてもきれいな校舎でした。
 
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 この棟の中が会場です。
 
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 受付です。
 
 最初のセレモニーでは、ミネソタのアドレリアンたちによる見事なアカペラ合唱が披露され、私たちを歓迎してくれました。
 
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 みんなスタンディングオベーションです。
 
 国際学会ですから参加者はアメリカだけでなく、カナダ、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、オーストリア、スペイン、スイス、リトアニアと欧米の人たちが多かったのですが、韓国、台湾、中国、日本とアジア勢も目立っていました。特に台湾と中国の方たちは多かったようです。
 
 私は、韓国のアドラー心理学会のリーダーとその仲間の方と親しく食事をする機会が2度もありました。あちらからお誘いを受けたのです。厳密にいうと誘われたのは梶野さんだと思うけど。でもこういうの、なんか、うれしいですね。
 また、台湾の人たちに、私が台湾に本部のある伝統武術を学んでいると言ったら驚き、喜んでいただき、名刺交換が早速始まりました。
 
 そんなんだから参加者はさぞかし多いと思いきや、私の見るところ2、300人ぐらいのようでした。アメリカの大物アドレリアンは意外に少なかった印象です。
 
 ただ、ドライカースというアメリカのアドラー心理学の基礎を作った有名な人の娘さん、エバさんはいました。彼女も大物アドレリアンです。エバさんの講演会では、やはりホールにたくさんの人が集まっていましたね。
 
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 メインホールの様子です。学会長があいさつしているところです。
 普通のプレゼンは、大学内の各教室に散って行われます。
 
 プログラムを見ると13ぐらいのパネルディスカッションやシンポジウム、33ぐらいの発表がありました。4日もありますから、全体にゆったりした印象でした。私が入っている日本の学会だと週末、土日に詰めることが多いので、けっこうタイトな印象があります。やはり平日にゆったりとやるのがいいですね。
 
 発表は事例研究や理論研究、歴史研究が多かったようです。
 私が入ったプレゼンは次回に記します。

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July 17, 2017

ミネアポリスから帰りました

 昨日、アメリカ、ミネソタ州の州都、ミネアポリスから帰国いたしました。
 まる一週間いたことになります。
 
 国際アドラー心理学会(International Association of Individual Psychology)に参加するためです。
 3年ごとに開かれていて、前回はパリ、その前はウィーンだったそうです。
 私はもちろん初参加、世界のアドレリアンを見てみたいという願いがかないました。
 
 参加にあたっては、今回ホスト役となったミネソタアドラー心理学大学院卒の梶野真さんに大変お世話になりました。梶野さんとはほぼ全日程ご一緒し、不慣れな私にいろいろ教えていただきました。本当にありがとうございました。
 
 梶野さんにとっては母校、第2の故郷に里帰りとなります。それだけ知り合いが多いみたいで、会場のどこに行っても「Makoto!」と、とても人気者でした。
 あんなふうに英語が自由自在にしゃべれるようになりたい。
 
 学会の内容は次回以降報告することにして、まずはミネアポリスの様子をお伝えします。
 
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 ミネアポリス中心部の遠景。大都市というより、大きめの地方都市という雰囲気を感じました。日本だと仙台とか広島の感じという人もいます。穏やかでゆったりとした感じです。
 
 昨年亡くなったプリンスの出身地でも知られています。また、ミネアポリスではないけれど、ミネソタ州出身にはボブ・ディランもいますね。割とリベラルな地域らしいです。
 
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 ホテル周辺を散策しました。
 
 先週、日本はメチャクチャ暑かったらしいですが、アメリカ北部、カナダに近いこちらは日中も30度そこそこで快適でした。避暑に来たみたいなものです。
 
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 大変気持ちの良い公園もありました。
 
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 公園内にはリスが普通にいっぱいいて、あちこちでちょろちょろしていました。
 
 ホテルは学会ご推奨のダブルツリー・ヒルトン・ミネアポリスという、会場の目の前にあるホテル。学会参加者割引と会場への便を考えて思い切って決めました。
 トイレ・バスルームを挟んで、ベッドとリビングのほぼ2部屋ある感じで、日本の狭いビジネスホテルに慣れた身にはとても広く、十分すぎる快適なお部屋でした。
 
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 昨年も北米アドラー心理学会でここミネアポリスに来たので、今回2回目になります。
 
 穏やかな雰囲気のこの街を改めて好きになりました。
 

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July 07, 2017

保護者、校長先生に研修

 6月末から今まで、外に出る仕事が多くブログの更新もままならないです。紹介したい情報もありますが、取りあえず、個人的な日記としてメモします。
 
 6月28日(水)はかねてここでもお知らせした通り、吉田ソース社長、吉田潤樹氏の講演会が甲府でありました。
 
 吉田社長の話を山梨の人たちにも聞いてもらいたい!という普通の女性たちが、直接コンタクトを取って作り上げた手作りの講演会でした。偶然にもアドラー仲間や太極拳の生徒さんがその招聘チームの中に入っていたので、私も多少の宣伝の協力をさせていただきました。
 
 当初はチケットのさばきが悪くてどうなるかと思われましたが、蓋を開けると400人近いお客さんがあって、大成功でした。
 
 吉田社長の話はユーモアと天性の明るさにあふれ、どんな障害にも屈しない勇気に満ちた話で大変面白かったです。誰もが接するとこの人を好きになる、そういうタイプの稀有な経営者ですね。
 
 6月29日(木)は甲府の青少年センターというところで、山梨県教育委員会主催の不登校やひきこもりの子どもを持つ保護者向けの講演会で、講師をしました。
 約20人の保護者が参加してくれました。
 
 タイトルは「思春期の子どもへの勇気づけ」
 
 アドラー心理学によりながらも、私流の言い方で、子どもが思春期になったらいかに子どもに「関わらないか」「向き合わないか」をお話ししました。要するに課題の分離の発想を逆説的に説いたわけです。
 深刻、真面目になりがちな話を、少しユーモアとリラックス感のある内容になるように努めました。
 
 講演会終了後は、会場に残った保護者達と質疑応答と話し合い。保護者の方たちの反応が良く、いろいろありながらも、既に私が話した内容の心境に達していたのが印象的でした。そうはいっても揺れやすい自分の思いを確認したかったようでした。
 
 7月6日(木)は、山梨県教職員互助組合主催の「管理職のためのメンタルヘルス研修会」の講演に立ちました。
 会場はなんと先の吉田潤樹社長の講演会と同じく、山梨県立文学館の講堂。まさに同じ舞台に立ってしまいました。
 
 会場には約180人の小中学校の校長、教頭先生が入っていました。私にしては多い方です。
 参加者には、スクールカウンセラーとして勤務先の先生や知人の校長先生、実はいとこに教頭をやっている人がいて、その彼も来ていました。こういうのは知り合いがいない方がこちらは気が楽で、あちらの方もありがたい気持ちを持ちやすいと思うのですが、地方だとよくあることです。気恥ずかしい思いがしますね。
 
 テーマは「職場のメンタルヘルス入門 ~教師支援の立場から~」
 
 臨床現場から見える教師のメンタルヘルスの状況から、支援のプロセス、ストレスマネジメント、そして勇気づけについてお話ししました。
 
 参加者のアンケートの感想には、

・教師支援の流れがわかりやすく、今後の経営に生かせそうだと感じました。

・自分自身のストレスを見つめたり、日常的なストレスコーピングを再確認できました。

・勇気づけのアドラー心理学に触れることができて参考になった。

・「ほめることの難しさ」「大切なのは勇気」など、うなずくことが多かったです。ありがたいお話をありがとうございました。

・話を聴く中で、心が晴れやかな気持ちになりました。

・考える「ワーク」的な作業を含み、参考になりました。

 などと好評を頂けて良かったです。

 

 さて、私は今週末から遠くへ旅に出ます。

 

 多分更新はしないでしょうから、2週間後くらいに報告させていただくと思います。

 皆様、日々暑くなりますが、お元気で。

 

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